勝敗のリフレイン
by,石礫
あれから、時は経つ。 ヒカルとアキラも色んな棋戦のリーグ入りをして、大きな一角は崩れる。 他の若い者達も続々と上に上がっていく…そうして、碁界は新風によって群雄割拠の時代となった 無論… ヒカルは、今や、碁界ナンバー1の呼び声も高い自分の恋人とも、熾烈な戦いをする意味にもなるのだが… ただ、二人が闘った時の勝敗がもたらす結果は、 ヒカルにとっては、理不尽…しかし、全ては結果論。それが、AとBのどちらに転ぼうとも… |
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A)ヒカルの負け リーグ残留をかけた闘いの相手が緒方先生だった …オレは悔しいが負けてしまった 塔矢と検討をしたかったし、 悔し過ぎて、今は緒方先生に会いたくなかった 公私が分けれても…どうしても会いたく無い時もあるんだよ。 それなのに、いつもの様にマンションに連れ込まれてしまう ったく…オレをなんだと思っているんだ。この人は! 「リーグから叩き落したオレといるのは、耐えられないか?」 当たり前の事を聞いてくる、その通りだと答えると 「だったら、しよう」 碁打ちの緒方先生は尊敬してるのに… 恋人としての精次さんは、何時も、こんな感じ 結局、それを許しちゃうオレもオレだけど… でも、やっぱり、精次さんはめちゃくちゃ理不尽なんだよ。 |
B)緒方の負け 相手が誰でも…負けると、滅茶苦茶、悔しいし、 ムカツクとは言えるけど… 公では進藤はライバル。プライベートではヒカルは恋人。 これで、もし、オレが公私が全く分けられないヤツだったら、 多分、二人は終わってるだろう 二人して、公私が分けられるタイプだから、 続いているんだと思う オレが負けると決まって、進藤はオレには近づかない そう言う時ほど、したがるとわかっているからだろう。 しかも、乱暴な抱き方で…それが、自分でわかっていても… 「…こう言う時ほど、ヒカルが欲しくて堪らないんだ。」 そして、結局、ヒカルは決まってオレの希望を聞いてくれる ヒカルにとっては勝っても負けても、 こうなのだから…理不尽だなと、流石に自覚してるが…。 |
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