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スキー術

「スキーは自然体」


8.新雪で鳥になろう


新雪で鳥になろう
私が鳥になった日。
あこがれの北海道は、札幌からレンターカーでおよそ4時間のニセコヒラフスキー場。
今回がはじめての北海道、何としてもこちらでスキーをする計画でワクワク。
着いたー!
とにかく案内人の勧めでひたすら上へ、リフト乗り継ぎ。
最後のリフト乗ったら、何か変。背当てがない。落ちそうだ。
あわてて支柱につかまった。
どんどん視界が開けて、終点。
今日はちゃんと準備して、ナップサックにはサンドイッチやするめに、缶ビール。うひょー!
足をとられながら、一時間半。やったー。山頂に着いた。

案内人は、ビール好きの札幌出身。山も町?も安心。
あー他の人も連れて来たいなー。日本海ながめてビールにサンドイッチ。
おいしくて、朝昼晩三度食べて サンドイッチ。
ゆっくり休んで、いざ麓へ。
昨夜の新雪40センチで、今日はピーカン!
ヒザまでのパウダーに、浮いてるー飛んでるー。
こりゃー、空の感覚だー。
ほんとにパウダーの醍醐味。帰りはあの細川たかしさんの実家におじゃましました。

二回目は、スイス。
ずっと待って、一週間。ガイドさん宿に来て「明日出発でーす。」
ドイツビールで乾杯。
翌朝六時半、早いいっきにヘリで25分ぐらい登った。
3人のベテランガイドでチョッと安心。
七時頃、とにかく高い場所に着いた。

山頂見上げたら、まぶしいー。朝日にザイル結んだ三人の登山家が目の前の稜線を登っていく。影絵の様。
おれたちスキー。ここは、なんと標高4,500メートル。
ぐるりとヨーロッパアルプス。
心からスキーしててよかったー。
あまりの素晴らしさに、感慨に浸っていたらガイドの声。
「酸素ないから五分しかいられないので、すぐおりまーす。」
そういえば、登山家酸素ボンベ背負ってるわ。あわてて皆で記念撮影。
急いで滑り始める。
先頭のガイド、「私のシュプールはずれたら死にますよー。」
クレパスも、岩も全部知り尽くしてるんだ。
ちなみに彼らは、スキーの国家検定教師であり、山岳ガイドの資格もある公務員でーす。
ここは分厚い氷河の上。なんと腰までのふっかふかの新雪。
抵抗がなーい。
どうりで、一週間も待っていたわけだ。
まるで海の中を泳いでいるような、マシュマロの中に潜ったような。
気分は鳥。
ここでワシは、ワシになってしまった。
ひたすらおよそ三キロ。終わったー。
あの時の感覚は15年以上経ってもまだ残る。
その後60度の壁に会う。
山小屋でビールと子牛のソテーのお昼。
ベランダでうとうとしたが、あったかい。雲の上に居るからかー。
さて日本のこの辺にも、もちろんパウダーはある。しかも今年は二月末なのに。
パウダーを、そしてスキー場ももっともっと、アピールすればいいのに。

ネットで?ブログで?
ブログの達人二人ともスキーしない。あーあ。
しょうがないから来た人に、スキー場名前入りベビーパウダーでも、どんどん配ればいいか。


(C)HIMAWARI 2008
作成 arata