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Part14.弓月昔話(最終回) それから、兄者と俺は「フランス革命で生き残ったブルボン朝の貴族の子孫」として暮らした。 俺達はパリの社交界で一躍有名となった。俺達が揃ってパーティーに出ると、 「まあ、ご覧になって・・」 「確かあの人達はブルボン朝の貴族の子孫とか・・」 「それにしてもあの黒いドレスは素敵ですわね・・。」 貴婦人達の注目を浴びたものだ。 しばらくは平穏な日々が続いた。 だがー パリに連続殺人が発生した。遺体は骨だけ。民衆はまず何故だか俺達に疑いの目を向けた。 ある日俺達は密告され、警察に連行された。 そして拷問にかけられた。 俺達は魔女だと結局言わざるおえなかった。 俺達は明日、火あぶりの刑に処されることとなった。 その日の夜。 俺達は脱獄した。 そして港で天狼に会った。 「ふふふ・・やっと会えた・・やっと・・」 奴は、俺を刺そうとした。 その時、兄者が天狼の腕を掴んだ。 天狼は兄者の左胸を貫いた。 「 あ・・ぐ・・」 兄者は俺に寄りかかった。紫のドレスが血に染まっている。 その時船が来て、俺達は船に飛び乗った。幸いその船の切符を持っていた。 兄者の胸の傷は急所を外れていた。だが兄者は数日間、激痛に苦しんだ。 その後のことは全く覚えていない・・。 |