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妙宝丸は、拓尊の計らいによって諸兄と食事することになった。 食事会の前、妙宝丸はうれしそうに言った。 「諸兄様と食事するんだ。素敵な夜を過ごせそうだよ。」 千寿丸の目が大きく見開いた。 (諸兄様が・・妙宝丸と・・) 妙宝丸が去った後、千寿丸の携帯が鳴った。 拓尊に取り上げられぬよう、こっそりと隠していたのだ。 『千寿か?』 「諸兄様っ!」 久しぶりに聞く恋人の声に、千寿丸は胸が高鳴った。 『今、会えるか?』 「はい。」 『じゃあ、東京タワーに6時で。』 時計を見ると、もう4時をすぎている。 千寿丸は急いで支度をすると、階段を駆け下りていった。 「どこにいくんだ?」 妙宝丸が静かな声で言った。 「バイトに行くんだ。」 「そう・・」 妙宝丸はリビングから金属バットを持っていき、千寿丸の後頭部を殴った。 千寿丸は地下室への階段を転げ落ち、そのまま動かなくなった。 「諸兄様は僕のものだ。お前なんかに・・お前なんかに・・」 そのころ、諸兄は待ち合わせの場所で千寿丸を待っていた。 だが約束の時間になっても千寿丸は現れない。 (千寿、一体どうした?) 妙宝丸の本性が少し見えた。 暴走型の恋だな、彼のは。 自分が欲しいものは必ず手に入れる。 邪魔者は消す・・怖い。 この章のタイトル自体が怖いです。 もう11月も終わりますね。 あっというまに今年も終わりか・・1年経つのって早いって思う。 20歳すぎたら誕生日がうれしくなくなるのだろうか・・・。 |