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 毎年3月第1日曜日に厳島神社で行われ、享保の大飢饉に苦しむ農民を救った、領主・松平出雲守道春公を称え、その年の豊作を占う祭りとして知られています。
 つつこは、祭礼前日に多くの氏子達の手によって、約800束の藁を用いて造りあげ、中には 2升のおこわを入れ、神前に奉納し、家内安全、農業、商工業の繁栄を祈願し、身を清めた下帯一つの若者により、寒風の中引き争いが行われ、これが引き合ううちに、"もち" に変わり、宮司の手によって参拝者に配られる。
 長さ3m,直径1.5m,重さ約800kで、 昔から、つつこのわらを持ち帰り、家の神棚に捧げると、農作物は豊作となり、養蚕は盛んになり、病人は絶え、厄除けになるとつたえられています。又、つつこを引き争う如く、子供が強く丈夫に育つようにと多くの人々が参拝します。
 寒風の中裸の男たちがつつこを引き合う勇壮な姿は、県の10大奇祭にも選ばれています。
 
 保原の里は古くから伊達の中央に開け、毎月五の日、十の日に市が立ち大変にぎわいを見せていました。この市の市場を決める方法として毎年正月25日の市祭りに、上・中・下の町内若衆がつつこを引き合い勝った町内にその年の市を立てる習わしになっていたそうです。
 今から約280年前の享保の大飢饉では農民が持っていた種もみまでの食べ尽くしてしまうほどの飢饉があり、領民達は悲惨な日々に明け暮れていました。これをみた領主の松平出雲守道春公は領民の苦しみを憂い、神のお告げにより、種もみを分け与えたそうです。そして翌年は大豊作となったそうです。喜びに沸いた領民は神のご加護とこの領主の善政をたたえ、神前に初穂を供え豊作を祝いました。それ以来五穀豊穣を祈る厳島神社の神事としてつつこひきの祭りが行われるようになったそうです。