I have touched the Sky
by.石礫
オレには一番、大切だった物があった
でも、それが大切な物だと気が付いた時には
失われた後だった
そこには、周りが見えなくて、心が狭いだけの自分が居て…
掟を守る事で、自分と言う存在を周りに認めさせようと思っていた…矮小な存在だった自分が居て…
誰かに認めさせると言う事は…自分の心を殺してまで認めさせる事ではなかったのに…
その間違いを、失う事で教えられた愚か者
オレは大切な物を手に入れられないのか
…それとも得ると失うのか
誰かを大切なんて思ってはいけないのか
…それとも思えば失うのか
ただ…何もない世界の中で漂う
空虚な体に、再びそれは飛び込んできたのだ
それは、あの時失った物とは、全く違う物ではあったけれど…
オレの事を覗き込む彼の人と同じ様に見えながら、彼の人と全く違う色合いの瞳
ただ、蒼い。
海は空を写しこんだ青なのだから…
たぶん…その瞳の色は、空。
似ている部分を持ちながら…
金と銀。蒼と紅。太陽と月。空と海。光と闇。白と黒。
まるで、互いは対成す為に在る。
君は、オレの命を捧げても良いと思える存在
君は、もう…オレの大切という、範疇すらも…すでに大きく越えて
たぶん、きっと…オレの世界は君を中心に回ってる
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後書き:久しぶりの文章?UPしてみた(苦笑)拍手でも良かったかもな…このぐらい短さなら…ですね07.5.17