あとがき、のようなもの
keep a scecretようやく完結することができました。
だらだら続くこのお話を最後まで見届けてくださった皆様に感謝の心でいっぱいです。
気がつけば機能不全の家族を多く書き散らしている気がしますが、千津の家庭も外から見れば恵まれてはいるものの、一歩中へ入れば家庭としては全く機能しておらず、また、それに両親や兄ですら気がついていないという明るく末期的な家族が背景としてありました。
本来ならばその辺りをもっと掘り下げていくとまた違ったお話になりそうですが、今回はタイトルどおり千津の隠していた”秘密”をテーマに書き進めていったため、先生と教え子である千津との二人きりのシーンばかりとなってしまいました。
途中で兄・晃氏が登場したのは二人で完結してしまいそうな世界を外から破壊する人間として必要だったためで、千津の家族ではそれができる人間が彼しかいなかったせいです。彼の存在は本来ならばいらないのかもしれませんが、秘密を共有してある種の依存関係に陥りやすい二人の関係を正しい方向へと導くためには必要な存在だったのかな、と後になって思ったりもしております。
ともかく、最後までなんとか話を書く事ができましたことは、ひとえに皆様のおかげです。これからも少しずつではありますがお話をアップしていく予定ですので、当サイトが存在する限りお付き合いいただけると幸いです。
本当に、ありがとうございました。
神崎みこ 拝
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