バレンタインにおける愛情検証


 

今回は「バレンタインにおける愛情検証」です。


今年は(今年も)貴方の意中の人にチョコレートを贈りましたか?
心に想う人から、貰いましたか?

今年も、私にチョコを贈ってい頂いたファンの皆さん。
大変有り難うございました。とても、美味しゅうございました。

この場をお借りしてお礼を申します。

では、講義に入ります。

日本人は、とかく、流行に乗せられやすい民族です。
プラスの面も有れば、マイナスの面も有りますが
乗せられやすいのに比例して冷めやすい民族でも有ります。

古くからは「ダッコちゃん」「フラフープ」「泳げたいやき君」「ナメんなよ」云々
食べ物でも有りますよ「ティラミス」「ナタデココ」「ミルメーク」「鯨のオーロラ煮」
「ビックリマン チョコ」他

これらの物はあっという間にスターダムにのし上がり
そしてツンドラ気候のような氷河期を迎え、人々から忘れ去られて行きました。

その中でも、流行から抜けだし、習慣として定着し、
現在、日本の文化の一端を担っている物があります。


そう「バレンタイン・デー」です。


毎年2月14日は男女の期待と不安と目に見えない駆け引きが交差する運命の日です。
女性から男性へ、チョコレートに添えて、甘い気持ちを伝える日です。
このバレンタイン・デー。元々はバレンタイン、そもそも人の名前です。
元となったのは、イタリアのバレンタイン司祭で、
西暦269年ごろ、2月14日に殉教されました。
バレンタイン司祭は、女性や子供、動物にとても優しかったそうで、
そんなバレンタイン司祭に、恋の取りなしをお祈りしたことから、
少しずつバレンタインデーの原型ができあがってきました。
そしてチョコレートとバレンタインを結びつけたのは
25年ほど前に森永製菓の社員が仕掛けたのが始まりと言われています。

さてさて、プロローグはこの辺にして本文に入ります。
現在、バレンタイン・デーに送られるチョコレートの種類は下記に類別出来ます。

◎本命チョコ

○対抗チョコ

▲押さえチョコ

×義理チョコ

−挨拶チョコ

以上5種類に分類されます。
各チョコの説明をします。

本命チョコ」
これは、読んでの如く、本命(意中、最愛)の人に贈るチョコレートです。
見た目も、内容も、贈った人の気持ちがとても表れ、貰った人も
とても嬉しくなり、つい、人に見せてしまいたく、それでいて
こっそりと食べてしまいたくなるチョコレートです。

「対抗チョコ」
本命より、少しだけ見た目、内容が落ちてしまい、本命の人が
悲しくもダメになった場合や、本命の人も良いがこの人も捨てがたい。
本命の人と甲乙付けがたい人に贈るチョコです。
ただ、このチョコレートは扱いが非情にデリケートです。
なんと言ったって、本命チョコの様に全身全霊を込めて
渡すわけにも行かず、(何故なら、対抗チョコを渡した後になって
本命の人から、交際を申し込まれたりする場合が多々あるからです。)
かと言って、手を抜いて、ただ渡すだけだと「押さえチョコ」や

「義理チョコ」と相手に誤解されてしまい、誤解を解こうにも
「あのチョコは対抗チョコだったのよ」とは口が裂けても
言えないからです。贈る時には十分なテクニックを駆使して下さい。

「押さえチョコ」
対抗チョコよりも対象者が広くなり、見た目、内容も下がってきます。
交際に焦っている女性の方が「数打てば当たる」的発想で、ばらまくチョコレートです。
「とりあえず、この人とこの人は押さえておこう」
と言った感じの「とりあえず」な人に贈るチョコです。

「義理チョコ」
これは、会社等で配られる、愛情から離れた年賀状やお歳暮的なチョコですね。
このチョコが増えてくると男性は自分の人気、魅力の低下と
年齢を感じるようになります。ストレスの原因の1つでもあります。

「挨拶チョコ」
スナック等で、とりあえず2/14だから誰にでも出されたりするチョコです。

上記にて貴方が贈った又は貰ったチョコレートがどの種類のチョコかが
分かったと思います。

貴方が彼に贈るチョコレートでどの位、彼に対しての愛情が有るか検証出来ます。

検証には幾つかのデーターが必要です。

1.価格値
  チョコの購入価格(手作りの場合は総材料費もちろんラッピング代含む)

2.労力値
  労力は購入にどの位時間を掛けたか。作るのにどの位時間を掛けたか。
  手作りの場合は、この労力がかなり高くなります。

  余談ですが私は世の中に有る物で1番値段の高い物は
  「生命」だと思っています。
  人に限らず動物でも、死んだ物を生き返らせる事は
  どんなに大金を出しても不可能なのだから。値を付けられない非売品なのです。

  そして2番目は「時間」です。
  どんなにお金を出しても昨日には、いえ、0.1秒前にも
  戻ることは出来ないのですから、例えば1999年1月1日0:00.0は
  生涯2度と経験出来ない時になるのです。
  つまり、2度と経験できない時間を彼の為に使っているのです。
  これは、お金に換算するとものすごく高価な物なのです。

3.好意値
  これは、読んで字の如くです。貴方が彼に対する
  好意の高さの値です。この数値は高ければ高いほど良いです。

4.義理値
  とりあえずあげたとかのチョコは義理的な要素が多く含まれ
  愛情以外の別の効果を期待するものになってしまいます。

5.期待値
  相手に対する期待の高さです。
  期待値が大きければ大きいほど、相手の気持ちが
  貴方の期待にそぐわないときは大きなダメージに
  なってしまいます。

以上の4点の数値によりバレンタインにおける愛情検証を行う際の
公式は「管の中に流体を流すときの係数を求める公式」に当てはまります。

R=ρaU/η  ρ:流体の密度  a:管の半径
         U:平均流速   η:粘性(物体により一定)

管の中に流体を流すときの係数が上の式でR<1000で層流(流れがスムーズ)
で、R>1000で乱流(非常にながれにくい)になります。
乱流だと見かけの粘性が増したように見えます。

さて上記の公式に各数値を当てはめていきます。

R=ρaU/η 

R:バレンタインにおける愛情
ρ:価格・労力値  a:好意値
U:好意値=好意値/義理値
η:期待値(義理値)

求められたRの値が大きいほどバレンタインにおける愛情は大きい事になります。


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