激重!ラウドロック!!

「PRIMITIVE」 SOULFLY
「PRIMITIVE」 SOULFLY
マックス・カヴァレラがSEPULTURA時代に到達してしまった
ヘヴィロックの頂点「ROOTS」を越えたとは言いません。
が、マックス流、または「ROOTS」を発表したSEPULTURA
流ヘヴィロックと言う意味では現在のところ「ROOTS」に次ぐ
アルバムと言って良いでしょう。
前作からほとんどメンバーが替わってしまっているというのに
アルバムのテンションは異常に高く、このアルバムにしか
感じられないマジックがしっかり閉じこめられています。
マックスという男の音楽に対する強固な意志が更なる信頼を
勝ち得ることになるであろう一枚です。
ってゆうか難しいことはどうでもイイからとにかく聴けってかんじ(笑)。
もう超最高!暴れまくり!!

「KORN」 KORN
「KORN」 KORN
KORNの1stアルバム。感覚的重さではこのアルバムを
越えるヘヴィロックを僕は知りません。
ジョナサン・デイヴィスは唄ってないです。
つぶやき、泣きわめいてます。
だからって「そんなんつまらん」と言う事なかれ。
激重のバックがジョナサンの嗚咽と繰り広げる音楽世界は、
聴いているこちらの空気までも変えてしまいます。
ジョナサンの暗い過去を知らなくてもこのアルバムを聴けば
この音楽がどんな感情を表現しようとしているのかは説明不要。
自己の中にある忌まわしい過去と向き合い、音楽という形にした
ドキュメントが世の中にいったいどれほどある?
楽しむためではなく、浸るためのアルバム。
ハマることは間違いなしですが、精神的に弱っている時に
これを聴いたら、どうなっても保証できず…。

「OBSOLETE」 FEAR FACTORY
「OBSOLETE」 FEAR FACTORY
僕的には現存するデジロックの中ではこれが一番好き。
機械的なサウンドを取り込んだ、しかしあくまでヘヴィメタリックな
サウンド。新世代メタルの呼び名にふさわしいFEARFACTORY
の3rdアルバムです。
ラップヴォーカルが多いヘヴィロック陣の中にあって、時に叫び、
時にバックのメロディに載せるスタイルのVoはむしろ希有な存在かも。
メタラーには取っつきやすい重さと速さと格好良さを兼ね備えた、
必聴盤です。もしかしたらこれを聴いて世界が広がる?
メタルとデジロックとヘヴィロックの橋渡し的存在かも…。

「RAGE AGAINST THE MACHINE」 RAGE AGAINST THE MACHINE
「RAGE AGAINST THE MACHINE」 RAGE AGAINST THE MACHINE
RATMの1stにして最重ミクスチャーロック。
シンプルなのに独特な音を発しているギター、これにからみつく
リズム隊、そしてハードで切れ味最高のラップボーカル。
アルバムジャケットも衝撃的、アルバムにこめられたメッセージも
本気印のリアルヘヴィロック。
にしても、ザック・デ・ラ・ロチャのラップは本当に格好いい!
ミクスチャロックのカリスマと言って良いでしょう。
個人的には"BOMBTRACK"や"TAKE THE POWER BACK"や
"BURRET IN THE HEAD"や"KNOW YOUR ENEMY"や
"TOWNSHIP REBELLION"、"FREEDOM"が特に好きですね。
(おぉ、全10曲のうち6曲もあげてしまった!(笑))

「sUBHUMAN rACE」 SKID ROW
「SUBHUMAN RACE」 SKID ROW
何でこんなところにSKIDROWがいるんだという事なかれ。
SKIDROWというのは1stでは極上のロック、2ndでは最高のメタル、
そしてこの3rdでは90’ヘヴィネスを高品質でやっていたのです。
贔屓目で観ているとの御指摘は甘んじて受けましょう。
しかしSKIDROW流の解釈を施したこのヘヴィロックを
SKIDROWのなかではつまらない作品との評価のもとに
歴史から消し去ってしまうことは出来ません。
METALLICAの「METALLICA」をヘヴィロックとして楽しめるのなら、
このSKIDROWの3rdも比較的パンク色の強いミクスチャロック
として評価できるはず。
もちろんメタル流儀のかっちりした曲構成もあり、SKIDS史上に残る
名バラード"INTO ANOTHER"、"BREAKIN' DOWN"もあり、
歌詞は全然違いますが"SWEET LITTLE SYSTER"系スピードチューンの
"SUBHUMAN RACE"、"BONEHEAD"もあり、
かつてのSKIDS流楽しみ方にも充分耐え得るでしょう。
僕的にはこのアルバムの多彩な曲を目の当たりにして、
それまでのSKIDSとは違う次元のロックバンドとしての
可能性に大いに期待していたのに。なぜ…?。

「BROKE」 (HED)pe
「BROKE」 (HED)pe
好きな人はめちゃくちゃ好きであろうミクスチャーロック。
LIMPに似た感じのところがなきにしもあらずですが、
LIMPのいかにも売れそうな曲に対して(注:高品質という
意味です。LIMPを馬鹿にしたと思われたら心外。もちろん
LIMPも大好きです)、アンダーグラウンドな雰囲気を醸し
出しています。
曲はLIMPとは違った意味で良くできています。受けるタイプでは
無いかも知れませんが、より重く、繊細だと言う印象です。
あんましLIMPだLIMPだというとこのバンドの個性が無いように
思えてしまうかも知れませんが、もちろん一聴してそれとわかる
音楽的方向性を兼ね備えています(だからこそここで紹介して
いるわけで…)。ということを表明した上で敢えて言ってしまえば
LIMPのヘヴィサイドの曲が好きならこのバンドの方がきっと満足度が
高い!(笑)

「DIABOLUS IN MUSICA」 SLAYER
「DIABOLUS IN MUSICA」 SLAYER
スラッシュメタルのカリスマバンドですが、このCDのライナーノ−ツ
にあるとおり、
「もはやSLAYERという名のジャンルでしかあり得ない!」(By DeathRider)
ということ。
超高速スラッシュチューンで押しまくった前作「DIVINE INTERVENTION」から
一転してヘヴィ路線を全面に押し出した「DIABOLUS IN MUSICA」。
しかしいずれのアルバムも一聴してSLAYERとわかるから凄い。
サウンドも曲調も変化というか進化し続けている帝王に太刀打ちできる
ような存在は存在しないのか?
最強のメタルアルバムにして高品質ヘヴィロック。
メタルは決して死んでいないことをその音で知らしめてくれています。
いきなりの"BITTER PEACE"で頭振りまくり、続く"DAETH'S HEAD"で
暴れまくり、更に"STAIN OF MIND"で身の毛もよだつ、冒頭3曲だけでも
スラッシュとヘヴィロックの醍醐味を味わせてくれ、結局この流れが
アルバムを支配するというわけです。
スラッシュ系の新境地開拓と原点回帰を繰り返す帝王SLAYER。
その中で常にSLAYER流儀の極上スラッシュを発表し続けていられるからこそ、
スラッシュ創世記から現代においても常に帝王であり続けていられるわけです。

「SYSTEM OF A DOWN」 SYSTEM OF A DOWN
「SYSTEM OF A DOWN」 SYSTEM OF A DOWN
アルメニアンヘヴィロックバンド。
色々書きたいですが、このバンドの凄さを
伝えるにはシンプルにこういうしかありません。
「ぜってー狂ってる!」


「THE BURNING RED」 MACHINE HEAD
「THE BURNING RED」 MACHINE HEAD
MACHINEHEADの新機軸。
これまでのメガトン級ヘヴィリフの応酬は相変わらず。
これに絡むのはそれまでのストロングスタイルの
Voに加えて当代ヘヴィロックの掟ラップヴォーカル。
決して上手くも切れ味鋭くもなく、でも魅力的にきこえるのは
本気印のヘヴィラップだから。
曲調もこれまでより多彩になった感がありますが、
あくまでMACHINEHEAD流ヘヴィロックであることは
言うまでもありません。
当代ヘヴィロックのオリジネイターであり
かつ最重要バンドであることを考えれば
これはあまりにも当然。

「CHAMBER MUSIC」 COAL CHAMBER
「CHAMBER MUSIC」 COAL CHAMBER
ミクスチャーロックとしてのKORNと比較できます。
KORNは僕にとって特別な存在ですが、そのKORNの
流儀をパクるのではなく同一路線で自己流解釈を施しています。
(なんて言ったらバンド及び熱心なCHAMBERファンに叱られます?)
ミクスチャーロックの完成度の高さは個人的に知る限りでは
TOPクラス。
重く、格好いいリフ、何でもありありな音、わめき、つぶやくヴォーカル、
そして何よりヘヴィロックの魅力を知り尽くした曲作り。
現代ヘヴィロックの見本となりうるアルバムです。
ヘヴィロックという名前だけのつまらんバンドには、
このバンドの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい!