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「スキーは自然体」


41. グッドラック


初めてのアメリカ、全くのフリー旅。
何で成田夜中の10時過ぎに立ったのに、ここサンフランシスコは午後3時なんだ?

何でもいいから少し歩いてから、そこら中にホテルあるんだから 後でさがそ。
Sさんと同じでとにかくビールさえあれば。
憧れのアメリカだー。
あの洋画の世界に自分が居る。
夕方、初めての世界でくたくた。
でホテル探したらどこも断られてもう10軒目。
しかも夜の10時。
たどり着いた所に、丘の上なんと「三船」とのれんのそば屋さん。
でも閉店。昨日から2日位あまり寝てないんだー。
これが時差。
幸いポケットパークになってて松の大木ある。
よーしここで寝る。
自販機あった。
砂糖入りコーヒー飲んだらちょっと頭さえた。
さっきから、通りの向かいの書店に、金髪ネーチャン 出たり入ったりはしていたが…
なんと、自動ドアー開くたび「日本語のテープ」「いらっしゃいませ」
英語ばかりと思っていたから、友人たたいて「日本人いたぞーっ」って車のいなくなった向かいの本屋めがけてこばしりに!
ドアーあいたかあかないうちに元気いっぱい「今晩わっー」
店員何ごとかと ホールドアップ!
(後で考えたら、これって危険)でもニコニコ行ったからー。
社長さんいますかーって。
日本語で出てきた社長さんは日系人。
事情説明したら、コーヒー入れていただいて、「ところでここは何泊?」適当に決めて4泊で予約していただきホテルへ。
さっき断られたホテルだった。
予約なきゃむりだわ。
ウイスキー飲んで翌日は昼迄熟睡。
この4日間、大変お世話になりました。
サンフランシスコ案内していただき感謝します。
さて5日目ともなると英語もなれて、今度は失敗せんと次のロサンゼルスはTELしてホテルも予約。
飛行機も予約した。
空港へ。搭乗。
およそ1時間のフライト。
しかしアメリカの飛行機はスチュワード男ばっかり。
若くてリズミカルだが。
しばらくすると、ドリンクサービス。
スチュワードが「…コーヒー、ティー、コカコーラ?」と言っている。
友人に聞くと 英語わからないからコーラ頼んで!
自分の席に来たので「コカコーラ、ツウプリーズ!」と言った。
とたんにスチュワード大笑い。
「あなたが2本飲むのか」って。
となりで寝ていたテンガロンハット、ジーパンにブーツのおっさんまで飛び起きて大笑い。
言い訳したけど笑ってた。
ここはジョークの国なんだ。
まもなくロスアンゼルスに到着。
タラップ下に乗務員並んでる。
ニヤニヤしていた、さっきのスチュワード。
皆「バイバイ」の中、じっと目を見つめて、心から「グッドラック」と彼だけに言った。
びっくりして、私の手を握り、「グットラック、その後はたぶん、ハブはオキナワにいる」だったか。
見えなくなるまで手をふっていた。
フライト中の雄大なロッキー山脈。
陽の光で輝いていた白銀の山々。


(C)HIMAWARI 2009