Watermelon

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by.石礫


「だー暑いっ!これだったら任務行ってたほうがよっほどマシだってばよ!!」

真夏日。ナルトは逆ギレ気味に叫ぶ

街中に居るよりは自然の中に居るほうがよっほど涼しいと思える真夏の任務休みの日
ナルトの家は、一番高台にあるので、窓を開けてれば風が入ってくるが、その日の風は、どこか生温い。


「よ、ナルト」
「そこ窓」

今日も今日とて、カカシが窓から訪問
突っ込み入れる元気は無いのでおざなりな返事を返すナルト

「…で、何?」

カカシはナルトによく冷えたスイカを渡す

「スイカ!!」
「二人で食べ様かなって思ってさ」


スイカを切ると二人は床に座って食べだす

「甘い物苦手なわりに、スイカ食えるんだ」
「…砂糖とか、そう言う生成された甘さじゃないからね…」


「それにしてもさー、先生。」
「んー?」
「カカシ先生が野菜の差し入れしなかったなんて、珍しい事もあるもんだ」

カカシはナルトの言葉に何故か怪訝そうな顔をする

「…何、言ってんの?」
「え?」


「スイカは野菜だぞ」


「…はぁ?スイカは果物だろ?」

「スイカは野菜。紛れも無く野菜」

「ええッ!嘘!だって甘いし果物だろ」

「いんや、ウリ科の野菜。果物と思われがちだけど、実際は野菜として分類されてんのよ」
「………や、野菜だったんだ。し、知らなかった」


「ん?でもさー。こんな野菜の差し入れだったら大歓迎だってばよ!だから…」
…スイカを…と言いかけた瞬間
「ダメ」と一言で断じられた

「まだ言ってねーのに」
「スイカばっか、食ってるとハラ壊すぞ。それに、オレが困るでしょ。」
「???」


FIN

後書き:「スイカは野菜!」これって、一般的基本常識すよね?違うの?05.07.06