「僕と彼女と夏の休日」
      written by.yu-ka

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1.
どうか今晩は何事も起こりませんように…。

深夜の警視庁捜査1課で高木は祈るような気持ちだった。
今日の高木は同僚の千葉と共に当直である。
もちろん何時であろうと事件が起これば駈け付けなければならない。
だが、明日は高木にとってとても大事な日。
この勤務明けの後非番の佐藤とデートの約束をしている。
本庁勤務の現役刑事同士、普段仕事では毎日顔を合わせても
プライベートで合う事など殆ど時間が許さない。
明日は二人にとって特別な日なのだ。


「じゃ、明日3時に迎えに来てくれるのね?待ってるから。」
と言い残して帰っていった佐藤の声はまだ耳に残りその笑顔もしっかり焼き付いたまま。
『はい、佐藤さん。何があっても迎えに行きますからね!』
記憶の中の佐藤の笑顔に高木は心の中で何度もそう呟いていた。


時間はゆっくりと過ぎ
静まり返った深夜の捜査1課のデスクで高木は明日のデートコースに頭を悩ませる。

やっぱり夏だし海がいいな…。
さすがに海辺の散歩くらいしか出来ないかもしれないけど
海水浴客でいっぱいのビーチよりも静かなところで…。
「高木さん、高木さん。」
「ん。なんだ?千葉。」
「これ、どうぞ。明日デートなんでしょ?」」
と、千葉が雑誌を差し出す。
大きく見だしに”特選!夏のデートコース”と書いてある。
「な!なんでその事知ってるんだよ!」
「顔見ればわかりますって。今のうちにちゃんと予定立てといたほうがいいですよ〜。」

こいつ。人の表情、読みやがって…。

しかしニヤニヤ笑いながら自分を見ている千葉の読みはズバリ当たっているので
何も言い返せないのである。
高木は無言で千葉から雑誌をひったくってパラパラとめくった。

だが、あるページにふと目を止めたその時静寂をやぶる電話のベルがけたたましく鳴リ響き…。
「ハイ、捜査1課!」
高木の願いかなわず静かな時間はそこで終わりを告げた。



2.
おい…、もうこんな時間だよ。
・・ったく今日に限ってどーして深夜に強盗だの転落事件だの立て続けに3件も起こるんだ?
おかげで結局一睡も…あぁ、眠い。
でも報告書書かなきゃ…お昼までに帰れない…。

高木は眠い目をこすりながら報告書を書く。
だか何度も記入ミスをしては書きなおし、千葉がいれてくれたコーヒーを
3杯おかわりしたところでやっと書き上げる事が出来た。
時刻はもうとっくにお昼を回っている。

「お疲れさん。早く帰って休んでくれ。」
目暮からその言葉が出るや否や高木は挨拶もそこそこに
いつものスーツから私服に着替えて本庁を飛び出した。

やっぱり思ったとおりだ。
家に帰ってたら間に合わないかもしれない。仕方ない、直接行くか。

時間通りに事の運びにくい刑事稼業。
もしもの為にと着替えを用意し、いつもは電車で通勤するところを昨日は車を使っていた。
保険が有効に働き、複雑な気持ちで安堵する。
しかし車を預けている駐車場は本庁から少し距離がある。
高木は時計を気にしながら急ぎ足で歩いた。

が、
「ど、泥棒〜〜!誰か捕まえてぇ!!」
そんな叫びが聞こえた前方を見ると中年の女性が歩道に座り込んでいる。
「大丈夫ですか!?」
「引ったくりよ!あの逃げていく男!!」
高木はその男を追って走った。

人ごみを掻き分けやっと引ったくり犯に追いつき
「警視庁捜査1課だ。窃盗の現行犯で逮捕する!」
と、手錠をさぐるが現在は非番の身、勿論いつもの場所に手錠は無い。
「あ…。」
仕方が無いので男を後ろ手に羽交い締めにしたまま本庁に電話。
待つこと10分。
やっとやって来た警官に被疑者を託す。
被害者の女性に取り返したバッグを渡し調書を取る為本庁までの同行を求めると
きっぱりと彼女はこう言った。
「まぁ。刑事さんだったのねぇ。とてもそうは見えないわ。」

そうは見えないって、それ誉め言葉じゃないよな。
そんな事より…早く佐藤さんを迎えに行かなきゃ。

「ありがと、助かったわ。これお礼と言っちゃなんだけど。」
と女性は何かを差し出す。
「いえ、職務ですから。そんな事をして頂くわけには。」
「そんなたいそうなものじゃないのよ、私もそこの商店街の福引で貰ったものだから。まぁ取っといて。」
彼女は強引に小さな紙袋を高木の持っていたリュックのポケットにつっこんだ。

窃盗犯をパトカーに乗せ、さっきの警官が戻ってくる。
「ご苦労さまでした!高木刑事。この後の処理、どうしましょう。」
「ちょっと僕時間ないから…。君が確保したことにして・・後、頼むよ」
「え、いや。そういうわけには!」
だよな…。
チェッ、また本庁に逆戻りか…あーあ。


結局再び駐車場に向かった頃には約束の時間まで後1時間と少ししかなかった。

時間が無い

 

3.
慌てて駐車場に駈けこみ窓口で駐車券を差し出したその時
今度はすぐ後ろで車の急ブレーキの音が聞こえ、続いて何かがぶつかるような大音響がした。
驚いて振りかえると一台のトラックがガードレールに激突し
その傍には巻き込まれたらしい若い学生が倒れている。
しかも一瞬のうちに車はバックし方向を変えようとしていた。

ひき逃げだ!


駐車場の管理人に「警察に電話を!それと救急車!」と言い残して車が逃げた方向に高木は再び走る。
数百メートル走ったところで目標の車両が信号待ちをしているのを発見してやっと確保。
わき見運転でぶつかったらしいのだか人を巻き込んで怖くなりその場を逃げ出したのだという。
高木が警察手帳を掲示すると運転手は観念したように抵抗もせず指示通り高木の後に続いてきた。

現場へ戻ると救急車が止まっている。
被害者は思ったよりも軽傷らしく自分で歩いて救急車に乗りこむ所だった。

駐車場の管理人が高木を見つけて駆け寄ってくる。
「お客さん、犯人捕まえたんですね〜いや、すごいすごい。」
「い、いえ。そんな事は。仕事ですか・・ら・・。」

ま、まずいっ!
警官だなんて言ったらまた話がややこしくなって約束の時間に遅れちゃうよ。

「仕事…?」
管理人はちょっと不信気な顔をして高木をじっと見た。
事故の被害者を乗せた救急車と入れ違いにパトカーの音がだんだん近づいてくる。

またもや、まずいっ!
ここで本庁の誰かに捕まったら今度こそ遅刻する!!

「じゃ、警察も来たようだし僕はこれで。あの運転手、引渡しといて下さい。駐車料金ココに置きますよ!」
「あ、ちょっとお客さ〜ん!折角犯人捕まえたのに…表彰されるかもしれないよ〜〜」

表彰なんてされないんだよ、仕事なんだからっ。

高木はまっすぐに自分の車に乗りこみエンジンをかけると
すれ違いざまにミニパトが事故現場に止まるのを横目で見ながら
大急ぎで走り去った。

「あれ?今の車…高木くん?」
すれ違った車を振りかえりながら交通課の婦警、由美はミニパトから降り立った。



4.
あぁ、結局遅刻だよ〜〜。15分も遅れちまった…。

大慌てで佐藤の家にたどり着くと佐藤は玄関の前に立っている。
「遅いわよ、高木くん。レディーを15分も待たせるなんて!」
「す、スミマセン…。」
「ふふ・・どうせ仕事に手間取ってたんでしょ?いいわよ。許してあげる。」
どうやら佐藤は怒っていない様子で助手席に乗り込んできたので
高木はホッと胸をなでおろす。

「昨夜どうだった?何もなかったの?」
「それがなんだか次々に…。いや、仕事の話はよしましょう。折角こうやって二人でいる時くらいは。」
「ぷっ。そうね。でも当直明けなのに大丈夫?運転変わろうか?」
「い、いえ!大丈夫です。」

1時間ほどドライブすると目前には海が広がる。
昨夜千葉が貸してくれた雑誌はゆっくりと見る事が出来なかったがとりあえず目的地はココに決めていた。
いつも忙しく走りまわっているのだから二人だけの休日はせめてのんびりと過ごしたい。
高木はそう思っていた。

穴場のデートコースらしく遊泳禁止の海岸には人影はまばらだ。
しかし、真夏のジリジリした太陽は容赦なく照り付け熱砂と化した砂浜からは
熱気が舞い上がる。
とても優雅に散歩・・という雰囲気ではない。
「こ、これじゃとても散歩なんて出来ませんね。」
「いいわよ、こんなのいつも仕事で慣れてるじゃない♪」
佐藤は笑ってそう言うと先に砂浜に走りだした。

「佐藤さん!熱射病になっちゃいますよ!!」
「平気よ〜。早く高木くんも来なさいよ。」
高木も佐藤を追いかけて砂浜に出る。

だが。あいにく日陰になるような場所も見当たらず
10分もたつとさすがに暑さでその場にはとても立っていられなかった。

仕方ない、次に行くか。
あの雑誌によると、海岸から徒歩で5分程の距離に人気スポットになっている
海の見えるおしゃれなカフェがあるはずだ。

「佐藤さん、冷たい物でも飲みに行きませんか?」
「そうしよっか…。さすがにちょっと暑いわよね。」

暑さにうだりながら二人は目的地に向かって歩いた。
しかし…。

「て、定休日…?」
「……そのようね。」
いかにもモダンな造りのそのカフェには人影は無く入り口には「Close」の札がかかっていた。

「は・・はは…。すみません、佐藤さん。」
「仕方ないわよ。こういう事もあるって。」
またも二人は猛烈な暑さの照り返すアスファルトの道を最初に車を置いた場所まで引き返した。
高木は急いで自販機から缶コーヒーを買って佐藤に手渡す。


な、情けない。
こんなデートって…。
佐藤さん、あきれてないかなぁ。

しょんぼりと缶コーヒーを飲む高木の肩を佐藤が笑顔でポンっと叩いた。
「あ〜おいしかった、ご馳走様♪ 次の予定はなに?」
「少し移動して日が暮れたらドライブインシアターに行こうかと思うんですけど…。」
「映画ね。高木くんらしいわ。」
「ダメですか・・?」
「ううん、そんな事無い。それにドライブインシアターって行った事無いのよね〜。どんなのか楽しみ!」

あ…良かった、佐藤さん喜んでくれて。
今度こそうまく行くと良いなぁ…。

夏の海

5.
夕暮れのドライブインシアター。
さすがにココは人が多い。周りも既に車でいっぱいだ。
しかし、この回の上映は…アクション映画でアメリカの刑事ものだった。
「は。同業者の映画ですか。」
「やっぱり仕事から離れられないのね、私達って」
と佐藤は苦笑する。
「す、すみませんっ!もうちょっと僕がちゃんと調べて来ていれば。」
「いいのよ、高木くん昨夜当直だったんだし。私こそちゃんとなにか考えてくればよかったわね。」
「…スミマセン…。」
「謝らなくていいわよ。この映画まだ見たこと無かったし。」

もうちょっとロマンチックな映画なら良かったのになぁ。
こんなのじゃ普段と変わらないよ…折角二人きりなのに。
映画が終わったら今度はちゃんとしたレストランで食事でもするかな。
けど、佐藤さん堅苦しい店は嫌いだって言ってたし…
どこへ行こうかなぁ。

高木がこの後の事を一生懸命模索している間に上映は始まった。
しかし昨夜一睡もしていない上に
朝から報告書、昼間は迫り来る時間と格闘、午後もハードスケジュール。
高木は映画が始まって10分もしないうちに睡魔に襲われ意識を失っていった。

「高木くん?」
佐藤はすぐに高木が眠ってしまったことに気づいて小さくため息をつく。

映画の派手なアクションシーンの音響に紛れて佐藤の携帯のベルが短く鳴った。
確認すると由美からのメールが届いている。
”おふたりさーん。デートうまく行ってる?”

佐藤はその文面を見てクスッと笑うと由美に小声で電話を掛けた。
「高木くん、寝てるわよ」
「ははん、やっぱり。千葉くんに聞いたんだけどさ…。」
由美は昨夜立て続けに事件が起こった事、
そして高木が佐藤の元へ向かう途中に巻きこまれた話を佐藤に告げる。
「そっか。そんな事だと思ったわ。由美ありがと。」

高木くんったら無理しちゃって…。

佐藤は携帯をバックにしまうと、自分のもとへ向かう為一生懸命走る高木の姿を想像しながら
上着をそっと高木に掛けて映画が終わるまでその横顔を見ていた。


6.
「…くん…高木くん…?」


佐藤さんの声が聞こえる…?
ん、もう朝か〜? もうちょっと寝かせて欲し…
……ハッ!?
し、しまった!!
デートの途中で居眠りしちまったよ〜〜!


高木は真っ青になって目覚めたが
佐藤の表情は彼の動揺とは裏腹ににこやかだった。
「おはよう。 ごめんね起こしちゃって。でももう映画終わったから…。」

スクリーンは真っ暗で辺りにあれほどたくさん止まっていた車はもう影も形も無い。
上映が終了してからかなりの時間が経っているようだ。

いったい今何時…ええっ!?
もう10時前だ…。

「す、すみませんっ!」
「もー。高木くんたら今日謝ってばかりだね。」
佐藤は可笑しそうに笑う。

最低だ…。佐藤さんを放ったまま寝てたなんて。なにやってるんだ〜〜オレは!
それに食事に行くはずがこんな時間じゃもう…。

「ねぇ、おなかすいてない?何か食べに行こうか。」
「そうですよね。でも…。」
「ホラ、ココに来る途中にラーメン屋があったでしょ。あそこでいいわよね。」
「…そんなのでいいんですか…?」
「私が堅苦しい店嫌いだって知ってるでしょ?いいのいいの。」

だけど…。それじゃ本当にいつもと変わらない。
折角楽しみしてたのに。佐藤さんだって、楽しみにしてくれてたのに。
もっと気の利いたところにたくさん連れて行ってあげたかった。
仕事中の先輩後輩じゃなくてちゃんと普通の恋人同士みたいに。
オレじゃなかったら、
もっとスマートに行動できるようなカッコイイ男だったら、
佐藤さんの事もっと楽しませてあげられたかもしれないな。

佐藤さん。
いいんですか?
こんな情けない男でも…。
あなたにはとても不釣合いかもしれないこんな男でも…。

狭いラーメン屋のカウンター席に二人並んで食事をしながら
高木は浮かない顔で落ち込んでいた。

「高木くん。」
「は、はい!なんですか?」
「今、ヘンな事考えてなかった?」
「え? そ、そんなこと無いっすよ。」

高木はその言葉にドキマギしながら視線を佐藤に向ける。
すると佐藤は真っ直ぐに高木の瞳を見て言った。

「もっと自信持ちなさい。あなたは私が選んだ男なんだからね。」

佐藤さん…。

「ホラ、ちゃんと食べなさいよ。どうせ昨日からまともな食事してないんでしょ?」
「はい!」

佐藤の言葉が嬉しかった。
いつもどこかで抱えていた不安…
自分は佐藤には似合わないのではないかという迷いもその言葉に救われる気がした。


佐藤を思う気持ちが誰にも負けない自信だけはある。
彼女の気持ちを裏切らない自分でいればいい。
もうくだらない事を考えるのは、やめにしよう。
高木はそう決心した。

「今度二人で会う時はもうちょっとマシなデートになるようにちゃんと考えておきますからね。」
「了〜解。期待してるわよ、高木巡査部長♪」
「やだなぁ。それ、やめてくださいよ。」
「そーぉ?」
どちらからとも無く二人はふきだして笑い合う。

そうなんだ。別に変に肩肘張らなくてもいつものこんな感じでいるのが
僕等には一番似合ってる。
そうなんですよね、佐藤さん。

「佐藤さん、そろそろ帰らないとまずいですよ。もうこんな時間だし。」
「明日も激務が待ってるもんね〜。あーあ、今度はいつ非番になるかなぁ。」
「全く刑事なんて給料の割には働き過ぎですよねぇ。」
「そーよそーよ。でも、好きでやってる商売だから仕方ないか。」
「お互いそうなんだから仕方ないっすよ。」
「全くだわ。じゃ、出よっか。」

高木が勘定を払おうと背中にしょっていたリュックを持ち替えた時
そのポケットから何かが滑り落ちた。

あ。これ、昼間のあのおばさんがくれた…なんだったんだろう。
忙しくてすっかり忘れてたけど。

ごそごそと紙袋を開いてみると中には思いがけないものが入っている。
「何してるの?高木くん」
「あ、なんでもないです。行きましょう。」



7.
再び車に乗りこんだ高木は先刻とは打って変わってちょっと上機嫌だった。
「佐藤さん。帰る前に少しだけ寄り道してもいいですか?」
「かまわないけど…どこ行くの?」
「着くまでナイショですよ。」

しばらく走った車は佐藤の家の近所まで戻ったところで止められた。
佐藤はキョロキョロと辺りを見る。
「寄り道ってココ?」
「はい。ちょっと降りてもらえます?」
「いいけど…。」

そこは小さい児童公園だった。
ブランコと滑り台そして狭い砂場しかない公園である。
深夜なのでもちろん誰もいない。照明も無く真っ暗だ。

こんな所で降りろって…いったいなに?
佐藤が訝しがっていると高木はさっきの紙袋を開いて中身を取り出した。
「佐藤さん、これ持っててください。」
と手渡されたものは…
「わ〜〜。線香花火!?昔よくやったわ。なつかしい〜〜。」
高木はポケットからライターを取り出して佐藤が手にする花火に火をつける。

「すごく綺麗。二人だけの小さな花火大会みたいね。」
佐藤は少しはしゃいで短くなる線香花火を嬉しそうに高木に見せた。
そんな佐藤を見て高木も笑顔で頷く。

小さな炎が暗闇の中に舞い散るように緩やかに二人を照らし
ささやかなその光は一瞬重なった二人の影をつつむように彩っていた。

線香花火

*END*


◆あとがき◆
「二人のデート」という石礫様からのリクエストで書き始めたはずなんですが
なぜか途中高木くんの受難やら苦悩が入ってしまいまして…。
やはり彼をいじめる事に生きがいを感じている私なのでしょうか。(笑)
これも愛ゆえなのです♪

ところで
つ、ついにやってしまった。さりげなく二人の○○シーン初書き!!
いあ、別に伏せる事はないんですね(^^;
佐藤さんへ一言。
線香花火は振りまわすと落ちてしまいますよ。(ちょっと違?)


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yu-kaさんのHPで7000HITを踏んだ記念に頂いた素敵なデートの小説です。思わず、イメージイラストを勝手に付けてしまいました(^^;)
彼等の表情はあえて書きませんでしたが…