御伽噺の乙女/あとがきめいたもの

 最後まで御伽噺の乙女をお読みいただき、ありがとうございました。
この話は一応異世界トリップ話のアンサーのような形で考えていたものです。つまりは後日談というやつです。異能な力をもつ神の娘はどうなるのか?敵がいなくなった後のヒーローは?価値観は簡単にひっくり返ります、とくに戦争をはさめばその前後は驚くほど変化するものです、そうなったときに彼女の立場はどうなるのか、と、つらつら考えていたらこんな話になってしまいました。
なので、当時の王子がとった行動を責められないのですよね、どうしても。最終兵器のような彼女をどうするのか、人間としての情と、為政者としての立場。アルゴだってあの立場にたてば、わからないですよねぇ。
Chaseでのユリは普通の子、だったため、異分子として外界に何か影響を与えるほどの存在ではないおかげで存続できたのかもしれません。
ただ、建国当初の神話として神の娘/息子が王家に組み込まれる、というパターンならありかも。などととりとめのないあとがきではありますが、一応異世界トリップ話の亜種として考えていただけると嬉しいです。
ちなみにチセの前世、つまり神の娘は普通の子です。圧倒的な力と不似合いな精神性は、アンバランスな魅力として周囲にうつっていたのかもしれません。

1.7.2011/end
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