| 佳境ですね〜っvv(…こめんとだけvvくみくみだったりする…。謎?) | つかさ | 2001/12/24 14:15 | |||
| 「ねえねえ、高木刑事。どうして月島さんに太田さんしか近づけなかったの?」 コナン君はきょとんととぼけた顔をし、頭の後ろで両手を組みながら言った。 「あ、あのねコナン君、最初に服部君が言ったようにこの舞台は密室だったんだよ。 この舞台の正面はお客さんが囲っているし、背後は常に給仕さんが歩き回ってるし。 あの暗闇の中、被害者に近づけたのは太田さんだけなんだよ」 コナン君の目線と合わせるために、腰を折り曲げてそう説明すると。 「ふーん」 納得出来ないのか、コナン君は眉をよせて首を傾げてみせる。 なんだやっぱり子どもだな、こんな事もわからないなんて、と少しほっとしつつ、 言葉を続けた。 「しかも身体検査したら太田さんの上着のポケットから、殺害に使われたと思われる 針が出てきたし。太田さんなら月島さんのポケットに針を入れるのは簡単だろ?」 「でもさー。そんなとこに毒のついた針なんて入れておくかなあ。もしポケットに 手を突っ込んだら、間違って刺さっちゃうかもしれないじゃない? それに僕が犯人なら、そんなすぐばれちゃうのに、自分のポケットの中になんか 針を入れておかないけどなあ」 「そ、そうだね・・・」 先程まで見せていた笑顔がひきつるのが、自分でもわかった。 「それにさー、暗闇なんだから、太田さんだってたとえ月島さんに近づけても、 正確に針を後頭部にさせるのかなあ?」 徐々にその場にいた関係者全員が、コナン君の言葉に飲み込まれていくのがわかった。 確かにそうだ。とすると。じゃ、じゃあ犯人はどうやって針を刺し、どうやって 太田さんのポケットに入れたのだろう? コナン君はまるで心を読み取ったかのように、ふっと笑って見せて。 「暗くなかったら、針刺すのも、難しくないよね?」 |
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| いくわよっ!!後はくぬぎちゃんよろしくっ!!(脱兎vv) | くみくみ | HP | 2001/12/24 15:13 | ||
| 舞台の片袖で。 小さな探偵と気の良い平刑事が推理をすすめている時。 その中央では派手なやり取りが繰り広げられていた。 「あなた、団長のどこを見てたの!」 ぶつけるような激しさでそう叫ばれた相手は呆然としている。 「真央…真央… 何を怒っているんだ?」 「あなたはいつもそう。自分が。自分だけが可愛いのよ!」 「どうしてそんなこと言うんだ?オレはいつだっておまえのことを考えて!オレは太田とは違うっ!」 「私は知ってるもの。団長がどれほど私たち団員のことを考えてくれているか。自分のことを押し殺して。自身のチャンスを振ってまで私たちを支えてきてくれたか!!」 「………」 「私はいつだって見ていたから」 「真央…おまえ…」 「私には団長しか目に入らなかったからっ!!」 また。その輝く瞳から大粒の涙が零れ落ちる。 誰から見ても解ることだった。 この美しいひとが… 有名な女優として知られている目の前の女性が恋しているといこうこと。 「にーちゃん。残念やったな」 ポンと肩に手を置かれきっと振り向く。 「何だよ!!」 「ホームズさんがそんな感情剥き出しにして叫んだら台無しやがな…。あいつもがっかりしとったで?」 「うるさいな!!あいつって何だよ!?」 「ホンマもんのホームズフリークや。…まあ。それはどっちでもええ。探偵はここにもおるし…」 「何?探偵?」 「ああ。そうやで?」 にやりと。 口の端を上げる皮肉げな笑いを浮かべたその関西弁の少年は。 「オレは服部平次。関西じゃちょっと知られた探偵なんや」 |
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| うぎゃああああ!!煤i ■|||) | くぬぎ | 2001/12/24 18:23 | |||
彼は、まじまじと平次を見るとほんの少し落ち着きを取り戻した。 「・・・知ってるよ。こう見えても推理小説は一通りチェックしてるしね。現実の探偵にも興味あるから・・・」 「・・・・・・そらまた光栄やな。そやけど」 平次がそこまで口にしたその瞬間。 「ねえねえ、お兄さん、これカッコいいねー」と。背後から幼い子どもの声がした。 慌てて振り返ると、彼の足元には小さな男の子が一人。 「何だい?」 「・・・19世紀にもこんな靴があったんだね」 「え・・・?」 「・・・ボク、ホームズ大好きなんだ!ホームズの本ならいっぱい読んでるよ!意外だなぁ、ホームズってそういう靴が好きだったの?」 「あ、ああ・・・こんな靴があんな時代にあるわけないだろう?履く予定だった靴の紐が切れちゃったから・・・急遽間に合わせで、朝履いてきた靴で出たんだ」 ふうん、そうなんだ・・・と、目の前の小さな子どもが一旦引き下がる。 「でもさ、変だよね。・・・このホテルの目と鼻の先に、さっき大きな靴屋さんがあったよ?紐くらい靴屋さんに行けばすぐに手に入るよね?」 すうっと、周りの音が急に遠く感じた。 なんだ・・・? ・・・・・・なんなんだ、この子どもは・・・! 「その用意してあった靴もお兄さんのなら、紐を買ってきて取り替えて舞台に出た方が良かったんじゃない・・・?」 団員の視線が星崎に集中した。 「・・・何が言いたいんだ?」 「・・・・・・別に?ただ、ボクもホームズのファンだから・・・気になってただけだよ?」 天使の微笑みの向こうに、意図された何かを感じて・・・。星崎は目の前にいる相手が子どもだという余裕を完全に失っていた。 「諦めぇや・・・アンタの負けや。・・・そこを調べればすぐ分かる事やで?」 西の訛りに告げられたそれに、一瞬にして失せていた血の気が頭に上る・・・ 手に入れたかった。どうしても欲しかったものしか目に入らなくなって・・・ たとえ、それはオレがどれだけ望んでも手に入らないのだと、まざまざと見せ付けられた。・・・そんな気がした。 手に・・・ ・・・どれだけ手に入れたいと望んでも手に入らないのなら・・・! 狭くなる視界の中、弾け飛ぶ様に目的へと駆け寄る。 どうしても手に入らないのなら・・・ 「・・・オレのものにならないならいっそ・・・!」 懐から一瞬光が顔を覗かせた。 「アカン・・・!」 和葉は、咄嗟に駆け寄って星崎と真央の間に分け入った。咄嗟だった所為で、力が入らなかった所為だろう・・・邪魔だ、といとも簡単に跳ね除けられ、和葉は背中から床へと投げ出された。 「・・・和葉ちゃん!」 蘭も身構え、星崎にその身体を向けたが・・・真央を背中から羽交い絞めにして首元にナイフを突きつけられた状態では、手の出し様が無い。 警察関係者も慌しく戸口を固め、星崎に身構える中、平次がすっと進み出た。 |
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| 長くなっちゃったのですいませんが連続ですっ><、、、(他のお二方には承諾済みですが・・・) | くぬぎ | 2001/12/24 19:24 | |||
「・・・止まれ!」 星崎の制止する声も、警察官が止める声も聞こえていないといった様子で、前へ進み出た平次は静かに相手を睨み据えた。 平次の迫力に気圧されて、星崎が真央を羽交い絞めにしたまま後ずさった。背中から首に巻きつかれた腕の所為で、真央も星崎に引きずられる形で2、3歩後退した。 誰もが言葉を失い、見守るだけといった中、彼だけは違った。 パチン、と背後でその麻酔銃の蓋を開け、構えるままに準備をする―・・・平次は手近の銀の燭台を手にした。 「・・・・何を」 思わず動揺を口にした星崎に、平次はまだ無言で間合いを詰めた。 さすがにまずい・・・ コナンが止めようとした瞬間―・・・燭台が空を切り、星崎の頬を掠めてはるか向こうに投げつけられた。大きな音を立てて燭台が落ちた瞬間、掠めた頬から一筋の紅い血が流れた。 「エエ加減にせぇ・・・」 たった一言・・・その言葉と。瞳の奥の静かな怒り。 星崎をおとなしくさせるには、それで十分だった―・・・。 |
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| 遅くなってすみませんっ(><。)忙しくて書けなかったよう〜したらばこんな展開だったのね〜っ!? | つかさ | 2001/12/28 13:06 | |||
| 一瞬の間、時間が止まったようだった。 最初に動いたのは星崎だった。ナイフが飛ぶのと同時に倒れた真央を抱きかかえ。 「もう大丈夫だから、真央」 太田を見て安心したのか、決して演技ではなく、真央は大粒の涙をこぼしながら 太田の胸に顔をうずめた。 その泣き声に我に返った刑事達は、その場に膝をついた星崎を囲った。 目暮警部は帽子の上から頭をかきながら、服部に近づいた。 「服部君、どういうことかね?」 和葉の腕をとり立ち上がらせながら、服部は大きなため息をついてみせた。 「どうもこうもあらへん。一目瞭然やろ?」 「君にはそうかもしれないが・・・われわれにはさっぱりなんだよ。どうして 被害者に近づけなかった彼が犯人なのかね?」 まだ怒りの消えない服部に、冷静な解説が無理なのは、たぶん俺にしかわからな かっただろう。 安堵のため息とともに構えた腕をおろした。 全く無茶しやがる・・・。 和葉を守るように肩に手を回したまま、服部は星崎をにらんだ。 「被害者に近づけたのは太田ハンだけやない。こいつも、俺かて近づけたんや」 「・・・え?」 「確かに幕間の暗闇の中、このステージが密室だったのは間違いない。でももし 幕間の間、まだ被害者が生きてたとしたら?」 「つまり、2幕が始まった時点で、まだ被害者が生きていたとしたら、そう 言ってんねや」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 上半身を起こすと、ずきんと小さな痛みが走った。 無意識だった。星崎がナイフを手に走ってきた時、身体が勝手に動いて。 思い返すと背筋に寒気が走った。 足に力が入らなかった。 すっと目の前に差し出される手。 顔を上げると。まっすぐに見つめる平次の瞳がそこにあった。 「無茶すんなや、このアホ」 「無茶してんのは平次のほうやろっ」 むっとしてそう言ってやった。でも。 真剣なまなざし。怒ってる?・・・平次本気で怒ってるの? 差し出された手に素直に自分の手を伸ばす事ができなかった。 そんな私の手を平次はつかんで引き上げてくれた。 「手、やかすな」 耳元でささやくように聞こえる声。 そして力強い腕。その腕が肩にまわされ。かすかに震えているのがわかった。 「平次・・・」 「黙ってじっとしてろ」 肩に回された腕に力がこもる。 温かい・・・。涙がでそうだった。 |
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