|
逃避行の日々を経て、諸兄と千寿丸は藤原家の伊豆の別荘に落ち着いた。 「ここに来るのは久しぶりだな。子どものころ、来たっきりだ・・」 諸兄は懐かしい子どもの日々を回想した。 両親と夏の休暇を過ごしていた、楽しい日々。 だがもう、あの日は二度と戻らない。 「千寿、ここはな、俺が子供時代を過ごしたところなんだ。」 「そうなんですか。」 「夏の休暇は、楽しいものだったよ。だが、両親は5年前に、亡くなってしまった・・」 「すいません・・」 「いや、謝らなくていい。つい感傷的になってしまったな・・」 そう言うと、諸兄は千寿丸を抱き寄せた。 クリスマスの夜、諸兄と千寿丸は結ばれた。 「諸兄様。」 千寿丸の声で、諸兄は起きた。 「諸兄様、千寿はとっても幸せです。」 それを聞いた諸兄は、涙を流した。 「千寿、後悔してないか?」 「いいえ、後悔などしておりません。」 そう言うと千寿丸は、剃刀を首にあてた。 「諸兄様と一緒に逝けるなら、それ以外の幸せはありません。」 血を流しながら、千寿丸はそう言って諸兄に微笑んだ。 諸兄は、千寿丸が息を引き取るまで、千寿丸を抱きしめた。 「千寿、愛してる・・」 そう言って、諸兄は引き金を引いた。 業平は、諸兄と千寿丸の墓に参った。 ふと見ると、桜に2匹のウグイスがとまっていた。 「2人とも、俺に会いに来てくれたんだな・・」 完
死にネタですいません。 意味不明でその上メチャクチャな文ですいません。 最終章です。 長かったです。 「Desire」の時はものすごく長かったけど、書くことが楽しかったです。 「紅い華」も、結構書いてて楽しかったです。 ラストは悲しいですが、書いている途中で諸兄と千寿丸のラブラブっぷりをかけたので満足しています。 ではまた会う日まで。 |