迎春  祝21世紀!

:::::::::解説 ::::::::::

 今年の作品は、男性陣で分かる人が少なかったようです。
今年の題材はどこから取ったのでしょうか。それは年賀状の表書きに書いたフランス語の文章がヒントです。
              ” Ce qui est important, ca ne se voit pas...”

 さて、お分かりになりましたか?そうです。「いちばん、大切なものは目に見えないんだよ」です。今回の絵はアントワーヌ・ドゥ・サン・テグジュペリ原作の「星の王子様」の冒頭部分からの引用です。主人公が子供時代に描く絵なんですね。初め、主人公少年は”象をこなしているうわばみ”の絵を描くのですが、大人にはどうも帽子の絵にしか見えない。そこで、少年は”話の通じない大人”のために中を透視した絵を描くのでした。ここから感じられるのは、いつまでも子供のような豊かな感受性やたくましい想像力を大切にしたいといったことだと思います。
かたい頭の「大人」にはなりたくないと思います。

追記:今年は私の大学院修了の年でもありますので、版画製作に時間がかけられず、今回は元日と二日の二日間で彫り・刷りを完成させました。その分手抜き?と思われても、今年はいたしかたないです。

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