転機となったCDたち

「SKID ROW」 SKID ROW
「SKID ROW」 SKID ROW

このアルバムが以下に紹介するアルバムの中でも
最大の転機となった一枚といえます。
なんといってもこれが初めて気に入った
洋楽のアルバムであり、ここから私のHM/HR生活が
始まったのですから。
一曲目の"big guns"から最後の"midnight/tornado"まで、
一曲もつまらない曲が出てこないというのが強烈。
全曲最高の格好良さ。
バンドは残念ながら解散してしまったけれど、
素晴らしいアルバムはきっと永遠に語り継がれるはず。
しかし、こんなバンドはもう一生現れないだろうな。まぢで。
年をとって格好悪いSKID ROWなんかみたくなかったから、
格好いいイメージのまま無くなってくれて良かったのかな。
でも解散が決定したときは本当にショックでした。
で、このアルバム、どの曲も最高ですが、特に好きな曲は
のりのいいハードロック"big guns","sweet little sister",
"piece of me",感動のパワーバラード"18 and life"、
極上のヘヴィメタル"youth gone wild","midnight"かなー。
特に最後の"midnight"はなんかあんまり好きという意見を
聞きませんが、個人的にはSKID ROWの全曲のうちでも
5指に数えられる一曲だと思ってます。

「POWERSLAVE」 IRON MAIDEN
「POWERSLAVE」 IRON MAIDEN

少なくとも僕の中ではHM/HRの基準はこのIRONMAIDEN。
そしてその中の最高傑作がこのアルバム「POWERSLAVE」。
2000年の今日でも、HMの最高傑作として語られるべき
最強のアルバムです。
有無をいわせぬオープニングの"aces high"、
続く"2 minutes to midnight"の疾走曲2曲だけで勝負あった
という感じなのですが、IRONMAIDEN史上最長曲
"rime of the ancient mariner"のエンディングまで、
アップテンポな思わず体が動いてしまうような曲、
勇気の沸いてくるような勇壮なナンバーが目白押しです。
以前BURRN!!のHM/HRの名作特集があったときに、
「はじめの2曲だけ」、「このアルバムは後回しにしていい」という
コメントがありましたが、僕に言わせりゃとんでもない!
(別にBURRN!!を批判しているのではないです)
確かにIRONMAIDENは一枚残さずどれも素晴らしいアルバムですし、
私が誰かにIRONMAIDENのアルバムを勧めるなら迷わずこの一枚です。
「IRONMAIDENの魅力の全てがこのアルバムにある」といっても良い!!

「KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART II」 HELLOWEEN
「KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART II」 HELLOWEEN

これで初めてジャーマンメタルに触れたのですが、
これを聴いて以来しばらくはジャーマンメタルこそが
HMofHMと思ってそっち方面のバンドばっかり
物色してました。まさに音楽的嗜好をねじ曲げる威力!
このアルバム、確かに曲がイイ!
ひたすらスピーディでメタリックな曲展開。なによりキャッチーなメロディ。
初めてHELLOWEEN聴く人にはお薦めのHELLOWEEN入門盤でしょう。
特にオープニングの"invitation"〜"eagle fly free"のメドレーは
たまらん格好良さですしね。
でも入門盤として最高と思うポイントとしては、
なによりツマラン曲がないことでしょう。
そういうアルバムって、なかなかないです。
こういうのを「普遍的な名盤」というのでしょうね。

「THE POWER OF METAL」 V.A.
「THE POWER OF METAL」 V.A.

HELLOWEENですっかりジャーマンメタルの虜になった僕が
触手を伸ばしていったときに出会ったアルバム。
4つのスピードメタルバンドのライブ版がこの2枚組の
CDで堪能できます。
参加アーティストはGAMMA RAYにRAGEにHELICONにCONCEPTION。
買ったときはGAMMA RAYとRAGEしか知らなくて、
それでもこの2バンドが一緒に楽しめるのならお買い得と
思ったんですが、ここに収録されていたCONCEPTIONが
僕にとって運命的な出会いとなりました。
初めて心から気に入った北欧メタルだったんです。
当然アルバム「PARAREL MINDS」も買いました。
オペラ仕込みのロイ・カーンの歌唱力は圧倒的で、
しかも透明感あるドラマティックな曲と格好いいギターも聴けて、
思いっきりはまりました。何で解散しちゃうかな…。
こうして数年の間ブリティッシュ、ジャーマン、北欧と
スピードメタルしか聴けない体になってしまったのです(笑)。
ちなみにCONCEPTION以外にも、GAMMA RAYとRAGE最高です。
まさにパワーメタルと言うところを遺憾なく発揮しています。
まぁこの人たちは貫禄が違いますけどね。
HELICONは2曲だけですけど、頑張ってますよ。
今ではどうしているのかとんと音沙汰なしですけど…。
というわけで、パワーメタル好き垂涎のライブ版なのです。

「RAINMAKER」 FAIR WARNING
「RAINMAKER」 FAIR WARNING

そしてスピードメタル中毒だった僕を救ってくれたのがこの一枚。
ジャーマンメタルのくせにジャーマン的ではないと言う評判で、
むしろBON JOVIみたいなハードロックということだったので、
「あんまり(当時の)自分にはむいてないかなぁ…」なんて
思ってたんですけど、近所のレンタルCDに入荷したのをみて
「確かこれBURRN!!で高得点ついてたよな…」と言うかすかな記憶が
蘇り、「試しに聴いてみっか」となったわけです。
しかし実際聴いてみたところがその叙情的で爽快で哀愁をも感じさせる
その極上ハードロックをすっかり気に入り、いまでもBON JOVIよりも
FIREHOUSEよりもTENよりも大好きな僕的NO.1哀愁系ハードロックバンド
となっているわけです。
とにかくスピードメタルしか聴かないと言うある意味異常な(笑)状態から
抜け出すことが出来たのです。それでもHM/HRのくくり以外とか、
邦楽とかを聴く(聴ける)ようになったのはKORNに出会うまで待たなければ
ならなかったんですけどね。

「REIGN IN BLOOD」 SLAYER
「REIGN IN BLOOD」 SLAYER

IRONMAIDENが宇宙で一番激しいと信じていた頃、
スラッシュメタルというなにやら凄そうな言葉を耳にし、
試しに聴いてみた数枚のアルバム。
最初はどれも音楽とも思えないし
とても楽しんで聴けるとは思えませんでした。
それでも「もしかして格好いいと思えるものがあるかも」
と何枚か聴いていくうちに出会ったこの一枚。
このアルバムを聴いていなかったら、
きっとスラッシュもデスもメロデスも
ラウドロックも楽しむことは出来なかったでしょう。
まさに転機となったアルバム。
1曲目から最後まで徹底して激烈スラッシュなのに
なぜかわかりやすい。なにより心の底から格好いい!
まさにスラッシュメタルの金字塔。
てゆうか俺的にはある意味ヘヴィメタルの最高到達点。
他にもそういう人はいるのでは?
デスもスラッシュも必ずこれと比較してしまう…。
ちなみに最初音楽とも思えなかったようなスラッシュメタルも
このアルバムによりスラッシュの聴き方を理解して以来
楽しんで聴けるようになりました。
影響力からいっても驚異的なマスターピース!伝説の一枚!!

「DOMINATION」 MORBID ANGEL
「DOMINATION」 MORBID ANGEL

そしてこれが初めて聴いたデスメタル。
最初につまんないデスメタル聴いていたらもうそれ以上
こっちの方面には足を踏み入れることもなかったでしょう。
しかし幸か不幸かこの最高級のヘヴィメタルからデスメタルの
暗黒世界に足を踏み入れ、そしてもう二度と元には戻れない…。
この荘厳で邪悪で最凶のデスメタルに魂を奪われてしまいました。
デスメタル万歳。

「THE JESTER RACE」 IN FLAMES
「THE JESTER RACE」 IN FLAMES

プリーストやらメイデンやらが第一世代、
ジャーマンを第二世代とするならその歴史を引き継ぐ
第三世代とも言うべきIN FLAMES。
メロデスと言うからにはデスメタルなんでしょうけど、
感覚としてはIRONMAIDENを聴いている感覚に近いですな。
もちろんブルータルさはだんちでこっちが上ですが。
背筋にゾクゾク来るようなメロディ満載、かつ怒りと悲しみに
震える咆哮、強烈な突撃力。
初めて聴いた2ndにあたるこの作品であまりの格好良さに
驚いた僕ですが、更に作品を発表する毎に信じられないレベルで
成長を続けるこのバンドに、恐ろしさすら感じるほど。
メロデスワールドにようこそ。

「LIFE IS PEACHY」 KORN
「LIFE IS PEACHY」 KORN

ヘヴィと言う言葉はまさにこいつらのためにある!
決してヘヴィメタルではないのにヘヴィメタルに聴こえてしまう。
よってメタルしか聴かないと信じていた当時の僕でも
はまりこむことが出来たんでしょ。
今となってはどうでもいいことですが。
様式にはまったメタルしか聴かないとか思いこんでいた
僕の閉塞感を吹き飛ばしてくれたアルバム。
ここで書いている作品の中でもSKIDSの次くらいの
転機となった一枚です。
このアルバムを聴いていなかったらラウド系ロックはおろか
邦楽の宇多田ヒカルとかHYSTERICBLUEとかまで
好きになることは出来なかったかも知れません。
「メタル以外を聴くのは裏切り行為だ!」ような
思いこみがありましたからね。
本当のメタル魂はむしろKORNにメタルを感じられる感性だと
今では思います。
でそのKORNですが、Vo.は激情のあまり唄えていない
(決して下手ではない)。叫ぶ。唸る。泣く。わめく。
次のONE MINUTE SILENCEが体育会系ラウドロックとすれば
心に訴える哲学系ラウドロック。
ホントにジャンルなんか関係なく、激しくうるさい音楽好きなら
悶絶必至の一撃!

「AVAILABLE IN ALL COLOURS」 ONE MINUTE SILENCE
「AVAILABLE IN ALL COLOURS」 ONE MINUTE SILENCE

究極のミクスチャー。まずウルサイのがイイ!
帯タタキにもあるとおりまさに「暴力衝動120%」作品。
おまけに更に2割り増ししてやるって。よって144%。
ホントにただ聴いただけで暴れたくなります。
爆音出なくともミクスチャーは勤まるのでしょうが、
僕からすればそんなミクスチャーに用はありません。
ラップばりばりだし、ギターギャンギャンだし、
ベースバリバリ、言ってしまえばかっこよさの様式を追求した音楽
ヘヴィメタルの中でもここまで格好いい作品がどれだけあることか…。
まさに極上の爽快アクティブロック。
鳥肌たつほど格好いい!