帝王の軌跡!

「SHOW NO MERCY」

SLAYERの1stアルバムです。「SHOW NO MERCY」
SLAYERはこの1stからして既に確固たる
スタイルを築き上げていたことがありありと
わかります。が、それと同時にSLAYERの
ルーツがメイデンなどのブリティッシュメタル
にあることも垣間見ることが出来ます。
個人的に "the anti-chirist" はSLAYERの
全アルバムの曲の中でも3本の指に入るほど
好きな曲です。
SLAYERならではの緊張感が格好良過ぎ!!

「HELL AWAITS」
「HELL AWAITS」
2ndアルバム。SLAYERもどちらかというと後追い
みたいにして聴いたわけで、アルバム発表順に
聴いているわけではありませんが、この2ndは
前作と比べて一気にレベルアップした一枚と
いえるのではないでしょうか。
僕の中ではもちろん1stも好きですが、この2nd
以降のSLAYERはすべて同じくらいのハイクォリティ
でいかにもSLAYERらしいアルバムを発表し続けている
と考えています。そういった意味で、ある意味もっとも
SLAYERにとって重要なアルバムといえるかも知れません。
そして全アルバムのなかでももっとも邪悪なムードに
包まれている一枚。
悪魔崇拝系の危険な空気がぷんぷん臭っています。
今ブラックメタルと言われているメタルのフォーマットを
作ったのはSLAYERのこのアルバムでは無いでしょうか?

「REIGN IN BLOOD」
「REIGN IN BLOOD」
SLAYERと言う名の大悪魔はこの3rdアルバムで世界中に
数億匹の悪魔共を産み落としました。
まさにスラッシュメタルのフォーマット。
「スラッシュメタルの定義は?」という問いかけに対しては
SLAYERの「REIGN IN BLOOD」と答えれば100%OKです。
スピード、全編に漲る緊張感、寄せては返す極上リフの
波状攻撃、タイトな楽曲、そして僕をスラッシュメタル好き
に変えてしまった影響力(笑)、これ以上のスラッシュアルバム
などこの世に存在し得ないでしょう。
この世に存在するすべてのスラッシュアルバムは、この
SLAYERの「REIGN IN BLOOD」と比較される運命にある
という、恐ろしいアルバム。

「SOUTH OF HEAVEN」
「SOUTH OF HEAVEN」
SLAYER史上もっとも物議を醸した(らしい)4th。
後追いの僕には他のアルバム同様SLAYERらしくて
格好いいと思ってますが、なるほどあの前作の後に
こういうアルバムを出しては賛否両論巻起こるのも
理解は出来ます。
スピードメタルの頂上を極めた前作から一転、
重さに主眼をおいて作られたらしい(それでも充分SLAYER
のアルバムたるスピードは備えていますが…)アルバムです。
しかし横揺れ主体のラウドロックや遅い事に価値があるドゥームメタル
が人気を博する現在となっては、更に何よりSLAYERが同じスタイル
の中にありながら毎回多彩な作品を発表してしまった今では
早い遅いでSLAYERのアルバムの価値を評価するのは
全く無意味になってしまいました。
「HELL AWAITS」程ではないにしても、これまた危険な臭いのする
ダークなアルバムです。

「SEASONS IN THE ABYSS」
「SEASONS IN THE ABYSS」
SLAYERの5thアルバムです。
さっきから書いてますがSLAYERは毎回
ハイクォリティなアルバムを発表し続けていますが、
その中でもこれは「REIGN IN BLOOD」に次ぐ作品なのでは
無いでしょうか。
重さにこだわった前作から一転、再び超高速のスピードメタル
でゴリゴリ押しまくります。
ちなみにこのアルバム収録の"war ensemble" も三指に入る
一曲です。(やばい、あと一本しか残ってない…(笑))

「DECADE OF AGGRESSION」
「DECADE OF AGGRESSION」
BESTアルバムとしての機能も果たすLIVE版。
僕が今まで聴いたことある数百枚のアルバムの中でも、
もっともオトク度の高いアルバムでした。
もうこれ聴いて頭どっかとんでいっちまうんじゃないかと
思うくらい頭振りました(笑)。
スタジオ版より速くて激しくて格好いい!!
SLAYERのなんたるかがこの2枚組アルバムに凝縮されています。
スラッシュというより、全ロックミュージックのライブアルバムの
最高到達点と言ってしまいましょう!
ちなみにさっきまで書いた"the anti-christ"と"war ansemble"が
2曲連続で聴けるというのも僕的にはポイント高いです。

「DIVINE INTERVENTION」
「DIVINE INTERVENTION」
雰囲気はスピードメタルの最高傑作「REIGN IN BLOOD」みたいです。
ってゆうか速さなら全SLAYERのアルバムの中でも
一番ではないでしょうか?
僕のSLAYERの中で三指に入る好きな曲の最後の一本を
このアルバムの"sex,murder,and art"に捧げましょう。
そして全部好きという前提のもと、敢えて選ぶなら今現在もっとも
好きなアルバムがこの「DIVINE INTERVENTION」か次作の
「DIABOLUS IN MUSICA」かどちらかと言うことになります。

「UNDISPUTED ATTITUDE」
「UNDISPUTED ATTITUDE」
SLAYER側からのトリビュートアルバム。
パンク&ハードコア系のカバーです。
元が単純で勢い重視な曲なのか、SLAYERの
特徴の一つである畳みかけるようなリフの
波状攻撃はあまりありませんが、それでも
やっぱりSLAYERはSLAYERなんだなと
言うことが確認できます。
まぁ、個人的にはオリジナルのアルバムの方が
好きですが、遊びにつきわせてつまんないアルバムを
買わせる様なSLAYERではありませんから、
このアルバムにももちろん満足しています。
ちなみにボーナスCDのライブミニアルバムは
オトクでした!

「DIABOLUS IN MUSICA」
「DIABOLUS IN MUSICA」
そしてオリジナル7thアルバム。
これは「SOUTH OF HEAVEN」と比較される事が
多いみたいです。
SLAYERの流儀に沿っていることは間違いありませんが、
前作からは一転して横揺れノリ系といえるでしょう。
しかしこれは好意的に受け入れられました。
BURRN!の人気投票でも年間BESTアルバムに
選ばれています。
時代背景が変わったこと、高品質のメタルといえる
作品を出し続けているベテランバンドがかなり貴重に
なっていることなどがその原因といえるかも知れません。
もちろん僕にとってもこれはスラッシュとして、そして
ラウドロックとしてももっとも愛聴する一枚になっています。

「GOD HATES US ALL」
「GOD HATES US ALL」
オリジナル8thアルバム。
基本的には前作の延長線上に在ると言った趣ですが
どことなくパンキッシュなスピード感を感じるのは
私だけでしょうか?
パンクカバーアルバム+「SOUTH OF HEAVEN」
といった気がしないでもありません。
音の作り方は前作同様ヘヴィなものになっていますし
SLAYER流儀のヘヴィメタルでありながらも
生半可なラウドロック以上の音圧を誇ります!
ヤッパこのバンドスゲェ!!