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Part.34 冤罪 ここは、地下道。 今日も不良少年のグループが、悪事に手を染めている。 「今日は稼いだな。」 「そうだな。」 彼らは笑いながら話し合っている足元には、血にまみれた不良少年達の屍と、血に濡れた太刀があった。 ピチ・・ピチチチ・・ 小鳥の囀りで弓月はいつもの様に目を覚ました。 学校は夏休みに入っている。 宿題を終わらた弓月は、暇だった。 (とりあえず美那子の家に電話してみよう) 弓月は応接間にある電話を取った。 その時。 バンッ 荒々しく玄関の扉が開き、2人の刑事が応接間に入ってきた。 花月は、いない。出張でパリに行っている。 「大江弓月だな?」 「そうだが。」 「殺人容疑、及び銃刀法違反で逮捕する。」 ガチャリと無神経な音が応接間に響いた。 「何かの間違いだろう?」 取調室で弓月は抗議した。 「これはお前のものだな。」 刑事は太刀を取りだした。 それは、弓月の父親の形見だった。 「返してくれ!」 「そういうわけにはいかない。 」 太刀に手を伸ばそうとする弓月に、刑事は厳しい表情をした。 「昨夜、少年が6人も殺された。」 「へえ。」 「その現場に、この太刀が落ちていた。」 「!」 その後弓月がいくら抗議しても、刑事は聞き入れず、弓月は留置場に連れて行かれた。 弓月が放り込まれた留置場には50代の男が3人いた。 彼らは弓月を舐めるように見た。 留置場の廊下に、弓月の悲鳴が響いた。 |