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東日本大震災復興支援
相馬野馬追 in 日本橋百年祭

相馬野馬追
in

日本橋百年祭

2011年10月30日

日本の動脈、五街道
起点となる
は日本橋
架橋100年、
節目の年に
東北復興応援
しますと
野馬追騎馬もご登場っ!
日本各地へ広がる五街道の起点 「日本橋」

架橋100年となる今年、「日本橋百年祭」と題して盛大なパレードが行われることになりました。
祭りでは東日本大震災からの復興に祈りを込めて東北各地の伝統芸能も招待。
相馬野馬追の騎馬武者も招待され、パレードに参列することになりました。
五街道の起点 「日本橋」

橋が架けられたのは1603年・江戸時代ですが、
現在の石造りの橋は1911年・明治時代に架けられました。
と言うわけで今年が架橋100年に当たるのです。

現在では直上に首都高速道路も走っています。

普段はあまり気にせず通過していましたが
改めて見ていると感慨深いものがありますね。


パレードは12時にスタート予定。
少し早めに行って野馬追の人達を探してみました。
パレード開始地点の近くで野馬追の人達を発見。
すでに準備に取り掛かっていました。

宇多郷螺役長の佐藤様や小高郷の杉様、
同じく小高郷から酒本様などが来ていました。

周りには取材PRESSを付けた撮影者もいます。
やはり注目されているようですね。

そしてなんとっ!
総大将・相馬行胤(みちたね)公のお姿もありました。
総大将は自分にも声をかけてくれました。
覚えてくれているなんて本当に光栄です。(^^ヾ

総大将は出ないのですか?と伺うと
「戦じゃないからね。今回は馬丁です。」
と冗談っぽい笑顔で答えてくれました。

総大将は率先して準備や時間管理をしていました。
「必要ない荷物や箱は車に積んじゃうよ。」
「あと20分で準備を済ませてください。」


参加する人達や馬のことも人一倍気遣う総大将。
まさに一軍を指揮するに相応しいお人だと感じましたね。
打合せをするサムライ達。口上のことを話しています。

「口上は……『沿道の皆様に申し上げます…』」
「ご高覧の皆様に、の方が良い。」

「その後、それがし宇多郷の…」
「名乗りを上げずに 『これより行列を…』では?」
「一応、名前は言った方が良いよ。」

名乗りをするのは照れ臭いのかな?
ちょっと緊張の色が感じられますね。
馬達も馬装を終えて準備万端です。

馬達の登場に道行く人達が驚きの声を上げます。

「わ、大きい!」 「え?うわ!えー?」
「本物?すごーい!」 「すげぇ〜…」

みんな驚きの笑顔になっています。
立ち止まってジッと見たり携帯のカメラで撮影したり
馬達はとっても大人気でした。


馬達も相馬から連れてきています。
写真の馬は元競走馬でもあるマイネルアムンゼン
震災直後は小高にいて自分も見に行きました。
その後、馬とあゆむSOMAが保護。
相馬野馬追では総大将が跨っていましたね。
馬は大人しいのを連れてきているはずですが
どの馬もややうるさい雰囲気です。
さすが相馬の馬、ということだろうか。(^^;

いや……見慣れないビル街、人の多さ、
相馬と全然違う環境に怯えているだけのようです。

サムライ達が跨ると途端に静かになりました。

やはり人が乗っていると馬も落ち着くんですね。
すでに12時を回りパレードが始まっています。
大通りからはパレードの大きい音が聞こえてきます。


都会の中での野馬追行列。
サムライ達はどんな気分なのでしょう?

「緊張するよ。人も凄く多いしね。」
「でも、やっぱり嬉しさが一番かな。
 甲冑を着るのも、こうやって馬に乗るのも
 今年初めてだからね。」


そう言って笑顔を見せるサムライ。
野馬追を行える喜びを改めて実感しているようです。
今年の野馬追、原町と小高は馬に乗れませんでした。
甲冑も着れず陣羽織姿で例祭を行いました。

「略式ながらも野馬追が出来たのは嬉しい。」
そう語る総大将。

「野馬追で甲冑を着れなかった、馬に乗れなかった。
 そんな彼等が東京という、場所は違っていても
 こうして騎馬武者姿になって行列を行えることは
 嬉しいと思いますし、僕にとっても喜びです。」


総大将が語る野馬追への想い。
野馬追に出ている人達のことを真剣に考えている
言葉以上にその眼差しに想いの強さを感じました。
もうじき相馬野馬追・騎馬武者の出番です。
大通りには騎馬武者の前を行く八木節の一団が
楽しげな民謡に合わせて踊りを披露しています。

衣装もさることながら踊り手さんもキレイな女性ばかり。

「八木節のお姉さんのお尻を追いかけないでくださいね。」
笑いながら注意する総大将。
緊張気味のサムライ達も釣られて笑顔になりました。

いつも冗談を言ったりして周りを楽しませている総大将。
本当に明るくて気さくなお方です。(^^ヾ
騎馬武者達が大通りに登場しましたっ!

『東北復興パレード、最後を飾りますのは相馬野馬追
 騎馬武者の皆さんです。』


騎馬武者の登場にアナウンスが入ります。
アナウンスは野馬追の歴史や祭の説明を読み上げます。

『皆さん、どうですかっ!
 日本橋で馬が見られるなんて思いませんでしたよね。
 甲冑姿もとても素敵です。』
東京のど真ん中に現れた騎馬武者達。
まるでタイムスリップをしてきたような雰囲気。
本当に不思議な光景です。

本物の馬、歴史を感じさせる甲冑。
騎馬武者の登場に観覧客は感嘆の声を上げて
夢中で写真を撮っています。


当のサムライ達は沿道を埋め尽くす観覧客の多さに
さすがに緊張している様子ですね。
先頭を行く騎馬武者に一騎が近づいていきます。

「 小高郷・酒本様に申し上げますっ!
  それがしっ!宇多郷・遠藤真っ!
  ただいま御発輦(ごはつれん)、
  無事、終了しましたっ!」


「 あいわかった!ご苦労っ!」


サムライの勇ましい口上に拍手が湧き上がる。
口上を終えた遠藤殿は巧みに馬を操り
後方へ戻っていきました。
馬上で螺を吹く宇多郷・佐藤螺役長。
低く厳かに響く法螺貝の音。
観覧客も静かにその音に耳を傾けます。

法螺貝の音が止むと太鼓役が太鼓を叩きます。

「 参れ、参れっ!」

騎馬武者達が勇ましい声を上げると
沿道から再び拍手が湧き上がりました。
日本橋上に差し掛かる騎馬武者達。

日本橋の道路中央には五街道の起点を示す
道路元標が埋め込まれています。

今まさに日本の起点に立った野馬追の騎馬武者。

もっと良いアングルから写真を撮りたかったけど
沿道はどこまでも観覧客で溢れていて
なかなか思うように撮影できません。

でもこれだけ大勢の人に見てもらえるのは嬉しいですね。
威風堂々と進軍する騎馬武者達。

その行列を真剣な眼差しで見守る総大将。

「列、進みまーす。」「螺、吹くぞ。」
騎馬武者に行列の状況を伝えたり
馬やサムライ達の様子に常に気を配っている様子。

総大将としてではなく、いちスタッフとして
行列を見守っているのでしょう。
馬丁に徹している総大将を見るのは不思議な感じです。
芦毛馬2頭が並ぶとキレイですね。
馬装の色が朱色と青色というのもなかなか良い。
あ、螺役長の馬も芦毛ですね。

大勢の観覧客に囲まれて馬達も緊張気味。
大人しい馬達も時折、落ち着かない雰囲気になります。

鞍上のサムライはもちろん、
馬丁の人達も馬のそんな様子を見守っていました。
マイネルアムンゼンは特に落ち着きなかったですね。

チャカチャカと足踏みしたり、斜めに歩いたり。
尻っぱねしているところも見られました。
あまりにも落ち着かない時は馬丁が近づきなだめます。

しかし手綱を握っているのは小高郷の杉殿。
競馬大会でも活躍していた名手にしてみれば
このくらい、たいしたことない感じです。
馬が落ち着きなくても巧みに操っておりました。
都会・東京の広い道路を進むパレードの行列。

日本橋を越え、八重洲通りを渡る1kmほどの行軍。
京橋駅の手前でパレードは終了です。

パレードを終えた騎馬武者達を
たくさんの、大きな拍手が迎えてくれました。
最後に全員集合しての記念撮影。
さすがにカメラに納まりきらなかったので2枚をくっつけています。(^^ヾ

6騎の騎馬武者に螺役、馬丁、その他スタッフの皆様、本当にお疲れ様。そして、ありがとうございました。
日本橋の北側広場にある日本道路元標の複製。

日本橋上にある本物を見たくてパレード後に近づいたら
警察に注意されてしまいました。(^^;
まもなく通行止め解除だったからかな?

日本橋は彫刻など他にも各所に見所があるので
またいつか、ジックリ見に行きたいですね。
日本橋百年祭。

百年祭は今年っきりですが、
祭は「日本橋・京橋まつり」として毎年あるようですね。
相馬野馬追が招待されることはそうそう無いでしょうが
神田祭にはまた呼ばれるでしょう。

野馬追の騎馬武者が東京の街を練り歩くお祭り
来年以降もきっと行われる。

東京の人達が騎馬武者に驚く様子を
また見れる日を楽しみにしておきますね。(^^ヾ
▼あとがき

9月末頃、南相馬の友人に「今年震災で中止された神田祭が秋に行われるらしい」と聞いて
なんだそりゃ?と思ったものでしたが……この日本橋百年祭のことだったのですね。(^^ヾ
百年祭には神田祭の山車も出ていたそうですが、野馬追行列に夢中で他のパレードは全然見れませんでした。

それはさておき。

今回、参加している人達を最初に見たときに、「宇多郷と小高郷の混合?」と疑問に思いました。
これまでの野馬追振興行事は大抵、各郷ごとに編成されていたからです。

「宇多郷とか小高郷とかではなく、野馬追のため・復興のためにと
 集まってくれたのが今回のメンバーなんです。」


自分の疑問には、そう答えてくれました。

震災で大変な状況にある野馬追の人達。
今までのように各郷ごとで行動するのではなく、おたがいが協力し、補い合って振興行事を行う。
しきたりとか伝統も大切だと思います。
でも今は、みんなで手を組み、振興行事を……相馬野馬追を行っていくべきだと、自分は思います。

今回の参加の”裏側”についてはチト色々あるようで、深く突っ込むべきではないのですが
自分としては、みんな仲良く、来年の相馬野馬追に向けて頑張っていってほしい。
そう思っています。

相馬野馬追 in 日本橋百年祭 レポート 終

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