や、突っ込み主義者だと思われますが(大笑)(←突っ込み放題に入れてみたv普段突っ込まれっぱなしなのでvvvv)すわ!事件よお!!! くぬぎ HP 2001/12/07 16:47
自分でも漏らしたつもりは無かったんやろ、と思う。その寂しい言葉の余韻に思わず目を向ければ。ふと合った視線を、泣き出しそうな表情で逸らして。

オンナっちゅーんは、ちっこいガキ見ると「可愛え」だのとやたら触りたがるからなんや・・・と片付けようとしとったんは何か違うんかもしれへん、と感じた。

工藤・・・なんか?

お前にそないな表情させとるんは、工藤なんか・・・?


思わず向けたその視線の先には、既にその姿は無い。どこ行ったんや?と見回すものの、あのちっこい姿やとテーブルに紛れて見えへんよになる。
工藤のねーちゃんに「ぼうずは?」と尋ねれば。「あそこ」と。仕方あらへんなァ、っちゅー笑顔で指を刺す。
その先には和葉・・・。和葉の傍らににこにこと笑う工藤。一言二言言葉を交わすと、さっきまで同様、また工藤に和葉が微笑みよるんが、背中越しにちらっと見えた。

なんなんや、お前、彼女放っといて和葉にちょっかいかけよってからに・・・!

「く・・・」
「良いのよ、服部君・・・」
思わず立ち上がりかけた所を工藤のねーちゃんに止められて。向けたその視線の先、ねーちゃんが寂しそうやけど・・・優しく微笑うんを見た。

「・・・取られちゃった、って感じなのかな」

ねーちゃんの言葉に・・・心の内を。自分でも気ィついてへんかった気持ちを見透かされたと、そう感じた。
「・・・・・・コナン君がいつも側に居てくれるって事に甘えちゃってたのかなぁって・・・」
そう、オレも和葉の方からいつもくっついて来よるから・・・側に居るんが当たり前やと。そう思っとった・・・
「コナン君、優しいから・・・甘えちゃってたのかなぁって・・・私、コナン君に応えられるものが何も無いのに。・・・バカね、ホント」
アイツは工藤やから・・・同じ人間やから。ねーちゃんのその想いだけで十分なんやと。そう思うんやけど・・・それを説明するワケにもいかへんし・・・
「コナン君ね、すごく敏感なのよ。・・・私が寂しがってたりすると・・・今の和葉ちゃんにするみたいにほんの少しでも気持ちを明るくしようとしてくれる。・・・そんな所があるの。・・・・・・和葉ちゃんには今、自分が必要だって、そう感じたんだと思うわ・・・」
「・・・ねーちゃんかて、今・・・」
「私より、和葉ちゃんの方が何か抱えてるのよ。・・・それが何かは分からないけど、コナン君は気がついたのね」

この二人の絆は強い、と。正直そう感じた。
工藤は・・・工藤としてその前に立つ事は出来へんよになっても。あの姿でこのねーちゃんを支えとるんか、と。
そして、その真実を知らへんねーちゃんは、今のちっこい工藤に対してどう扱ったらええんか、正直困っとるっちゅー事にも気がついてもうた。

「でも、服部君、気をつけてね?・・・和葉ちゃん取られちゃったりしない様に」

いたずらっぽく笑いながらのその言葉は。自分が工藤の正体知っとる所為で、洒落にも冗談にもならへん。

そやけど・・・和葉のヤツは何でオレを頼らへんねん・・・なんで工藤なんや・・・
正直、苛立つ想いは正体を現しても軽くなる事は無く

「あ・・・始まるみたい」

その視線の先、ゆっくりとスポットライトが舞台の上を照らして、舞台の幕開けを告げた。

二人の役者は微妙にその姿勢と位置は変わっていたものの、照明が落とされる前と同じ様な場所で同じような姿勢で眠ったままだ。

知っている筋書き通りなら、ここでどちらかが起き上がって・・・なのだが。
妙に空いた間に、客からもざわめきが静かに広がっていく。

「どうかしたのかしら・・・」
「・・・や、こっから、片方が起き上がって片方が被害者になっとるっちゅー筋書きなんやろうけど・・・やけに勿体つけるんやな・・・」

どちらも起き上がる気配もなく、妙な間が空いた所為なのだろう。舞台から離れたさっきの探偵役にスポットライトが当たった。

「・・・お食事の方、いかがでしょうか。・・・彼らが飲んだのもよっぽど極上のワインだったみたいですね。まだ目が覚めていない様です。」
彼のおどけた口調に、観客がどっと湧いた。

おそらく、これはアドリブなのだろう。彼らが舞台慣れしている所為で大抵の人間はごまかされるだろうけれど。・・・実際に自分を偽る人間に対峙した経験は数え切れない程、という彼らの目はごまかされなかった。

ひらりと舞台に上った探偵が、部屋の中が完全に密室である事を先に調べ上げるフリをする。
観客は『最初からそういうものだったのだろう』とさっきの妙な間を忘れかけた。が・・・

「それでは、僕に依頼をした、寝起きの悪い彼にそろそろ起きてもらいましょう」と、探偵が男の一人の肩を軽く揺り起こした時、勘の良い観客の少数がその異変に気づき始めたくらいだろう。

「・・・Mr?・・・そろそろ起きてください?貴方の出番をお客様がお待ちですよ?Mr?」
アクシデントを観客に感づかせない為の探偵役の笑顔の仮面が、ゆっくりと剥がれ落ちていく・・・

「・・・・・・・月島?・・・・・おい?」
徐々に強く揺さぶられ、眠っている彼の身体は重力のままに・・・床に、文字通り、落ちた・・・

会場中が悲鳴に包まれた瞬間、二つの影が弾かれる様に舞台へと駆け抜けた。

「何も触らないで!そのまま誰も動かないで!」
「救急車や!それと・・・警察!」

二人の少年と青年の声に、ホテルの給仕が慌てて廊下へと飛び出して行った。

現在人間国宝の隣にいます・・・謎を残していざっ つかさ 2001/12/09 13:25
蘭と和葉の声を後ろに、服部とともに舞台に飛び乗った。
動揺する迷探偵を押しのけて、服部が頚動脈と瞳孔を確認する。
「あかん、間にあわへん」
「え?死んでるの?」
いつの間にか後ろから恐る恐る覗き見ていた和葉が、服部の袖をそっとつかみながら聞いた。

「お前の見るもんやない、あっち行っとけ」
きつい目で服部が和葉をにらむと。むっとした和葉が俺の腕を取り直し。
「『女子どもは見んな!』ゆうんやろ!?ええわっコナン君いこっ」
「えっで、でも・・・」
舞台から降ろされる直前、今度は襟首を引っ張られ。
「あかんっコイツはええねん」
「なんやのっコナン君だって見るもんちゃうでしょっ」
「こ、こいつは・・・ええねん。な、ぼうず♪」
・・・首、苦しいんですけど。
なっ?とか言われて笑顔を向けられても。うん♪って俺が言うのもおかしいだろうが。

遺体を前にケンカを始めた二人を見かねて、迷探偵の司会者が口を挟んだ。
「あ、あの。どうして警察なんでしょうか?何か不審な点でも?」