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千寿丸は事故から1ヶ月後に退院した。 「これからお前は儂と一緒に暮らすんだ。」 拓尊は千寿丸を車に乗せるとそう言った。 千寿丸は愕然とした。 この男の家に住むなんて、耐えられない。 千寿丸は隙を見て、車から出ようとした。 だが鍵がかかってドアが開かない。 「嫌だ、出して、出して!」 やがて車は拓尊の家に着いた。 「お祖父様、お帰りなさい」 妙宝丸が、拓尊に抱きついてきた。 「妙宝丸や、千寿はここに住むことになった。」 千寿丸が自分たちと一緒に住むことになったことを知った妙宝丸は、露骨に嫌悪の表情を浮かべた。 「ついて来いよ。」 妙宝丸は千寿丸に振り向きもせずに部屋に案内した。 千寿丸の部屋は諸兄のマンションの部屋と同じ広さだった。 「あぁ、嫌になるな。お祖父様は何を考えてるんだろう。」 妙宝丸はぶつくさ言うと、部屋を出ていってしまった。 それから拓尊との生活が始まった。 千寿丸は体を強ばらせ、神経を張りつめていた。 いつ拓尊がドアを破って襲われないかと、1日中ビクビクしていた。 そんな時、千寿丸は諸兄からもらったロザリオを握り締めた。 諸兄にもう1度会えることを祈って。 事故で入院した千寿丸は、また拓尊の手によって諸兄と引き離される。 そして拓尊の家で千寿丸は暮らすことになる。 千寿丸このままだと精神的におかしくなってしまいそうですね。 妙宝丸、今回はちょびっとしか出てませんでしたが、これから多めに出します。 |