目からウロコ!
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スキー術

「スキーは自然体」


28. ブレーキはどうすれば?


スキー板をもう一度見て下さい。靴をつけないで床に置いたときビンディング中央にブレーキが起きています。
滑走時に転倒もしくは大きく足がひねられた時など、靴が開放されるとブレーキが起きて板がゲレンデを暴走しないで
止めるためのものです。ご存知ですよね?

しかし30年位前までは、ブレーキが付いていなくてブーツと板をベルトなんかでつないだものです。

頭にあたったりこわかったです。
スキーブレーキの今のスタイルは、とにかく画期的な発明だったのです。

さてこの項での「ブレーキ」は滑走時のスピードコントロールをどうするか? です。
正月の後、また今年もカービングスキーのスピードによって近くのスキー場で大きな事故がありました。

「R]はとにかく小さい。エッジが起きやすくレールになってしまうと一段と加速します。
この事故でもたぶん上、中級者です。

そして立ち木に衝突です。
早いものは止めなければいけない。車でも。
初級者では、ハの字「プルークボーゲン」のためどちらかと言うと低速です。
では両スキーが雪面に対して起きた状態でのブレーキは、どうすれば?

例1、
いっそのこと初級用スキー板に本当にブレーキを付けてしまう。

しかもこれ、右ブレーキで右ターン、左で左ターン。
あのキャタピラーのブルドーザーの方向転換と同じように。

そこで未来のレッスン風景!
「はいー、ハの字作って、はい右にぎってー、はなしてー、はい左....]
スクール名は、SBJ[全日本ブレーキスキー連盟]でした。

書いてるほうも何書いてるか解らなくなった。ゴメン。
雪は軽い。風で飛ぶ。良く冷えた雪はまるで「片栗粉」か「グラニュー糖」。
しかしストックを軽く持って、先端で雪面をなでてください。
粉雪が飛びながら楽々自由に動きます。
ところが、真上から今度は力を加えて手前に引っ張ってください。
とたんに動きにくくズルズルとなってしまいます。

これがブレーキの正体です。「摩擦抵抗」といいます。
人間の上体の体重を、このエッジに正しくかけてやれば脳では判断できない大きな力が働きます。
止まる時、右か左にグーッと体重かけて止まってますよね。
あれです。
正しい
上体の姿勢は、前傾でも後傾でもなくたいていのメーカーは足裏付近に「荷重点」として作っています。
3.のコブの姿勢も一緒でしたネ。

*注 「荷重点」=板を自在に動かせるポイント。


(C)HIMAWARI 2008
作成 arata