目からウロコ!
魚のウロコ

スキー術

「スキーは自然体」


18. リスク(危険)があるから、人は魅せられる。
あなたたちにとって、先生とは何ですか?


「先生」漢字で書いて見ると、先に生まれると書く。
でも違うんだなー。
正解は「先にその世界で生きてきた人」です。ある時は自分から見て、年齢も関係ありません。
ここに登場する方たちは、相当の年上でした。
上越に釣りに行き始めて、6年目。最初よく解らないから堤防の安全そうな所を選んで、アジの子供をいっぱい釣る。
面白い。から揚げうまい。
大抵まわりには親子連れや家族、「キャーっ」とカップル。
安全そうな所は、アジの子供釣っていわゆるビギナー。
スキー場とも重なる。



だんだん慣れて、もっと違う場所へ。やり手のオバちゃんもいるにはいるが目のギラギラした「釣り師っぽい」人だらけ。
5年目の時、横にいた人がしなった竿と格闘。手を休め、皆群がる。
20分後タモであがったそれはなーんと体が60センチもある「エイ」。
初めて見た。尻尾は猛毒だと言う。次は「ビイ」か?
次の時、二人横の釣り師にどうやら大物。
しばらくしたら、カレイの65センチもある。こんな所で。
スゴイ!刺身に、から揚げに、カレイライスか?
地元のオジーちゃんに、ここの深さはどのくらいですかー?
と聞いたら、16メートル。
そして「アジや他の大きいのは、このラインじゃなくちゃ。」とひゅーと投げた。遠い。
海の中潜って見て来た様に海底の説明をしてくれる。
...ある日言われた通りに「実行キー」を押す。
なーんと40センチのアジを5匹もゲット。
またある日、今度はサワラ48センチが4匹、ついにやったーのブリ62センチまるまるの。うまかったーー。



それにしても師匠。「釣り歴?70年位かなー」にはまたビックリ。
この方80才お元気です。
時々お会いして、名前も知らないけどありがとうございます。
アジやサワラにブリ。ひとりでニヤニヤ。大きいとうろこもすごいわー。



何回も何十年も、海底が見える程オモリを引きずって探したポイント。こういうのを達人と言うのか。何回投げても同じ場所2メートルと変わらない。中アジは、100発100中に近い。
こういう技を「目からウロコ魚のウロコ」と名ずけた。


かの有名だったスキーの大先生も80−90年滑って仙人になった。
最近私のもうひとりお元気なスキーの師匠にお会いした。
スキーを続けていると、生徒にも思いがけないアクシデントが起こる。
自分にも同じ。
自然相手のスポーツだから、危険といつも隣合わせ。
私も、右側なのに鎖骨は折るわ。あっ子ちゃんはじん帯伸ばすわ。
仲間もここ数年でも限りない。


師匠は言った「そういうリスクを乗り越えた人々のことを、先生と呼ぶ」と。


(C)HIMAWARI 2008
作成 arata