人気ナンバーワン 警察もの


 

今回は「人気ナンバーワン 警察もの」です

今回は数ある映画やドラマの中でも根強い人気のあるジャンル
「警察もの」の話です。
やはりウルトラマンや仮面ライダーと違い身近なヒーローだからでしょうか。
敵に回すとこれほど厄介な組織はありませんが、味方に付けると
日本で一,二を争うほど頼もしい組織です。

でも数ある「警察もの」映画やドラマは、やや現実味からかけ離れています。
やはりあまりにもリアリティーに作ると観る方も楽しめないからでしょうか?
幾つか現実味からかけ離れている所を幾つか述べますと

毎週ある刑事ドラマなのに
「今日は山さんはどうした!?」
「山さんは今日は有給でお休みです。」と
出演者の刑事が有給で休みと言うことが、まず無い。
しかも偶に休暇をとっても休暇先で絶対に事件に巻き込まれてしまいます。
いきなり旅行先で不幸をもたらす厄介者になってしまいます。

4月頃は「春の交通安全運動」で芸能人とかが「一日署長」
になったりすることがありますが、ドラマにはその話題は出てきません。
「山さん!犯人は署長 直々に身代金を持ってこいと要求しています!」
「仕方がない・・署長は何処だ?」
「今日の署長は「うっかり八兵衛」さんですが・・」
「なんてこった・・」
等の台詞が一度も出てきません。

毎週あるドラマでは仕方がない事ですが
毎週殺人事件が発生します。
まさにその管区は無法地帯となっています。
自分なら早々に引っ越します。
特に西部警察の管区は。
なんと言っても殺人と銃撃戦のオンパレードです。
西部警察の管区は犯罪者と過激派の坩堝となっています。
たまには溺れているおじいさんを助けるとか
日常的な事件もあっても良いと思います。
(というよりそういう方が現実的な警察物なのですが)
しかも街中でバン!バン!銃撃戦をする物だから
七曲署なんかかなりの数の刑事が殉職します。
古株の刑事が殉職した翌週には新しく(タイミング良く?)
刑事が配属されてきます。
誰かが死ぬのを見越した人事です。
七曲署で一番先見の明があるのは人事課と思います。
「たぶん来週あたり捜査1課の山さんが死ぬと思うから
人員追加の要請を今のウチにしておこう」
とか言っているのでしょうね。

ドラマや映画での定番のことですが
日本に限らず外国の映画でも犯人を追いかけるときは
警察手帳を見せるとみんな車を貸したり
前を走っている犯人の車を追いかけたりします。
実際に、警察手帳を見せて車を借りている刑事を観たことは
ないのですが、貸さないと罪になるのでしょうか?あれって。
(申し訳ございませんが、御存じの方お手数ですが教えて下さい。)
しかも追いかけているときその車がガス欠になったり
パンクしたりすることはありません。
車の所有者も「落ち葉マーク」をつけて走っているおじいさんという
ことも無いです。何故に?

そうそう犯人を追いかける時に犯人の車の天井に大の字になって
しがみついている刑事がいますが
何故かその時の犯人は高速に逃げ込みません。
高速に乗ったらしがみついている刑事も吹っ飛ばされると
思いますが、わざわざ、狭い路地の方へ逃げ込みます。何故に路地に?

定番といえば取り調べの時は「カツ丼」が出てきますが
あれも実際に出てきたという話は聞きません。
(自分が取り調べを受けたときはお茶だけでした。)
でも机の上にある照明スタンドは本当にありました。

ほかにも警察が犯人を捕まえる前、犯人達がアジトで
密談をしていると急にアジトのドアを開いて
「話は聞いた!」と刑事が出てきますが
それって話し終わるまで、じーっと外で待っているのでしょうね。
事件に関係ある話だとじーっと外で待って聞いているのも良いでしょうが
「昨日の染の助と染太郎。最高だったよな!」とかの話ばかりだと
外でじーっと聞き耳立てている山さんも大変でしょうね。
「山さん!染太郎の話なんかどうでも良いですから踏み込みましょう!」
「いや待て!事件の話をしてから踏み込むんだ!」とか言うのでしょうか?

最後にこれは今まで観たことがないのが事件が「迷宮入り」になることです。
絶対にあってもいいと思いますが、ありません。
何故に??

というわけでリアリティーからかけ離れて現実とのギャップが大きいから
警察物は古今東西を問わず人気があるのでしょうね。
最近の映画は昔のドラマがリメイクされていますが
(「ミッション イン ポッシブル」「チャーリーズ エンジェル」等)
今度映画にリメイクされるドラマは
「ジョン&パンチ」だろうと思います。(ねーよ!)



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