紅い華

第27章:救いの光


作:千菊丸さん
 千寿丸が拓尊邸の地下室に監禁されてもう2ヶ月。夏の盛りの地下室は、まるでサウナのような暑さだった。
 食事も与えられず、千寿丸は脱水症状に陥っていた。
(諸兄様に会いたい、諸兄様に会いたい・・)
 ロザリオを握りしめながら、千寿丸は諸兄への想いを日々、募らせていった。
 そんなある日。
 階上(うえ)が騒がしかった。
 千寿丸は隅で膝を抱えて蹲っていた。
 体力はもう限界に来ており、千寿丸の意識は薄れていった。
(僕はもう死ぬんだろうか・・)
 もうろうとする意識の中、千寿丸は聖母マリアを見た。
 そのとき、地下室に一筋の光が射し込んできた。
 拓尊は未成年拉致監禁の容疑で逮捕された。そのほかにも脱税や殺人、放火などの余罪があった。
 階上が騒がしかったのは、警察が家宅捜査に来たからだ。
 千寿丸は警察に無事に保護された。
(マリア様が僕を助けてくださったんだ・・)








拓尊、警察に逮捕され、千寿丸は無事に保護される。
最初の構想は千寿丸はあのまま地下室に餓死寸前まで監禁され続けるというものだったのですが、あまりにも残酷すぎるので、こういうかたちにいたしました。
大学でいろいろと忙しかったので、なかなか書けませんでした。今日から冬休みに入ったのでぼちぼちと書いていきます。


第26章へ戻る / 貰いモノは嬉し!へ戻る