目からウロコ!
魚のウロコ

スキー術

「スキーは自然体」


31. 吹けば飛ぶ雪でも、一瞬でコンクリートのかたまりになる。


長野市でショートスケートのワールドカップが始まった。
コーナーで一瞬カービングターンのフォームになる。
手を広げ前内側に上体を入れていく。
こぐたびに外足は伸ばす。
スポーツには共通点がある。
雪は不思議なもの。
だいぶ前にNHKテレビで「スタッドレスタイヤが雪になぜ効くのか?」という番組を見ていた。
タイヤの幅はたとえば165とか185とか205である。
接地面積は20センチぐらいか?
たったこれだけの接地面積が下の雪を押すと、なんとまわり2−3メートルの雪が引っ張り合って動かないようにする。
雪がタイヤのまわり中で綱引きをしている様子を見てほんとにびっくり。
粉雪でも湿雪でも人間の解らない「分子の世界」だ。
では、平の所で腰の下に並べた2本のスキー。
片方を雪に滑らせながら横に少しずつずらしていく。
体から30センチも離れれば板が起きて、内側のエッジが雪面に対して15度ぐらいか。
こうなった時さらに外へ押し出すつもりで、目いっぱい踏みつけてみる。
どうにも動かない。
あの粉雪がまさに固い壁。



競技屋は雪面に60度以上か?起こす。
一級以上は45度か。



外スキー、インエッジでうまく壁を作ってスキーのたわみを利用し、Rを調整しながらターンを自在にあやつる。
「でも内側に倒れてしまいそうで......]いいじゃないですか
相手はこの辺でも、2月いっぱいは「パウダー」ですから。練習、練習。


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