President's Office

[MATeC]

Opinion
 ・人道的介入・・
 ・進路の決定・・・
 ・子の体気遣う・・
 ・候補者は有・・・
 ・ビジョン持つ・・
 ・小さな動物・・・
 ・安易に武力・・・

 

安易に武力での報復を選択しないで

(2001.10.09)

 アメリカでのテロ事件に対して、米議会は武力をもって報復する事を満場一致で決定した。また、日本も犯人達への報復に全面協力するとの姿勢をとっている。確かに数千人の被害者をだした無差別テロは許すべきでは無い。
  しかし、私は感情のまま武力による報復をするべきでは無いと考える。なぜこのような事態が起きたのか、なぜ過激なまでの反米感情を持つ人が居るのか、改めて考えるべきでは無いだろうか。宗教や考え方の違いを持つ人々が共存する事は21世紀の課題だと私は考える。武力による報復と言うが実行犯は既にこの世になく、攻撃する対象は誰なのか、犯人の隣人だろうか。それは新たな悲しみと憎しみを生むだけである。日本は大戦後、唯一の被爆国として常に世界平和を訴えてきた。今、日本が本当にやるべき事は戦争に荷担する事だろうか。関係の無い人達まで巻き込む惧れのある武力衝突は避けるべきであり、犯人グループを特定し、法廷の場でその罪を裁く事こそ、大事なのでは無いだろうか。
 確かに残忍極まれるテロであり、米国民感情も理解できる。しかし世界を事実上牛耳るアメリカには冷静な対応を期待し、わが国の政府には冷静に世界平和を念頭において頂きたい。

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