三日遅れのバレンタインデー
by,石礫
佐藤は大きな袋をもって捜査一課の部屋に入った。
白鳥「あれ?佐藤さん。昨日から在庁(自宅待機)じゃ、なかったんですか?」
佐藤「少し用があって。」
袋を机の上に置く。
佐藤「皆さん、私からのバレンタインデーのチョコレートです。」
喜ぶ捜査課の人達。
白鳥「バレンタインデーって今日は17日ですけど?ま、佐藤さんから頂くのであれば、嬉しいですが・・・。」
佐藤「14日は・・・仕事がたて込んでて、バレンタインデー所じゃ、なかったし、チョコも用意できなかったからよ。」
配られる義理チョコ。
白鳥「これは・・・本命と取っても・・よろしいんですか?」
佐藤にっこり笑い。
佐藤「義理よ。」
白鳥「(゚□゚lll)」
佐藤「目暮警部もどうぞ。」
目暮「おお、すまんな、佐藤君。」
目暮警部は他の人達より、良いチョコレートを貰った。
佐藤「所で・・・高木君と千葉君は?」
白鳥「二人は、調書作りに言ってる筈ですが・・・。」
佐藤「フーン、じゃ、ちょっと、取調室に行ってくるわ。」
佐藤、取調室に行く。ちょうど部屋から彼らが出てくるところだった。
千葉「あれ?佐藤さん。」
高木「どうしたんですか?」
佐藤、にっこり、そして、千葉にチョコを手渡して。
佐藤「はい、千葉君、遅れちゃったけどバレンタインデーのチョコよ。」
千葉「わ、チョコですか?ありがとうございます。」
さっそく、包装紙を外し食い始める千葉。あきれる高木。
高木「・・・」
佐藤「はい、高木君・・・。」
高木「あ、ありがとうございます!佐藤さん。」
佐藤「あのね・・・高木君。それは・・・。」
高木「はい?」
佐藤、赤くなる。
佐藤「ほ、ほ、ほ、ほん・・・・・・・・・・・ほ、本当に義理よ!」
高木「(゚□゚lll)!!」
高木しょぼーんとして。千葉に慰められながら去る。
佐藤「あーーーん、私って、バカ!!ほ、本命なのに・・・なんで、義理なんて言っちゃったんだろう・・・。」
高木の貰ったチョコは佐藤の手作りだったのであったとさ・・・。
FIN
後書き:14日に遅れたので・・・どうしようかなーと思ったけど・・・遅れたのを逆手にとって、遅れた話にしちゃった(汗)