LIAR
by,石礫
「もう終わりにしようってばよ……」
ナルトの発言に衝撃を受けうつむくカカシ…
「……なんてーウソっ!エイプリルフールだってばよ!驚いた?」
ウソと聞いても、カカシは俯いたままなので、どうしたのかと覗きこもうとするナルト。
思わず、カカシは後を向いた…その落ち込んでいる姿にちょっと効き過ぎだったかなと思いながら…ナルトは、気が付いた
後を向いたままのカカシ…目元から零れて光る物が
「………ええっ!?先生、泣いてるの?」
「……ナルト…酷いよ」
「そっ…そんなつもりじゃ!ごめんなさいってばよ!」
「…エイプリルフールって、人を傷つけるウソは言っちゃダメでしょーよ」
「…オ…オレってば……」
「もう、二人の事をネタにこんなコトしないってば!!」
ナルトは切なげな顔してカカシの背に抱き付く
「カカシ先生の事、愛してるんだってばよ…ずっと傍にいる、絶対離れないから」
「………………………………ぷっ」
突然、笑い出したカカシに、訝しがるナルト
「…カカシ先生?」
「まさか、ここまで言葉を引き出せるなんてなぁ」
どう見ても泣いてなんて居たと思えない顔をしてるカカシが振り向き様にニヤリと笑い
ナルトの前に握りこんでた手を差し出す。それを…ゆっくり開くと…
「目薬でした!」
「ウ、ウソ泣きかよっ!!」
FIN
後書き:騙しのテク?スポイトとかじゃ足りないかな…という事で目薬(^_^;)05.3.30