ごーごーかじゅはッ
















 
平次君が和葉ちゃんを見つけたのは、教室の隅っこでした。

もし誰かに見つかっちゃったら、けんきゅーじょ、とか連れてかれて、かいぼー、とかされちゃうんじゃないかって、怖くて怖くて。

どうしたらいいのかも分からないまま、和葉ちゃんはちっちゃくなった膝をぎゅう、っとかかえて、ずうっとずうっと隠れてました。




だから・・・











・・・・・・・和・・・葉・・・・・・・・・・?


   




だから・・・










  
へー・・・じ・・・ぃ

















 

ほっとしたんです。

嬉しかったんです。

まさか、平次くんが見つけてくれるなんて、思いもしませんでしたから。

いつもだったら、ついつい憎まれ口が出ちゃうんだけど。和葉ちゃんの口から出た、平次ィ、という声は、小さくなっている所為だけじゃなくて、とっても小さい声でした。

文字通り、目と鼻の先に居たので、平次くんにもちゃんと聞き取れましたけれどね。

小さな小さな涙の粒も、見えたってコトは内緒です。