Desire

作:千菊丸さん



Part.21―第6の戦い―TO BE

「そんな・・嘘でしょ?」
「とにかく早く病院へ!」
病院へと向かう車の中、美那子は泣き崩れそうだった。
病院には、意識不明の総司がベッドに横たわっていた。
(お兄ちゃん・・死んじゃイヤ!)
「晴明様・・ちょっと行って来ます。」
美那子は病院を出て、弓月の家へ行った。
「弓月、開けて!聞きたいことがあるの!」
「るっせぇなぁ。わかったよ。」
弓月はドアを開けた。
家の中はガランとしていた。
「花月は?」
「兄貴はお偉方のパーティーさ。」
(弓月・・)
弓月はキセルで煙草を吸った。
「で、何だよ?用ってのは?」
「総司兄ちゃんが・・襲われたの・・」
「ふぅん。」
弓月は顔色一つ変えない。
美那子は心が痛んだ。
弓月の目線は、美那子の胸元にいっている。
「じゃああたし、帰るね。」
「待てよ。」
弓月は美那子の腕を掴み、豪華な刺繍を施されたカウチに押し倒した。
美那子はあ然とした。
「ふーん、いい身体してんな。」
「いやっ」
「いいだろ、減るもんじゃねぇし。」
弓月が美那子の胸元に手を入れようとしたその時ー
「うわっ!」
弓月の手が少し焦げた。
美那子の上下した胸には、五芳星の刺青があった。
「あ・・の・・野郎っ・・」
晴明、侮りがたし。



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