紅い華

第45章:策略


作:千菊丸さん
 千鶴子はワインを傾けながら、諸兄をどのように破滅させようかと考えていた。
(あのガキめ、まだまだ青臭いと侮ってたら、なかなか言うじゃないか・・)
 千寿丸のことがよほど大切だとみえる。
 もし、諸兄の目の前で、千寿丸がいなくなったら?
 千鶴子は不敵な笑みを浮かべると、パソコンへと向かい、仕事を再開した。
 そのころ、千寿丸は病院で手当を受けていた。千鶴子に階段から突き落とされた時、千寿丸は左足を骨折していた。
 たいしたものではなかったが、松葉杖をつくはめとなった。
「諸兄様、ご迷惑をかけてしまって、申し訳ございません。」
「何を言う。あのときは夢中で・・魔女からお前を救い出そうと必死でな。」
 千寿丸は諸兄の言葉を聞いて、吹きだした。
「笑ったな、こいつ!」
 諸兄はそう言うと、千寿丸の頭を小突いた。
「今週の日曜日に、ミュージカルでも観ないか?」
「はい。千寿は『オペラ座の怪人』が観たいです。」
「そうか・・俺は『アイーダ』が観たいなあ。」
 結局、諸兄が折れて、今週の日曜日に、『オペラ座の怪人』をみにいくことになった。
 ミュージカルを観るのが初めてな千寿丸は、日曜を楽しみにしていた。

「チケット、取れたぞ。」

 待ちに待った日曜日の夜、千寿丸と諸兄はミュージカルを心から堪能した。
 帰りの車の中で、千寿丸は興奮しっぱなしだった。

 諸兄は、後ろの車が、自分たちをつけていることに気づいた。







千鶴子の策略が動き出す。
諸兄と千寿丸がミュージカルに行くという設定がありましたが、あれは最初、映画を観にいくという設定だったんですが、映画じゃありきたりなんで、ミュージカルにしました。
2人が観たミュージカルは、もちろん劇団四季さんのです。劇団四季のミュージカル、一度は観てみたいものですが、チケットがすぐに完売してしまうので・・観るのはいつのことやら。


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