禁じられた子供の遊び


 

今回は「禁じられた子供の遊び」です。

みなさんは子供の頃の遊びと言えば何を思い出しますか?
かくれんぼ、鬼ごっこ、缶けり、ゴム飛び、ドッジボール等々
思い出してみるといろいろと出てきますね。

私が小学生の時はTVゲームなど無く、そういえば小学4年生の時にやっと
ゲームウオッチが出ました。
今ではゲームウオッチを知っている人、さらに持っている人は少ないと思います。

TVゲームがなっかたころの田舎の小学生は何をして遊んでいたか
勉強ばかりしていたのか..いやいや..TVゲーム無くても充分何年も遊べます。

ここで申し訳ないのですが、私は男ですので、男の子の遊びしかはっきりと
思い出しませんので
今回は男の子の遊びを参考にして、話したいと思います。

昔の子供は男も女も6年生も1年生も一緒になって遊んでいたりしました。

田舎の貧しい少年はまず、道ばたに落ちている物を手に取り、遊びに使います。
そう、「缶けり」です。
田舎の少年はこの頃から既に、ゴミのリサイクルを知らず知らずの内にしていました。
感心ですね。
さあ、「缶けり」です。
ルールは簡単、鬼は一人です。
その他の人はどこかに隠れて鬼の居ぬ間に缶を蹴ると言うルール。
鬼は隠れている人を見つけると名前を呼んでカンを踏む
見つかった人は鬼に連行され、誰かがカンを蹴ると解放され、自由のみになると言う
ナチスドイツが考えたんじゃねーか?と思わせるようなルールに田舎の子供は熱狂します

なんと言っても危険をかいくぐり、仲間を解放するという使命感と
成功して受ける仲間からの感謝の念、
虚栄心の誉れの高い田舎の子供を夢中にさせる遊びでした。

しかし、この遊びも危険が伴いました。

隠れるのがうまい子供はなかなか見つかりません。
これが夕方ならなおさらです。
仲間は既に全員捕まり、後は隠れるのがうまい子供のみですが、そのうち
日が暮れてあたりが暗くなると
「もう見つからんのは**君、家に帰ったんや」等と言い出す子供が出てくると、
みんな蜘蛛の子を散らすように帰ってしまいます...**君を残して

さて、いつまでたっても帰らない**君の親は近所の子供の内に電話しますが、
誰も知りません
そのうち大勢で**君を捜し出します。
今度は町内全員の人が鬼となって**君を探し回ります。

やっと見つかった**君、捕まった仲間を助け出そうとして必至になって隠れていたのに
さんざん親にしかられます。
次の日は学校の先生にも怒られます。
そして、しばらく夕方の缶けりは禁止になってしまいます。

「缶けり」が禁止になりました。
田舎の子は遊びが無くなったので静かに勉強ばかりするのでしょうか
いやいや、このくらいで勉強する田舎の子では有りません(少しは、しろよ)

次の遊びを始めます。

「泥棒と警察」です。
この遊び泥棒と警察に別れての鬼ごっこです。
警察は泥棒を全員逮捕するのが目的です。
捕まった泥棒は牢屋に入れられます。
仲間の泥棒が来てタッチすれば、捕まった泥棒は脱獄できます。
言うなれば「缶けり」のカンが無くなった遊びです。

さあ、泥棒は力の限り町内を逃げ回ります。

その逃げ方、半端では有りません。
よそ様の家の庭に飛び込んだり、塀を乗り越え、小川を飛び越え、野良猫をけ飛ばし
まさに、犯罪者予備軍のような動きを子供ながらにします。
車道の飛び出し難のその、車の方がよけていきます。

十数人の泥棒と警察のために町内は無法地帯と化してしまいます。

さて、このことは先生の知るところ、矢のように駆けめぐります。
「泥棒と警察」も車が来て危ないだとか、近所(町内)迷惑だとかで
禁止になってしまいます。

さあ、いよいよ「走り物」の遊びが禁止されました。
しかし、田舎の子供の遊びに対する向上心はこんなことでは収まりません。

あまり走り回らない物そして、材料は学校に山ほどある物を使って遊びます
「ゴム飛び」の登場です。

この「ゴム飛び」最初は男の子はあまりしません。
なぜなら、「ゴム飛び」は女の子の遊びだと思っているからです。
しかし、この「ゴム飛び」の最大のメリットは女の子と対等に遊べ、しかも
人気者になれるでした。

はじめは、やや、照れながらしていたゴム飛びも女の子たちとしている内に
楽しくなってきますが、ここでやめればいいのに、田舎の少年は
更にエスカレートしてきます。

そう、ゴムの高さを高くしていくのです。
高いゴムを飛べばそれだけ、女の子は拍手してくれたり、おどろいたりしたりして、
会話も弾んできて、普段あまり女の子と話さない子でも、人気者になれるからです。
加減を知らないのが田舎の子。
自分の背の高さにかなり近いようなゴムを飛ぼうとします。
田舎の子供はみなさんの期待通りの事をしてくれます。
いくら土の上だといっても、マットもなしに飛びますからケガ人続出。

やはり、「ゴム飛び」も禁止になります。
けが人が出ると言うのが最大のネックになりました。

今回はほんの数例を挙げましたが、まだまだ有ります。

最後にどのような子供の遊びが禁止になりやすいか?の指数を表す公式を記述しておきます。

熱工学の1mol(モル)あたりの比熱を表す公式を参照にしますと
U=1mol(モル)あたりの比熱
f=自由度
R=気体定数
T=温度

U=fRT/2の式となりますので

U=禁止指数(数値が高いほど禁止になります)
f=人気度(子供が持つ、その遊びに対しての人気度)
R=予想危険定数(予め予想されるその遊びの危険度:近所迷惑、交通事故等)
T=その遊びをしてケガした子供の数

上記のような式で表せます。



論文の表紙へ (Go To the cover of the thesis)

メイン画面へ(Go Main Page)