Untouched by his hands3

※この話のナルト…スレてるか?
一つ前に戻る

by.石礫


呼び出しの鳥来たカカシを見送ってると…聞こえてくるサスケの声

「サクラ、お前が一番下なんだぞ、お前オレに構う暇あれば修行しろ」
仲間に当たって何をしたいのだ俺様はっ!八つ当たりだから気にするなと春野になぐさめてると、何故か、足元に箱……
造詣自体に問題ありだな…木ノ葉丸。一応、ツッコミは入れるか…
「そういや、アイツ。ナルト兄ちゃんのコレ?」と春野を見て小指を立てた木ノ葉丸。
「班の仲間だ。全く違う」オレの言葉に何故か逆に春野がムッとし……オレにどうすれと?
「だよなぁ…なんかガサツっぽいし」あ、こら余計な事を…
「な、何ですって!!」…更に怒ったしぃ〜
思わず逃げ出す木ノ葉丸が、前方不注意で誰かとぶつかる……あれ?

「いてぇじゃん…あれ?ナルト?」
「カンクロウ!テマリ!…って事は我愛羅もいるの?」

風の国で仲良くなった砂の三姉弟…その末の弟、我愛羅はオレと同じく人柱力だ。
「久しいなナルト」…いきなり、その我愛羅がオレの目の前に、「びっくりした!久しぶり、我愛羅」

そこに、なぜか戻ってきたサスケが、春野のほうに並び立って
「他所の里の奴が、この里に何の用だ」
「サ、サスケ君…。そうよ!条約違反じゃない!」
いきり立った二人に、砂の姉弟がムッとしてたので宥めつつ
…テマリから、もうすぐ、各里合同の中忍試験があるのだと聞かされた。

我愛羅達は後は興味ないという感じに去っていく。あの三人が去ってきた後…いきなり、サスケに胸倉捕まれ
「木ノ葉の忍者が、他所の里の奴らと仲良くしてどうする!!」

サスケの言葉で、里と里には垣根がある事にはじめて気づいた…


試験に推薦したら、中忍に意見され…イラッと来て思わず「口出し無用」と言い返し…何やってんだろオレ
家に帰ったら…ナルトに知らない誰かの匂いがついてて…何故か、またイラッと…それに、ナルトはどこか沈みがちだった…
でも、ナルトは、なんでもないと答えるだけで…


集合に…カカシは、3時間も遅刻してきやがった…待たされる身にもなれ、
「即刻、荷物纏めて出てけっ!」「つ、次こそ、がんばるから見捨てないで〜」
とぼけた感じで圧し掛かってくるカカシに呆れつつ、「先生の『次こそ』は…聞き飽きた」と返しといた

「そうそう、お前らを中忍試験に推薦しちゃったから」
「「「え?」」」
「志願書だ」と三枚の紙。
「マジ?やったー!我愛羅と一緒の試験受けれる」


「ガアラ…って誰?」
ナルトの口から知らない名前が出て来た…
「砂からの受験生で、ナルトの親友だそうです」
「…親友?」
「ええ。…本当に大事に思ってるんでしょね…ナルトのあんな優しい笑顔みたの…初めてでしたから」

優しい笑顔という言葉に…胸が痛くなった…オレって、そんな笑顔見た事あったけ?


「中忍かぁ……オレはいつの間にか木ノ葉の人間になってたんだよな…」と、帰り道ナルトがぼそっと呟いた

何言ってんの?…だってお前は元から……いや、木ノ葉の人間に殺されかけて、里から連れ出されたんだ…元からなんて…
口上手の筈が良い言葉すら浮かばず。……結局、何も言えずに夜を過ごし

目を覚ますと…オレしか居ない部屋……中忍試験に、もう行ったのか?
メモには『いってくる』とだけ…ふと部屋を見渡して…何故かため息が漏れた……ナルトがいない部屋はなんだか…



出来そうな奴等にちやほやされ、サスケは機嫌が良い。

サスケに挑戦したリーが何かの術を見せようとしたそこを嵐のように担当上忍が現れ、リーと暑苦しい青春を見せる。
カカシのライバル?…なんか後ろに立たれると寒気が…
「ところで、カカシに愛妻弁当を作る部下ってのは君か?」と春野を見た。

「愛妻弁当じゃね!」つい、思わず。作ってるの春野だと思ってたのに…
「え?あれは君のほうかー」

301教室の前でカカシが待っていた…。
「…ところでさ、ガイって上忍に愛妻弁当とか言ってないよな?」
「言ってないけど?アイツよく勘違いすんのよ」



第一試験筆記試験…イビキはナルトの答案を見て驚く…10問目の下にこう書かれてた
 『これが本題。問われるのは「中忍の資質」について。よって、前の9問は、成否結果に影響無し』
「あの子が答案に文字を書いてたのは開始5分後…その時にはこれを…まさか、はじめから気づくとは…面白い奴だな」

第二次試験は巻物争奪サバイバル…

…後ろに誰か立ったので気持ち悪い!と、即、攻撃したら、雨隠れの奴がすぐさま逃げてく…

サスケが焦ってる「殺らなければ、殺られる」…はぁ?何を今更…
「ま、そう焦んなサスケ。そう気を張ってたら逆に疲れちゃうよ…って、カカシ先生なら言うと思うけど」
…天の書はオレが持っていよう。コイツに渡すとトチ狂って他の奴らに差し出しかねない

次に現れた奴等は草隠れ、最初の風遁はかわしたが…現れた蛇っぽい長髪が自分の巻物いきなり飲み込み。
そして、中々の殺気を送るので反射的にオレも本気の殺気で返した
「…あなたの殺気…下忍が出す物じゃないわね」
「サスケ、春野!あてられてるんじゃね!再不斬のと、そんな変わんねぇ殺気だぞ!」
二人をそう叱咤すると、ホッとしたように二人も敵を睨む。

蛇男と戦おうとするのだが…「君の相手は我々だ」他の二人がジャマを
それでも、何とか、早目に撃退したんだが…蛇男がサスケの首筋に噛み付くのは止められず…

皮膚のはがれた顔…変装?…額あてが音になってる
「お陰で、サスケ君に首輪を着けられたわ」
コイツ何者だ?…待てよ。蛇でカマヤロー…って、まさか大蛇丸!?自来也がずっと動向を探ってたかつての仲間…

「ま、待て!」…ちっ、逃がしたか……アイツの地の書は奪えなかったが、オレが持ってた天の書は守れたから良しとするか

「ナルト!サスケ君がー」気絶したままのサスケ抱え、春野は泣きそうな顔。
そうだ、噛まれたんだよな?………ん?これって呪印?あのヤローえっらい置き土産を、
「私が、医療忍術出来たら…」春野が泣いてるが、呪印は封印術だぞ。
「とにかく、今はサスケを安全な所に運ぶぞ!」

周りにトラップを仕掛け…交代でサスケを看た。春野は心配で眠るに眠れなかったようだが…
朝になった、近くに敵もいないようだし…ちょっと二人にさせてやるか。「薬草でも探してくる…春野、気をつけろよ。」

試験監督官がいねぇか…この事、カカシに伝言してぇんだけど?あ。暗部が居る!!

あ。大蛇丸情報伝わってるんだ。じゃ、報告に意味なしか…
試験を止めるなって言った…だと?なんで、奴は試験に拘る?…まさか、試験に乗じ、何か、事を起こすつもりか?
!?
…二人のほうに張ってた結界に…誰か踏み入った!ヤバイ!間に合うか?
急いでたどり着いたが…みんな無事のようだ。

「何やってた?」「ナルトのいない間、大変だったんだからね」
「悪い!…でも、どうやら、大丈夫だったみたいだな」
どこかの班と戦闘になったか……どうやら、春野ががんばった様だな…それからリーとイノシカチョウが助けてくれたみたいだ…
「春野…その髪型似合うよ。」「そ、ありがと!」

結局、大事を取って2日の休憩と…
さ、今度こそ、元から持っていた天の書と音が置いてった地の書で、二つ揃った訳だから…オレ達は早速塔に行く…って所だが、

「魚獲って焼くだとぉ…煙と匂いで、ワザワザ敵引き寄せるつもりか!」
「…た、確かにそうだが…」「でも何か食べないと」
「だったら、兵糧丸食えや!」と、持っていた兵糧丸を二人に叩き付けた!!
まあ、魚を焼くというのは、食事中に見せかけた影分身囮作戦に利用させてもらったが。

移動中に…草の子が大熊に襲われてるのを助けたりしつつ、オレ達は塔の近くまで、
そこに、会場であった時から、何故か…オレ達を探ってる様で胡散臭さかったカブトが現れ、
仲間とはぐれたので一緒に行こうと…コイツもすでに二つの巻物を持っていた……

…カブトが来てから、おかしい
敵の罠の真っ只中にワザワザ踏み込まされた感じだ。なんだか、オレ達を疲れさせたいように見え…
いや、少なくとも春野とオレ(ドベという事になってる)が狙われる理由がない。
…って事はターゲットは十中八九…サスケ!…なら、音のスパイって可能性が非常に高い!

だったら、お前らの計算を狂わせてやる!!今すぐ…勝負をつける!!

雨忍を凪ぐように右往左往にワイヤーを飛ばした…「全員手ごたえ無し…幻!本体は別の場所!」
土遁で慌てて、逃げ出そうとしてる雨忍を後ろ手に縛り付けて…オレ達は塔へと


そして、天と地の巻物で口寄せされたイルカにタイムを聞くと…何とか、締め切りの半日前にたどり着いたらしい

「カカシ、オレ達を襲った草忍に化けてたのは、大蛇丸とその部下だろ?」
「え?何でそれを?」
「蛇でカマ喋りだったから……それでなんだけど…アイツ、サスケに呪印を…」
「ああ。呪印の事は聞いてる。試合済んだら封印しろと三代目から命も受けてるよ」
「カカシって封印術出来たんだ!…あのさ、薬師カブトって奴がいるだろ…奴は音のスパイの可能性が」
「何でそうだと思ったの?」
オレは、カブトがスパイだと思った理由を話した。

「それで、音の可能性ありと………薬師カブト…来て早々、リタイアしたそうだ」
「逃げられたか」
「一応報告しとく。…ナルト休んでけよ、半日もあるんだから」
「ああ」

ちょうどそこを通りかかった我愛羅を発見したので「よ!一番にゴールしたんだって」と


ふと、ナルトに、何だか言いたい事があって…戻ったが…
ナルトと話してる奴を見かけた瞬間、物陰に思わず隠れた……確か、我愛羅…塔の到達タイムを塗り替えた…ナルトの親友。

「試験中にお前と仲良くしてると、仲間がいい顔しなくてさ…特にサスケがな…」
「仕方ない事だ」

仲が良い二人の姿…、湧き上がる強い嫉妬心にオレは自分の気持ちに気づいてしまって


サスケの試合後、呪印を封印をしたが…そこに現れたのは件の大蛇丸…
「確かに、ナルト君の他を圧倒する強さも魅力的ではあるけど…私が欲しいのは…あくまでも写輪眼。うちはの血継限界よ!」
…くそっ!奴の殺気に気圧されるとは…オレもまだまだか…

我愛羅は、必要とあれば敵にギブアップを勧める様な…冷静な子であった
「男にはやらなきゃならない時が」「ならば、…時には、引き際も見極めるのも肝心だ」
彼の器の大きさに……ただ、ナルトが取られるのではという恐怖心が芽生えるだけで…自分の気持ちを認めるしかなくて

予選が終わり…自来也様に会って…サスケの面倒を見れと言われた。ナルトにはサスケを鍛えるのだとは言えなかったけれど


カカシの態度でわかってしまった…カカシがサスケを鍛えるんだと……それが、嫌だった。
そんな事言っちゃダメってわかってるけど…でも…オレは……それがサスケでも…すごく嫌だった。

ナルトにチャクラコントロールをとカカシがエビスに頼み…そして、エビスから自来也へと弟子を引き継いで。

「…試験はまだ受けてたい」
「いいぞ。だが、修行してるようには見せとけ」
そして、自来也から渡されたのは、暗部服
「話は通してあるこの1ヵ月…悟られず動けるのはお前だけだ」
「…わかった。音を丸裸しろって事だな」


オレが、サスケを鍛え始め…数週間たったころ…黒い外套のフードを被り…白ではなく黒い面を被った暗部の少年が現れる

「調査で得た情報を伝達しに参りました」
大蛇丸がどこかの国と結託して事を起こすらしいという情報

「で、その後は、君が陰でサポーしてくれるの?」
「ええ。お守りいたします」
「じゃあ、君の事…これから、なんて呼んだらいいの?」
「なんとでも」
「金髪で青い目してるオレの……部下?」
「はぁ?何言ってんだ!…っていつから…」
「最初から?…どんな姿してても…判るよ」
「……それ困る」
「そーそー。修行してる筈のナルトは?エビス先生に教わってなかった?」
「代わりに自来也様が付きました」
「それで、その姿で動ける訳ね…何日前まで居てくれるの?」
「4日前」


「テメェで鳥籠の大きさ決めんな!!とんでもなく、でかい籠かもしれねぇじゃねぇか!」
中忍試験本戦…オレの試合が終わっても…カンクロウが棄権しても…サスケとカカシは現れない。
シカマルとテマリの試合が終わった…もう、やれるもの無い…その時、やっと、サスケとカカシが現れた

後回しにされた我愛羅とサスケの一回戦が始まって


「カカシ先生…」どっちを応援したら良いのかと…複雑な表情を見せるナルト…
「だまって見てろ…」オレは…サスケを自分の代理のように…お前の親友と戦わせようとしてる……もしかしたら、オレはひどい奴?



サスケの千鳥で我愛羅が怪我を負ってるのを見て…思わず、駆け寄りたくなったら
カカシに腕をつかまれて「ナルト、今は試合中だ」と止められた…どうして止める?

その瞬間、羽根の様なものが舞い散る…これは幻術?
オレとカカシは…互いに相手へとチャクラを流し、幻術を解いて、襲い掛かってきた音忍を瞬殺
「くそ!音と結託したのが、風だったなんてっ!」
…そういや、オレの動きにガイ先生の目が点になってたが

オレ達三人は周りの音忍を次々撃破する。三代目を捕らえた結界の中には…大蛇丸が!


大蛇丸の姿を見てバギが「風影様に成り代わってただと!」と驚き、三姉弟に「中止だ」と命じ。
三人が会場を後にしたのを見て、不知火ゲンマ特別上忍は、そこにいたサスケ追えと指示し、指示に従いサスケも会場を後に。

何でワザワザ追わせる!!

「怪我程度で我愛羅の中の奴が目覚めないとは思うけど…サスケが下手打つ前に連れ戻さなきゃ」
「中の奴…?…まさか、我愛羅君って……そうか!そーいう事……って、これはまずい状況ね」カカシは我愛羅が人柱力だと察したようだ

オレ達の話についてこれない周りは首をかしげる、


カカシは口寄せでパックンを呼び出し…
「サクラ!シカマルを叩き起こせ!たぶん、狸寝入りだ」
「ちょ!!何で気づいてるんっスか!!」とシカマルが飛び起き
ナルトは「油目!お前も一緒に行ってくれ!」先に、サスケと砂を追おうとしたシノを呼び止める。この3人と1匹がサスケを追う。


大蛇丸の術で、歴代の火影が口寄せされているのが見えた…
「前代の火影達相手じゃ……」「初代と二代目?」

ナルトがいきなり、抱きついてきて「…助けに行って来る。じいさんだけじゃ大変だから」と囁いた
「まさか、あの力使う気じゃ…」
オレから離れ、行こうとするナルトの手を思わず掴んでしまった

「ちょ、離せよ!!」「ダメだ…行くな」

こんな事してる場合じゃないのに…自分の気持ちを言わなきゃいけないって気がした

「オレはナルトの事が好きなんだ!!…だから、お前まで失ったら…オレはっ」
あ。…耳が真っ赤だよ…もしかして、脈ありなの?

ナルトが振り向きざまに蹴りを放つのを写輪眼が捕らえ、思わず避けたが、体制を崩した瞬間に振りほどかれる

「わ、悪ぃけどっ!応えらんねぇ。オレは男で年下…それに…化け物だし」とバツの悪そうな顔していて…
「ちょっと待って、オレは全然気にしないって、そんなの…あ!」
ナルトは、オレの言葉も聞かず、三代目の所へ行ってしまう…


音の四人衆の前に立つ4人の影分身「死にたくなければ退け!…螺旋丸!!」
結界を上回るチャクラでぶっ壊す…そして、結界の中を暗黒にしてた術をチャクラを含んだ咆哮で強制的に弾き飛ばした。
…タイミング良く、三代目が四象封印を繰り出そうと印を組む寸前。

三代目と大蛇丸が見たのは…九尾の衣をまとうナルトの姿で…

「ナルト君…貴方が、死んだと偽られた…九尾の人柱力だったとはね?」
「意外じゃなかっただろ?」


影分身が戦う間、動かない本体…そして、その本体の目元には隈取が…
「大玉螺旋連丸!!」…捕らえきれない速さで繰り出した仙術に成すすべなく初代と二代目が倒れ

仙術まで身につけていたことに誰も彼もが驚いた。
「仙術と尾獣…どっちでトドメをさされたい?」

「仙術を極め、九尾を御す…ありえないわ!!そ、そんなバカな事があってたまるかー!!」
「何も選べねぇのか?…だったら」

蝦蟇が大蛇丸を吹き飛ばす「すまんが、これはワシの役目だ」

「自来也!?」それはナルトの師である自来也。

三代目に駆け寄る「ゴメン…じいさん…あんたの弟子を救ってやれなくて」
「コレで…アヤツも両親の元へ…行けるじゃろうて」
「そうか…」疲れがドッと来て倒れこみかけたナルトに…

「よくも大蛇丸様を!」と、カブトがいきなり襲い掛かってくる

「雷切!」ヂヂヂという音とともにカカシの声!

ナルトの危機を救ったカカシがカブトに向き直る。カブトは千切り飛ばされた腕から血を噴出しつつ睨む
そして、悔しげにカブトは、自分の腕と何かを抱え逃げ去った…
「白蛇!?」
「あれが大蛇丸の本体…」
「生きておったか…捨てておけ。あれでは彼奴が復活するには膨大な時間を要するじゃろう」


「…ありがと…カカシ…守ってくれて…」そう呟き気を失ったナルトを抱えた


事態は収拾するも、九尾に憎しみの感情を持った者達は警戒を崩さず。
「自来也様、うずまきナルトを引き渡して頂きたい。九尾をこのまま野放しする訳にはいきません」
「お前らは、ワシの弟子に手出しをするつもりだと?」
「…それは」
自来也の言葉に戸惑う周りの人間達。


…勿論、オレもナルトを誰にも渡さないつもりだ。


「私も同意見だね。…私の大事なナルトに何かしてみろ。ただでは済まさんぞ」

それは、木ノ葉から出奔していた筈の女傑だった
突然の登場に驚いたままで居ると…綱手様が
「いつまで、ボーっと抱えてるんだい?…後のゴタゴタは任せて、とっとと行きな」
「あ!は、はい」

会場を後にする…あの人達ならば、きっと、良い形に収めるだろう



目を覚ますと…ここは、家のベット…誰か…横に居る。
「ナルト起きたの?」とオレを覗き込んきた
「…カカシ…」

カカシから三日も寝てたと聞かされる

「木ノ葉崩しは終わったよ。…綱手様と自来也様も来てくれてさ…今、里は復興中なんだよ」
「そうか…もう大丈夫だから。カカシもオレに構わず。復興に戻ってくれ…」

「嫌だね。オレが出てったら、その間に、里から消える気でしょ?」

「なに言ってる」
「…行くなら…オレも連れてって」
「そんな事できる訳っ」
「出来ないなら、ずっと傍にいてよ。」
「ダメダメダメっ、傍になんて居られない!!大人なら聞き分けろよ」
「子供は大人の言う事聞きもんよ…ちなみに、オレは男でも年下でも人柱力でも関係なくナルトが好き…そしてお前もオレが好きでしょ」
「うっ」
固まってると…強く抱きしめられた。そして、何も言えなくなった……カカシからのキスで…

「でもさぁ…もし、里から消えたいナルトの望みも、ナルトの傍にいたいオレの望みも…叶える。離れ業があるとしたら…どうする?」
「…本当にそんなの出来るのだったら…ノってやっても良い」

「そしたら、一緒に居てくれる」「ああ…一緒に居てやる」
「二言はないよね?」「…おう?」

なんか自信があるような言い回しに釈然としない物を感じつつした返事に…カカシはにやりと微笑んだ。


「簡単な方法があるでしょ。二人で暗部になっちゃえばいいのよ」
「……あーーー!?」

――――
三代目は現役を退き、綱手ちゃんが五代目になって…

春野は医療忍者を目指し綱手ちゃんに弟子入り。
サスケは三代目と根の首領であるダンゾウという人から、兄の真実を聞き…今は木ノ葉の為、二人の師の下で修行の日々だそうだ。

そして、オレとカカシは…暗部として里を守っている。

FIN
後書き:この話、ナルト(二部の実力)と我愛羅(二部の性格)という設定でした(苦笑)展開速っ10.05.22。(修正18.03.31)