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Part.39 告白 弓月は美那子をデートに誘った。 この時弓月は決心していたことがあった。 美那子はまだそれに気づいていない。 そして2人は休憩の為にある喫茶店に入った。 紅茶をすすりながら弓月は本題に入った。 「美那子、俺この前鬼になった。」 「ふーん」 「もしかしたらお前も喰ってしまうかもしれない。だから・・」 「だから?」 美那子は弓月を見据えた。 「別れようって?」 弓月は頷いた。 「言っとくけどね。」 美那子は弓月に近寄った。 「いつかこんな日が来る日が来ると思ったのよ。だけど・・だけどあなたとは別れない。」 「でも喰われるんだぞ?それでもいいのか?」 「喰われたっていい」 美那子は拳を握りしめた。 「喰われたっていい。それが運命だから。でも、これだけは言わせて。あなたが鬼であろうと人間であろうと何であろうとあなたが好きよ。あなたを愛してるわ。」 美那子の一言で、弓月は救われた。弓月はこれまで1人で苦しみ悩んできた。 時には涙さえ流したこともある。 だがもうそんなことをするのは終わりだ。 自分の目の前には、自分を思い、理解してくれる人がいる。 その夜、2人は前もって予約していたホテルの1室で愛し合った。 「美那子・・」 「なあに?」 弓月は美那子の薬指にアンティークショップで買ったシルバーでできたハート型の指輪をはめた。 「何もかも、全てが終わったら・・結婚しよう。」 「ええ・・約束するわ。」 2人は幸せな夜を過ごした。 だが、悲劇の歯車が少しずつ回り始めていた・・。 |