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千寿丸は警察に保護された後、聖母マリア病院に入院した。極度の栄養失調と脱水症状で一時は危険な状態に陥ったが、その後容態は安定し、快方に向かっていった。 「千寿、調子はどうだ?」 「諸兄様!」 千寿丸はベッドから上半身を起こして、読んでいた本をサイドテーブルに置き、うれしそうに叫んだ。 「千寿、静かにしろよ。」 「すいません。」 千寿丸は恥ずかしそうに頭を下げた。 諸兄はサイドテーブルに置かれた本を見た。 「『ジェイン・エア』か・・この前は『小公女』を読んでいたな。名作はよく読むのか?」 「はい。昔、阿じゃ梨様が読んでくださったので・・それに、『小公女』と『ジェイン・エア』・・この2冊は如意輪園を離れる日の朝、阿じゃ梨様が渡してくださったのです・・諸兄様、千寿は、阿じゃ梨様にお会いしとうございます・・」 千寿丸は如意輪園を出て以来、会っていない阿じゃり様を思い出して涙した。 「なんとかしよう。」 9月、新学期が始まり、千寿丸は回復し、聖光学院に復学した。妙宝丸は拓尊の一件があって、千寿丸をますます目の敵にした。 千寿丸は荷物をまとめ、諸兄と共に暮らすことになった。 「千寿、お前が会いたがっていた人に会えるぞ。」 マンションの部屋のドアの前に立って、諸兄はにっこりと笑って言った。 千寿丸がドアを開けると、リビングのソファでは阿じゃ梨様がくつろいでいた。 「千寿、久しいのう。」 「阿じゃ梨様!」 千寿丸は阿じゃ梨様を一緒に住むことになった。 千寿丸、阿じゃ梨様と再会し、一緒に住むことになる。阿じゃ梨様は千寿丸にとっては親同然ですから、一緒に住めることは何よりの幸せ。 親と言えばそろそろ千寿丸の親を明らかにしようかと思います。 |