Under20,Over20 Prologue
大きく広がっている空を見上げる。
そうしていると、自分がどんなにちっぽけな存在かということを思い知らされる。
存在自体がそうなのだから、自分の抱えている1つの大きな悩みなんてそれこそ本当に見えないほどのものなのかもしれない。
だけど、それでも…
やっぱり、ため息をついてしまう。
僕を悩ませる、最近の悩み…それは、もうすぐ20歳になるということだ。
20歳。それは大人への第1歩。
タバコも吸える。お酒も飲める。常識の範囲内であれば、なんでも好きなことができるようになる。
でも、そのかわりになくなってしまうものもある。
それは、無茶なことが許されていた10代の自分との別れ…
別に、後悔しているわけじゃない。だけど、なんだか…気が重い。
どうしてだろう?
答えはすでに見えている。子供と大人との狭間で、戸惑っている自分…どうしても子供である自分を捨てきれなくて。
そう、その記念すべき日を迎えるにあたってこれまでの自分の証明が欲しいのかもしれない。
そうしないと、今までの自分がなんだったのか、見失ってしまう気がするのだ。
誕生日まで、あと1か月…
僕は正直、あせっていた。
若かった頃の証明。それはなんなのか?
気の合う友達?大好きな彼女?
しかし僕には彼女はおろか、親友と呼べる奴さえ存在しない。
こんなにもあせっているわけは、もうひとつある。
それは、僕の誕生日だ。
毎年毎年、いつも変わらない特別な日。
その日は、世間の中でも特別な日でもあった。
そう、僕の誕生日は12月24日。
聖なる日、クリスマスイブなのだから…