05.雨

しとしとしとしと。全くよく降るわね。
窓の外を眺めて悪態をつく。
梅雨だから仕方がないとはいえ、こう続くと気分も滅入る。
それにやつにも会えてない。
この前あったのは、いつだったっけ?
日にちを数えるのも億劫なほど前だったはず。
どうしてそんな男に惚れちゃったかね、自分。
今更後悔しても遅いんだけどさ。

 このまま動かないでいるとカビてきちゃいそう。
意を決してケータイを手にとる。 雨の日曜日、私と遊んでくれそうな人は限られている。26歳という年齢からかボチボチ結婚する人も現れてくるし。
アドレスを確認しながらため息をつく。
ポイッとケータイをベッドの上に放り投げ、ついでに自分もダイブする。
まあいいや、このままごろごろしちゃおう。
毛布を抱え込んで昼寝の体勢に入る。

 ドンドンドンドン。
激しいノックの音で目が覚めた。いつの間にか寝入ってしまったらしい。
(誰よ、近所迷惑じゃない)
心の中で呟きながら、玄関まで出る。

「どちら様?」
「おれ」

やつだ。今までほったらかしといて、今更家になんて入れてあげないんだから。
そう思いながらもチェーンをはずして彼を迎え入れる。
ああもう。本当にコレが惚れた弱みってやつよ。

「携帯なんででねーの?」

第一声がこれですか。今までごめんとかないわけ?

「ごめん、寝てた」

マナーモードになった携帯を指差し謝る。やっぱり立場が逆転している。
ちょっと不機嫌な顔をしながらも我が物顔で、私の部屋で寛ぐ男。

まあ、今のところ居心地がいいから、許してあげる。

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6.25.2004
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名前もでてない二人ですがシリーズ(?)第2段です。
雨の日に時間を持て余すのはつらいかなぁ、と。
うーん、大人な感じがでてますでしょうか?
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