アクア


作:じゃむさん♪

パラパラと雨が窓を叩く、暖かな温もり、そっと目を開けるとガウリィの 横顔、絹糸のような髪、長い睫毛、引き締めた口元、
いつからだろう・・?目覚めた隣にガウリィがいるのが自然になったのは・・・・・
温かい腕からそっと抜け出して窓辺に近づく、降り続く雨のせいで薄い霧が掛かる 深い灰色の空

「リナ・・・?」

聞き慣れた温かい声が呼びかける、肩越しに振り返る大きな広い胸・・・ 抱きしめる長い腕・・・・やだ、なに見とれてるんだろ火照る頬を見られたくなくて 窓の外に視線を移す。あいからわず外では雨が降り続く

「雨だな・・・。」

そっと後ろから抱きしめながらガウリィが呟く

「雨ね・・・・。」

温かい、ガウリィに抱きしめられると安心する、力を抜いて体を預ける
ガウリィはどうなのだろう あたしといて心が休まるのだろうか・・?

「なあ、リナ・・・・恵みの雨だな・・・。」

本当にそうかもしれない昨日から降り続いた雨のおかげで木々の葉が生き生きしてい る。 空からの贈り物 耳元でささやく低い声、少し伸びた髭がくすぐったい まさに空からの贈り物だ、ぼんやりと雨を眺めるあたしを温かい腕が抱きしめる
耳元で低い声が優しく囁く。

「リナはオレにとって、雨みたいだな・・・・オレの全てを満たしてくれる、
 オレだけの雨だ・・・。」

本当にそうなのだろうか?あたしはガウリィに安らぎを与えているのだろうか?
木々に降る雨の様にガウリィの全てを満たしているのだろうか・・・?
このまま一緒にいて失う事になったら・・・胸の奥がきりりと痛む
戸惑いと不安で黙ってしまったあたしをガウリィは不安げに瞳を覗き込んだ

「リナ、ずっと一緒だからな・・。」

見つめる青く澄んだ瞳に小さくあたしが映る、ガウリィの瞳・・・。
いつも同じものを見て来た、辛いことも・・楽しいことも・・青い空も・・雷の夜も ・・。
あたしの瞳の中にガウリィがずっと居て欲しいようにあたしはガウリィの瞳にずっと 映っていたい、今はそれでいい・・・・。
大きなガウリィの体に抱き着いてそっと呟いた

「でも、雨は冷たいわよ いいの・・・?」

あたしの言葉に安心したように微笑んだと思ったら軽々と抱き上げられた、 あわててすがり付く

「ちょっ ちょっとなにすんのよ!」

「リナが冷たいかどうか試してみるのさ。」

あっという間にベットに押し倒される、暴れてみたものの力ではかなう筈も無い
そっと唇を絡め喉に這わせる、大きな手が胸に滑る

「ん・・やあ・・・くすぐったいよ・・・・・」

「冷たい所か・・・・熱いな・・・」

熱い吐息が部屋に漏れる、もう窓を叩く雨の音も聞こえない・・・
何時の間にか降り続いた雨の音が小さな虫の声に変わる。
その日の夜はいつになく美しい星空が広がった、輝く星空を知って いるのはガウリィだけでした。 


おわり


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