ごーごーかじゅはッ つー









どうしてちっちゃくなっちゃったんだろう

もとどおりになれるのかな

そんなコトを考えると、涙がこぼれちゃうんです。

いっぱいいっぱいガマンしようとするんだけれど。ちっちゃくなった手をぎゅうっと握りしめて、口もぎゅうっと結ぶんだけれど、目はじわんとしちゃうんです。

平次くんが「泣く事ないやんか」と言うと、余計にぽろぽろこぼれちゃうんです。

でもでも、やっぱり一生懸命ガマンするんです。
そうすると、平次くんは、人差し指で、ぽんぽんと軽く和葉ちゃんの頭をたたきます。

「そんな泣きたいんやったら、ガマンせんで泣いとけ」

平次くんにぎゅうっと抱きついてひとしきり泣いた後は、平次くんがその手でゆりかごを作ってくれます。
大きい和葉ちゃんの時は、平次くんの手が、こんなにあったかくて優しいなんて知りませんでした。

ううん、知ってたんですよね。

なんで忘れてたんかな、と和葉ちゃんは、眠くなりながら考えます。
   




和葉ちゃんが、自分が小さくなった事で悲しんでいると、平次くんは決まって食べるものを買ってきます。

小さなっとるから、て、悪いことばっかでもないやろ。

本当はそう言って元気付けてあげたいのですが、なかなか素直に言えないみたいです。

和葉ちゃんは自分より大きなスプーンを構えて、「あーんして」と世話をやきたがります。
そのスプーンが平次くんちで一番おおきなカレースプーンなのは、和葉ちゃんのプライドなのだそうです。





 
平次くんを起こすのは和葉ちゃんの朝のおしごとです。

でも、和葉ちゃんのちっちゃいおててがぴたぴたキモチいいので、時々平次くんは寝たふりをします。

こっそり寝たふりを続けながら、もし「全世界寝たふり選手権」があったら、日本代表間違いナシやな、なんて思ってたりします。
  
和葉ちゃんは、どこかにお出かけするときは、平次くんの肩に乗せてもらいます。こうしてもらうと、風がとってもキモチいいんです。

けど、誰かほかのヒトがいるかもしれないところでは、ちゃんと平次くんのぽっけの中にかくれます。

和葉ちゃんのコトは、平次くんと和葉ちゃんのふたりだけのひみつです。



ごーごーかじゅはッ2