星祭りの願い事

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by.石礫
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 七夕の日には…笹の葉に願いを書いた短冊を飾る事は風習、

あなたは何を願うのでしょうか…そして、彼等は何を願うのでしょうか…

 

 

☆少年探偵団の願い事

 

帝丹小学校1年B組で七夕の短冊に願い事を書くという宿題が出た。書いたら教室の壁に貼り出すそうだ…

 

「ねぇ、みんなはどんな事を短冊に書くの?」
そう歩美に聞かれるコナン、灰原、元太、光彦。

 

「(いくらなんでも、『早く工藤新一に戻れますように』なんて書けねぇよな σ-_-)…そうだなぁ、
  『日本がワールドカップで優勝しますように』とか…書こうかな。」
「夢が無いわね。」
冷静なツッコミを入れる灰原。

「何言ってんだよ、ワールドカップ優勝は日本サッカーの悲願だぜ!じゃあ、そう言う灰原は、何書くんだよ?」
「…そうね。『平穏でいられます様に』かしら。」
「へいおん?それ、新しい食いもんか?」
と元太。

コナンは元太にたずねる。
「元太の願いは…『うな重を腹いっぱい食えますよーに』か?」
「(=□=;)なんでわかったんだよ。」
「元太君は何時もそればっかですからね(^^)」
と、光彦が笑いながら言う

「じゃ、光彦はなんて書くんだよ?」
…と光彦に元太が尋ねる。
「え……(゚_゚>)」
光彦は少し考え込む。赤くなったり照れたり、色々な願いが頭をよぎったらしい
「そうですねぇ、色々ありますけど…ここは、幅広く『世界平和』にしようと思います。」

「なんだよ、それは…ホントは違う願い書きたいんじゃね-の」
コナンと元太のツッコミが入り、ちょっと慌てる光彦。

見るに見かねて灰原が
「だったら、吉田さんの願い事は?」
と、歩美の願い事に話題を摩り替える。

…歩美の頬がほんのりと桜色になる。
「……(#・_・#)そ、その、『コナン君と結婚できます様に』きゃー…言っちゃった(#^.^#)」

自分の言った事に照れまくりの歩美。
歩美のその言葉を受け元太と光彦はコナンを睨みつける。コナンは思わず苦笑した。
そんな3人と真っ赤な顔した歩美ちゃんを灰原は傍観していたのであった。

 

 

☆高木と佐藤の願い事

 

「もうすぐ七夕ね…」
「そう言えば、子供の頃、短冊に書く願い事ってたくさんあって、書けなかった事あったなぁ。」
「へー。夢がたくさんあるって良い事じゃない。私は『刑事になれますように』とかだったわ。」
「じゃ、佐藤さんの願いかないましたね。」

「そうね。ねぇ…高木君。今なら、短冊にどんな願い事書く?」

「え……」

そう言われ、考え込むが…浮ぶ事は佐藤との事だけであった。

「・・・・高木君?」
「あ、そ、そうですね……『ドジらないように』(汗)とか…そ、そんな佐藤さんはどうなんですか?」

「えっ…何が?」

「だからぁ、佐藤さんの願い事は、なんなんですか?教えてくださいよ。」
「ナ・イ・ショ(^^)」

「もしかして。『犯罪撲滅』とか、ですか?」
「うふっ。…そうかもしれないし、違うかもしれないわよ。(^_-)」

含みのある言葉ではあるが、とても可愛い笑顔で言われると、高木にはそれ以上は聞く事が出来なかった。

 

 

☆蘭と新一の願い事

 

「何これ?七夕の短冊?」
コナンが持ってきた七夕の短冊に気がつく蘭
『日本がワールドカップでゆうしょうしますように  江戸川コナン』と書いてあった。
「あ、それ、短冊に願い事を書くって宿題なんだよ。…ねぇ、蘭ねーちゃんだったら、願い事何て書くの?」
「え…」
コナンの言葉に考え込む蘭。コナンは"しまった"って表情をした。

「そーね……『早く新一が戻ってきますように』かな」
そう呟いた蘭の悲しそうな顔を見て、コナンは蘭を待たせている罪悪感に胸が痛くなった。

「ゴメン…。」

「やだ。コナン君がなんで謝るの?(^^)」
「悪い事聞いちゃったよねぇ?」
「ううん、コナン君が気にする事無いよ。悪いのは、帰って来ないあの大バカ推理之助だもん。」

「そーだね。]

 

 蘭…オレ、絶対に戻ってくるからな…戻れたら今度はオメーには悲しい顔、絶対させねーからな

 

それが…工藤新一の本当の願い事…

 

おしまい

後書き:高木くんの誕生日が7月7日説と7月25日説があるので、7日の誕生日ネタにしようかと思ったんですが、それは外す事にしました。
でも、今回 どっちかって言うとコナン(新一)×蘭?になっているようですが(^_^)…ラストはしんみりとなってしまいましたね♪