2004.5.19
怪しいバス、一路 東へ
深夜23時59分発のMontpellier発夜行バス。スペインからやってくるとのことで、遅れるかも・・という前触れはあったものの、30分以上送れて到着。何語か分からない言語をまくし立てるバスの運転手さんにとりあえず、荷物を預けて、乗車。
しっかし、スペインから来た夜行バス。夜だけに、いろんな人が乗ってて、怖そうなおっちゃんらが2座席分占めて寝てたりする訳ですよ。怖い・臭いのをよけて、後ろの方の席で79歳のフランス人のおばあさんの横に座る。
警官隊、乗り込む!
明け方にイタリア国境を越えたわけですが、何故かイタリア国境越えてすぐに、警察が待っていて、バスを停めるんですね。そして乗り込む警官隊!!!パスポートのチェックがありました。
まぁ、そうか。こんな深夜にスペイン方面から集団で入国してんだからねぇ。怪しい?
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クーポラからの絶景に、
語らう人々
まさに映画のワンシーン!? |
ドゥオーモと私
ちょっとピンクが入っているのがきれい! |
教会でのコンサート
見えるかなぁ。
パイプオルガンと、ソプラノ歌手でした。
オルガンがすっごく響くんだな、これが。 |
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2004.5.20
来ました!”花の都”フィレンツェ!
バスは遅れて出発しましたよね、当然到着も遅れます。
そりゃ、途中の休憩もきっちりと取りますよ。ハイ。
ちなみに車内で放映されたジムキャリーの映画はスペイン語・・・。
朝9時からメディチ家礼拝堂の見学を予約してたんですけど、フィレンツェに着いたのはすでに10時過ぎ!!
(まぁ、バスの到着時間が9時40分頃だったので、9時に予約してたこと自体間違ってたんですけどね。アホでした。)
ビスケットありがとう!おばあちゃん!
隣に座ったおばぁちゃんは、ローマに住む孫に会いに行くとか。ローマ到着は午後2時とのこと。おばあちゃん元気だねぇ・・・お気をつけて。
そして、「地球の歩き方」に載ってるユースっぽいところに向かったのですが、既に満室・・・。
<私> 「空きあります?」
<宿の兄ちゃん>「(インターネットしながら)ふん、一杯」
<私> 「明日の予約できるん?」
<宿の兄ちゃん>「朝一番に来なあかんよ。でも多分一杯!」
むっかーーーー!!
この後も怒り続けるわけですが、客に対して・・・
えーと、また後で書きます。ブツブツ・・・・
で、とりあえずは、その上の階の一つ星ホテルへ。まぁ、値段は普通だけど、綺麗な部屋でした。シャワーも出るし。宿のおばちゃんも優しい人だし。
メディチ家ありがとう!!!
ここに住む日本人の方に教えて頂いたレストランで昼食をして、気分を取り直して、フィレンツェの街を見たわけですよ。メディチ家礼拝堂から、ウフィッツィ美術館(ここの予約は15時にしてたから、並ぶ人々を横目にすっと入りました。)あとドゥオーモに、その上のクーポラ!綺麗だわ、あまりにも美しい!!!!
クーポラからの眺めは絶景!
まるで映画のワンシーンです。
某「冷静と情熱の間」を想い起こさせますね。
夕食はあまりの観光客向けレストランで、調子の良い給仕係に苦笑しながら、夕刻教会でのコンサートへ。
教会でのコンサートも最高!!
パイプオルガンの音が響きます。曲は「アヴェマリア」やフーガでした。
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2004.5.21
本日は、朝8時から電車でかの有名なPisaへ。
やはりイタリアは・・・
ところが、架線の断線のため、電車ダイヤめちゃくちゃです。
指定のホームに行っても電車はもぬけの殻、
反対側のホームから電車の運転手の兄ちゃんが、
「お前どこ行きたいねん!!」っていうので、
「ピサやがな」っていうと、
「こっち乗れ!!」って・・・
仕方なく、呼ばれるままホームから下りて、
線路を横切って(?!!)その電車に乗りました。
まぁ、その電車で知り合ったおじさんの話によると、イタリアは何でも遅れるし駄目だ〜。ってなことらしいですわ。
斜塔を支える人々!!
そしてピサに着いたのですが、みんなやりますねぇ。斜塔を支えるポーズ・・・。
歌声の綺麗な番人さん
斜塔の横にある、ドゥオーモと、洗礼堂、納骨堂。この3つは絶対に入らないと駄目です!特に納骨堂!
まず洗礼堂、ちょうどフランス人の団体旅行客が来て、そのガイドさんが番人にチップを渡して何かお願いしている訳ですよ。そしたら、その切符を切っていた番人さんが、歌いだすんです!そりゃもう、音の反響で有名な洗礼堂だけあって、歌声を響かせて、声が消え入る前に次の声を発する、一人ハーモニーが展開されてました。これは本当に素晴らしかった!!鳥肌が立つほど感動しました!こんなチャンスに恵まれてホントについてました!
既に天国の気分の納骨堂
私が入ったときは誰も居なくて、とても静かで、花が咲いて、太陽が差し込んで、もう既に天国ですね。
床一面は全てお墓。こんな美しいところに葬られたい。そう思わせる納骨堂でした。
極上の田舎 Lucca
バス停でPaniniをかじると、一路バスでLuccaへ。片道5euroくらい。ここは、ほんとにのどかで、いい街なんです。たいした見ものはないんですが、周囲の城壁は芝生で覆われ、鳥がさえずる中、人々はサイクリングをしたり、寝そべったり、本を読んだり、してる訳ですよ。時間の流れ方が違いますね。 私も街を散策した後は木陰で絵葉書を書き、書く手を止めては、タンデムの自転車でサイクリングするアベックを見たりしながら、のーんびりとした午後を心穏やかに過ごしたのでありました。
夕刻、フィレンツェへバスで帰りました。
夕食は、インサラータとか言うサラダなんですが、マヨネーズにどっぷり漬けた野菜+チキンでした。味濃かった・・・。
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【Yomeiアドバイス@】
バスの切符はTabacchioで!私は、60分間有効のチケットを0.8euroで買いました。ところが、後から乗ってきた日本人バックパッカーはバスの運ちゃんから1.5euroで買わされてました。
【YomeiアドバイスA】
Pisaは朝一に。斜塔に入る時間は制限されているので、10時に行っても11時半の入場でした。それに、朝一だと、納骨堂も空いてて、すごく神聖で、閑静な納骨堂を堪能できました。私も死んだらこういうところに埋葬されたいなぁ。
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Sienaの市庁舎の前で。
このマンジャ塔に登りました! |
結婚式に、燕尾服にサングラスをして、スクーターで先導するイタリア人。
うーん、彼らはスーツが似合うねぇ。 |
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San Gimignanoの塔からの眺め
いかにもトスカーナ!! |
【Yomeiウンチク@】
「西欧での結婚式は、市庁舎で婚姻届を出す際に、音楽を奏でたりして祝います。(まぁ、「結婚」が戸籍上のことであるから当然ですね。)その後、宗教によっては教会へ行ったりするそうです。」
【YomeiウンチクA】
「西欧の場合ウェディングドレスは、購入するそうです!借りると不幸な結婚になるとかで、600ユーロくらいからの値段だそうです。母のドレスを娘に・・・というパターンもあるとか」
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2004.5.22
塔の日!
本日は、塔で有名な街を梯子です。日本人観光客のコースに入っていないことが多いので、海外の観光客が多い一日でした。
まずは、フィレンツェからバスでSienaへ。Sienaでは、結婚式があって、市庁舎のある塔のところへ、イタリア人の一団が・・・
イタリア式結婚式
燕尾服を来てサングラスをした友人たちがスクーターに乗って、クラクションを鳴らしながら、白い花で飾られた車を先導するように、市庁舎へやってくるんですね。観光客であふれてた広場では、車からドレスに身を包んだ、花嫁さんが出てくると拍手!
いいですねぇ。綺麗ですねぇ。そしてイタリア人はスーツが似合いますねぇ。友人たちは揃いのピンクのネクタイで、二人を祝福していました。
そして塔の上からの眺めは最高でした。ガイドブックに載ってたほどしんどい登りではなく、階段は狭いけど、走って登れないことはない距離でした!
観光客で溢れかえり始めたSienaを後にして、一路、San Gimignanoへ。
お客様をなんと心得るか〜!!!(怒)
今回の旅だけではないですけど、基本的にヨーロッパは個人主義。働いている人も、それぞれの人生を楽しんでるんですね。会話を楽しむ分には良いのですが・・・。今回は逆の例。
Sienaの地下のバス切符売り場。女性係員の対応悪過ぎ!!
<私>「SanGimignanoまで一枚。」
<係員>ギロッ!にらみつけて「5.2euro!」
<私>ホイホイ・・・お金を渡す。
<係員>バシィ!(切符を叩きつけるみたいなの)
まぁ、少し前に色々ありましたけど、態度悪すぎです。もう少し歩み寄れよ・・・。
この旅以降、ヨーロッパで店員さんの態度の悪いのが気にならなくなりました・・・。以前は凹んでたんですけどね。怒られた見たいな気がして。(気弱くてすまんかったね!)
塔の街、San Gimignano!
この街は、フランスでの知り合いに薦められたんですが、塔が立ち並ぶトスカーナの典型的田舎町とか。Sienaからバスで1時間くらいかな。何か色々くたびれた一日で、街に到着した頃には暑かった事もありかなりへばってたんですね。もう雰囲気悪かった・・・。
でもジェラートを口にして一休みすれば、また元気復活!!
ここまで来たんだからと塔に登ったのでありました。
ここの塔も中々高いんだけど、登った価値ありました!!!
この塔登らずして、San Gimignano語るべからず!!な状態でした。それほどまでに美しい!!
どこまでも続くトスカーナの丘陵地帯に、太陽がやさしく照りつける、町全体を見下ろすと共に、遠くまで見渡せる世界は、まるで絵か映画か、はたまた宮崎駿の漫画か?!と言わんばかりの美しさでした。
トスカーナはこれまで訪れた中で最も美しい地でした。季節も良かったからねぇ。Luccaとあわせてのんびりした新婚旅行に最適の土地だと思いました。日本からの観光旅行だと有名観光地を、大慌てで梯子するイメージがあるから・・・のんびりするのがいいよねぇ。
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2004.5.23
フィレンツェ最終日です。夕方にはバスで出ることもあり、フィレンツェ市内をブラブラ。日曜だから閉まっている店も多かったけどね。
駅前からミニバスに乗って、ミケランジェロ広場へ。フィレンツェを一望に出来る景色はすごく良かったです。
そして、ミケランジェロ広場から少しグラツィエ橋の方へ降りたところにあるガイドブックにも載っていないバラ園。園内にはバラが咲き乱れ、レモンがなっていたり、日本庭園があったりで、すごくきれいな庭園でした。
そのままヴェッキオ橋周辺をぶらついて、地球の歩き方を見せたら1割引になるお店でランチを取って・・・ブラブラして、捨て子養育院や、アカデミア美術館付近をウロウロ。
ダヴィデ像は見るつもりなかったんだけど、あまりにもアカデミア美術館が空いていたので、見てみました。何か手だけが異常にでかいと感じたのは気のせいでしょうか・・・。
そして夕刻に、Montpellierへ向けてバスは発車したのでした。
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Firenzeの街を背に。
ミケランジェロ広場にて
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偶然見かけたパレード
フィレンツェの紋章のついたラッパでした。 |
ダヴィデ君と私 |
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2004.5.24
さぁ仕事だよ〜。
朝4時半ごろMotpellier到着。
Tramも走ってないので、歩いて家に帰って寝る・・・。
そして7時に起きて会社へ出社したのでありました。
言っとくけど、居眠りとかしてないからね。
普通に働きましたとさ。
余談:この週末はMonacoではF1グランプリが開催されてました。
車窓から見えたモナコは、眩いばかりに光を放って、不夜城の感がありました。
この次の週にニース・モナコを訪れたのは、また別のお話・・・。
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