初対面からの恋愛に対する交渉術


 


今回は「初対面からの恋愛に対する交渉術」です。

「交渉」・・普段は縁が遠いようですが、実に生活に密着しています。
お小遣いアップから始まり、晩ご飯のメニューも然り、デートの行き先等
会社では更に身近になります。
販売/セールス/営業の方は毎日が交渉です。
究極の交渉といえば誘拐犯と交渉人との駆け引きですかね。

さて今回は、社会における交渉術(術って程の物でもなっかもしれないが)を
恋愛に応用してみることにします。
合コンとか新しく出会ったときのことを題材にしてみましょう。

さてさて、恋愛の第一歩はまず何でしょう?
そうです。初対面からです。
実社会のビジネスでも重要なことですが恋愛でも重要です。この初対面。
初対面から失敗すると話が進まなくなります。
また、なんとか話を進められても、初対面の負のイメージを覆すのは
大変な労力と知力と時間が必要です。
どんなにかっこいい男性でも初対面で、ズボンのチャックが開いていて
シャツはペロンとはみ出しているし、鼻水は垂れ流しているし、頭は
寝癖でボサボサでは、女性から観た初対面の印象は大暴落です。
初対面は1回だから初対面なのです。
やり直しは、ききませんので、細心の注意を払って下さい。

初対面が無難に過ごせたあなた。次のステップです。
まずは自分の事をアピールする必要が十分あります。
相手はあなたと初めてあったのだから、あなたのプライベートな情報は殆ど
持ち合わせていません。
もちろん あなたも 相手のプライベート情報は持ち合わせていないと思います。
あなたが相手の情報/相手のことを知りたがっているのに対して
相手も、あなたのことを知りたいと思っているかもしれません。
また思っていないかもしれませんが、その場合、あなたの送り出す情報が
重要な鍵となります。
あなたの送り出す情報によっては相手があなたに対してかなり興味を引くかもしれません。

さて、そろそろ交渉の第一歩です。
そうそう 言い忘れていましたが あなたは相手と会う前に
まず、考えておかないとならないことがあります。
それは、あなた自身の情報の整理です。
仕事は何をしているのか。その仕事の内容は、どのような物なのか。
自分はその仕事や会社に対してどのようにしたいか、考えているのか。

自分の趣味は何か。何故、それが趣味になったのか。
好きな音楽や映画、俳優/女優は?何故、好きなのか。

休みのときは何をしていることが多いのか。それは何故するのか。
いままで旅行に行ったところは。その旅行はどうだったか。

等々好きなこと、行っていること、現在の状況を話すことは直ぐに出来ます。
しかし、それだけでは会話は進みません。
「ふーん・・そうなんだ」で終わってしまいます。
何故好きなのか。そこに旅行に行ってどうだったか。
具体的な説明や理由を付け加えるだけで話は随分と進みます

交渉毎は「なんとかなるさ」という行き当たりばったりな考えでは上手くいきません。
その場は、何とかよくてもリピート(相手からの連絡)はありません。
事前の準備は周到にしておくものです。

さて次に事前に話すことを決めていると、会話としても話しやすく
相手もあなたのことをしって場も和やかな楽しい雰囲気になってきますが
これだけではいけません。
あいてはあなたのことを初対面にしては十分知ることができますが
あなたは相手の事をあまり知らないまま終わってしまうことになるからです。
とはいえ、相手のことばかり聞くと相手はあなたに対してうんざりしてきます。
交渉では焦った方が負けなのです。

では、どうすれば良いのか?
あなたの話をしながら、相手に多く話させるのです。
つまりあなたが事前に準備した自分の趣味。何故それが趣味になったのか?等
何故、どうしてか?を付加して質問をしていくのです。
そうすれば自然とあなたより相手の方が多く情報を出してくる物です。
そのときに、あなたは注意して聞いておかなければなりません。
交渉の上手い人は必ず聞き上手です。
しかし、質問してからただ、ボーッ聞くだけではだめです。
常に要所要所で相づちを入れることを忘れずに。
あなたが何も喋らないと相手も喋るはずはありません。
聞くというのはただ聞くのではなく相手を観察する動作及び
相手から情報を引き出す動作なのです。

そして、なにより早くしないとならない事は
相手とあなたの共通の話題をいち早く見つけることです。
同じ価値観や共通のものに話題がある人とはどんどん話が進みやすいですから。

但し、絶対にしてはならないことがあります。
嘘をつくことです。
自分はサーフィンをしたことが無いのに相手に併せて「学生の頃1、2回した」とか
いっては絶対だめです。
まず、基本的/常識的な質問をされたときには必ず的確に答えないとならなくなるからです。
そうなると大変なことになります。
嘘の上に嘘を塗り固めなくてはなりません。
そうのようなことになっては、そのうち話の辻褄が合わなくなり、嘘が簡単にばれてしまい
その場であなたと相手のとの縁は終わってしまうからです。

「知らないことは知らない」の方がいいのです。妙に知ったかぶりで
話が間違っていたり、辻褄があわなくなるよりも、知らないと正直に話し、
相手に教えて貰うのです。
教えて貰うだけで相手との話題の一つになるのです。
人というのは人に教えることは悪い気がしないものです。
教わる方が熱心であればあるだけ、教える方も熱心に丁寧に教えてくれます。
一つ注意する事は一度聞いたことを2度聞かないことです。
バカと思われる可能性が有るからです。

さてさて、共通の話題も見つかり、話は段々と進んでいくことになります。
ここで次のステップに進みます。
今度は、あなたの要求を受け入れて貰うトライです。
初めて逢って「ハイさよなら」というよりも、あなたは
「今度はいつ逢えるかな?」の方がいいでしょう。私もそうです。
(・・て、あんあたのことは聞いてねーよ!)

ここで、今までとは違ってあなたの要求を相手にのんで頂く必要があります。
今回は、次も逢いたいというあなたの要求についてお話ししましょう。

まずは「こんどいつ逢える?」と聞くのは全然ナンセンスです。
大抵は「よく わからない」という回答になってしまい、それまでです。
そのはずです。質問が漠然としすぎているから。

まず、自分の要求を曖昧に、どうでもいいことにように話すのはタブーです。
(タブーといってもカトちゃんの「ちょっとだけよ♪」のBGMではないですよ)
自分の意志を漠然としていたのでは相手も本気にしません。
この場合、まず、あなたのスケジュールの空きそうな曜日/日を提示します。
毎週日曜日とか今度の20日とか。
こちらが主導権をとる方が往々にして良いでしょう。
マイナス結果を考えすぎて言いたいことも言わないようだと人付き合いも進展しません。

但し、ここで考え違いをしなことです。交渉は自分の要求を相手に納得させることでは
ありません。
相手との利害関係を一致させ、共に満足のいく結果を導き出すための手段なのです。
無理強いをしてはならない。焦ってはならないことです。
中国の兵法36計にも「初めは処女のごとく後は脱兎のごとく」という言葉が
2000年以上も前からあります。

いつ逢えるのかを聞くのではなく、逢って何をするのかを話すのです。
そして、ここが真骨頂です。
こちらの要求の理由を話すのです。
「何故、逢いたいのか」を。

さて今回は交渉の初歩を使って恋愛に応用してみました。
まだ交渉術に関しては初歩ですので、みなさんもいろいろと
勉強してみるのもいいと思います。
結構、勉強していると楽しいものです。



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