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千寿丸は病室のベッドで眠っていた。 夢を、見た。 阿じゃ梨様の大きな手に抱かれて、如意輪園の中庭で幼い千寿丸は絵本を読んでいた。 『せんじゅは本が好きか?』 『うん、好き。でも阿じゃ梨様の方が大好き!!』 『そうか、そうか。』 突然、暗雲が立ちこめ、雨が降ってきた。 いつの間にか阿じゃ梨様はいなくなっていた。 『阿じゃ梨様、どこー』 千寿丸は阿じゃ梨様を捜し回るが、見つからない。 やっと千寿丸は阿じゃ梨様を見つけた。 しかしー 『いままでどこで何してやがった、このクソガキ!!』 千寿丸が見つけたのは阿じゃ梨様ではなく、1人の鬼だった。 鬼は棍棒を千寿丸に叩きつける。 『この疫病神!』 般若が千寿丸を激しく蹴り上げる。 阿じゃ梨様はもういなかった。 『阿じゃ梨様ぁ・・』 全身傷だらけになりながら、千寿丸は暗闇の中で1人、泣いていた。 その時彼の前に光が現れた。 『もう泣かないで。私と一緒に行こう。』 優しい男の声がした。 千寿丸は男の手を掴んだ。 (今の夢は一体・・) 不思議な夢だった。 何かを予見させるかのような。 千寿丸、不思議な夢を見る。 またまた意味不明な文ですいません。 千寿丸が見ていたのは予知夢の一種で、夢の中の光の中にいる男は諸兄です。 ちなみに鬼と般若は千寿丸の養父母です。 次回、この夢の意味が明らかになります。 |