|
在原邸で、千鶴子の遺体を発見した高岳が、警察に通報した。警察は凶器に使われた拳銃の指紋から諸兄の指紋が検出されたことを記者会見で発表し、諸兄を指名手配した。 諸兄は一流企業のオーナーから一転して、殺人犯として全国指名手配された。 千寿丸と諸兄の逃避行は、ここから始まった。 偽名を使い、髪を切り、諸兄と千寿丸は全国を逃亡した。 季節はもう、冬となっていた。 諸兄と千寿丸は、日本海沿岸の町に来ていた。 激しく雪が吹雪く中、2人は廃屋の中でクリスマスイヴを祝った。 「メリー・クリスマス」 「メリー・クリスマス。千寿、お前にプレゼントだ。」 そう言うと、諸兄はティファニーの箱を取り出した。千寿丸が中を開けると、箱の中にはダイアモンドが光り輝いていた。 「結婚してくれ。法律上では・・同性の結婚はできないが・・かたちだけでも・・」 「諸兄様、うれしい・・。」 諸兄と千寿丸は、互いに抱き合った。 だが、幸せな日々は、長く続かなかった。 2人の逃避行は、続いた。 高岳の通報により、諸兄は殺人容疑で全国指名手配され、千寿丸と終わりのない逃避行の日々が始まった。 次回で最終章です。 衝撃の結末が待っています。 |