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2010
相馬野馬追

24日前編   24日後編   25日

合戦!雲雀ヶ原!


相馬野馬追祭場地・雲雀ヶ原

騎馬武者達が目指す決戦の場

今年もやるぞと自信表す猛き武者
今年こそはと意気込む若武者

意気揚々
武勲を目指して騎馬武者達が猛りだす!
騎馬武者達が目指す地 雲雀ヶ原

サンライフ南相馬から出発した騎馬達は
原町の町中を行列し、ここを目指す

すでに中ノ郷の全騎馬は到着したようだ
羊腸の坂の下から到着の口上が聞こえてくる

続いて小高郷の騎馬武者達が見えてきた
小高郷に続き標葉郷の騎馬武者も到着
その後に続くのは北郷・宇多郷の侍達だ


侍諸侯に申し上げるっ!

軍師命によりっ!
まもなく御大将殿ご到着するゆえ
御成参道に整列するように!
雲雀ヶ原に軍師命を告げる声が響く
その声を聞き、御成参道に集まる騎馬武者


やがて総大将率いる宇多郷の行列が見えてきた
軍師・副軍師・軍者達も御成参道に整列する
宇多郷が先頭軍者 武澤正和!
高田軍師殿に申し上げます!
相馬中村神社御鳳輦!
ならびに総大将 立谷秀清殿!
只今、雲雀ヶ原祭場地にご到着であります!
以上!



宇多郷の先頭軍者が軍師・高田正雄に口上を述べた
平成22年度 相馬野馬追
総大将 立谷 秀清
殿


総大将の証である赤い母衣を背負った立谷殿

本来、旧相馬藩・相馬家当主が務める総大将ですが
今年は御当主の都合により相馬市長が名代に。
母衣の先が三本扇でなく三日月の短冊なのは
名代 ( 藩主直系ではない ) という印です。
今年の総大将は藩主直系ではないため
少々有り難味がかける感じ……と思いましたが
相馬市長という立場は藩主から城を任される
いわば城代家老のようなものではないか、
と、納得して見ていましたが
気負い過ぎてて、ちょっと変な感じでした。(^^;


総大将付御使番  植村 賢二殿

昨年に続き今年も総大将の御使番に。
2年目とあって少しは余裕が持てたようですが
大変な役割で相変わらず苦労も多そうでした。
全ての騎馬武者が雲雀ヶ原に集結
螺が長く吹き鳴らされ、いよいよ合戦の始まりです


〜 甲冑競馬 〜


最初に行われるのは騎馬武者による甲冑競馬
兜を脱ぎ、白鉢巻という出で立ちの侍達

第1戦目は陣羽織姿の螺役による競馬
2戦目からが甲冑競馬となります

発走地点では騎馬武者達が輪乗りを始めています
発馬の螺が吹き鳴らされる

発馬係は公平な発走になるよう侍の動きを見張る
サムライもまた良スタートを決めるため
はやる気持ちと馬を抑えて発馬の合図を待つ

旗が振り下ろされる!

よし行けっ!

軍者の声を聞くや否や、騎馬達が飛び出したっ!
大地を叩きつける蹄の音
風を受けた旗が響かせる轟音
サムライ達の気合の声に観客の声援

雲雀ヶ原に甲冑競馬の音が響き渡る

腕自慢、馬自慢のサムライ達
競馬大会でも豪腕を見せる彼らが
今まさに
この時のために培ってきた力を発揮する!

壮絶な先頭争い!
勝ったのはどちらの騎馬武者だろうか
中ノ郷 原町軍者付組頭  我妻 隆殿


平成22年度の甲冑競馬第一戦目
その栄えある勝利者となった我妻殿
野馬追に出るものにとって最高の武勲であろう

我妻殿は春秋の競馬大会でも活躍し
昨年の大井競馬での甲冑競馬でも勝利
まさしく日頃の鍛錬の成果と言えよう
猛暑の中を駆け抜ける騎馬武者達

今年は落馬も多かった
暑さのせいで人も馬も疲労していたことだろう

それでも武勲を上げるために人は競馬に出る

馬も「走る」ことを理解している
普段大人しい馬が雲雀ヶ原に来ると興奮するという

この日のために、人も馬も練習してきた

だからこそ
勝利者の笑顔は本当に最高なのだろう
中ノ郷 石神軍者付御使番  遠藤 秀樹殿

昨年に続いて今年も甲冑競馬で勝利
スタートからゴールまで、危なげない余裕の1着

馬を知り、馬を操る

人と馬が暮らす町・南相馬
相馬野馬追に出るサムライは馬と共に生活し
普段から練習を重ねている

しかしそういった人達は全体の2〜3割で
ほとんどが祭の間近に馬を借りてきている

だが借りてきた馬では競馬は勝てない
馬を知っているから、操れるから
雲雀ヶ原で武勲を上げられるのだ

喜びの笑顔も、余裕の笑顔も、その現れなのだろう
雲雀ヶ原の中央に騎馬武者が集まる

相馬野馬追
最大の華、最高の催し


〜 神旗争奪戦〜

花火の打ち上げを待つサムライ達
緑の原の上で揺れる無数の旗

そして、螺の音が静かに響き渡った
螺の音が止む

ドンっ!
花火を打ち上げる轟音が響く

歓声を上げる観客

パンっパンっ!バチバチバチ!
上空で花火が炸裂する

その煙の中から2本の御神旗が落ちてくる

神旗目掛けて騎馬武者達が動き出した
空を見上げ落下地点を見極める
馬を走らせ旗の下へ
数十の騎馬が集まってくる

片手には御神旗を絡め取るための鞭を
もう一方の手で手綱を握り馬を操る

群れを嫌がり逃げようとする馬を操りながら
他者の旗指物の間に見え隠れする御神旗目掛け

腕を伸ばす
見事に旗を手にした騎馬武者

御神旗を口に加え
羊腸の坂目指して馬を走らせる

武勲を上げた者に
観客から盛大な拍手が上がった


神旗争奪戦の旗は相馬の人にとって
形に残る武勲
旗を持ち帰り家に飾るのだ
旗を手にしたものの落馬してしまったサムライ
馬はどこかに走り去ってしまった

誰か馬貸してやれっ!

親切(?)な軍者が声を上げる
友人から馬を借り、ようやく羊腸の坂へ

嬉しさと恥かしさと、そんな面持ちで
坂を上っていった
中村神社のお上り

神旗争奪戦の途中
総大将と宇多郷勢、中村神社御鳳輦が
相馬にお上がりされる

各郷の騎馬!
総大将がお上がりである!
見送りに立たんかっ!


軍者の声が雲雀ヶ原に響く

神旗争奪戦の合間
休んでいた騎馬達も御成参道に整列
総大将達を見送った
再開される神旗争奪戦

幾度も打ち上げられる御神旗

右に左に
神旗目指して騎馬が動く

神旗の下では
サムライ達が競り合い、奪い合う

緑の原の上で繰り広げられる戦国絵巻

猛暑の中、荘厳な光景が繰り返された
「青い野馬原一夜のうちに花が咲いたよ騎馬の旗」
歌にも唄われている神旗争奪戦

相馬野馬追の花形
甲冑競馬 と 神旗争奪戦

暑い暑い1日だった

まだ野馬懸が残されているが
多くのサムライにとっては
目標であり締めの24日

1年で最も楽しみな日は終った……

24日前編

25日

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