ギャラリーすずきの企画で計画された、日本人10人、ハンガリー人6人の交流展は、
初めての国との交流で、実現までにたくさんの困難がありました。
然しTATAという街はオレグ湖を中心にした古い歴史を持ったリゾート地で、
会場となったクニドモコッシュ美術館は、15〜16世紀に建てられた古城で、
堀に面した要塞の部分などはむき出しの石の壁が修復されぬまま展示空間として
照明設備や展示用の横さんが取り付けられているのみで、
それはかえって現代美術の展示にとっては得がたい空間でした。
そこで4畳半の布茶室を展示し、その中で薄茶点前を披露しました。
千利休の生きた時代と同じ16世紀の空間における茶は、
わたしに必然の出会いであったという思いをいだかせました。
日本人メンバー オープニングパーティ |
オレグ湖から見た古城 |