紅い華

第26章:終わりなき虐待


作:千菊丸さん
 食事会は華やかに行われた。
 拓尊は諸兄のことを気に入った。
 ワインを飲みながら、拓尊は新たなたくらみを巡らせた。
「ちょっと、トイレに行ってくる。」
 そう言うと妙宝丸は地下室へと向かった。
 千寿丸は隅で蹲っていた。
「諸兄様は今、僕とお祖父様と食事してるよ。だから・・」
 妙宝丸は金属バットでメッタ打ちにした。
「邪魔すんなよ、邪魔しやがったら承知しないよ!!」
 千寿丸は全身の激痛に呻きながらすすり泣いた。
 ダイニングテーブルに戻った妙宝丸は、諸兄に笑顔を浮かべた。
「では、また。」
 リビングから諸兄の足音が聞こえる。
「諸兄様ぁ!!」
 諸兄の足音を聞いた千寿丸は思わず叫んだ。
「千寿、千寿か?」
 諸兄は靴を履いていたが、千寿丸の声を聞いて靴を脱いで、声がした地下室への階段の方へと走っていった。
「千寿、千寿どこにいるんだ?」
「地下室です!諸兄さま!」
 諸兄が地下室の階段を降りようとしたとき、拓尊が諸兄の腕を引っ張った。
「諸兄殿、今日はもう遅いです。お帰りください。」
 諸兄を有無を言わさず追いやると、拓尊は木刀を手に地下室に入った。
「このクソガキャァッ!」
 拓尊は木刀で千寿丸を打ち据えた。
 千寿丸は両足の骨を折られ、悲鳴を上げた。
「黙れ!」
 拓尊は木刀で千寿丸の後頭部を打った。
 ドカッという鈍い音がして、千寿丸は床に伸びた。
 千寿丸は辛うじて生きていた。
 それから千寿丸は拓尊達に毎日、殴られた。
 千寿丸は暗い地下室に閉じこめられ、生きる気力を次第になくしていった。








今回はバイオレンス一色です。木刀で打ち据える祖父と、金属バットで殴る孫・・修羅が住んでるのか、この家は(^^;)。
次回、千寿丸に救いの手が差し伸べられます。
蛇足ですが、前に話していた某韓国映画のラストは、ゴルフパット振り回してたオバチャンは自殺しました・・なんて暗いんだろう

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