いっすんぼうし

昔々ある所にかわいい少年がいました。
名前は一寸法師・・・じゃなくて、コナン君と言いました。

ある時、育ててくれたおじいさん・・・阿笠博士に言いました。
「・・・・・・都に行って、解毒剤を手に入れて来るぜ!!」
「ほほ〜・・・じゃあ、これを・・・」
阿笠博士が取り出した物は・・・・・・
「蝶ネクタイ型変声機!?に・・・・キック力増強シューズ・・・!!!??んなもん、この時代にあるわきゃねーだろっ!!」
「役に立つと思ったんじゃが・・・」
「刀でいいんだ、刀で!!!」
コナン君に怒られながらも、にこにこと阿笠博士は刀を用意してくれました。
「この刀はな・・・かの剣豪鉄刃が愛用したとされている名刀と同じだけの力を降るだけで・・・」
阿笠博士が発明品の刀を渡して、その使い方を説明していると・・・
「ん?なんだ、このボタン・・・?」
刀の柄についたボタンを、コナン君が押してしまいました。
「あ!いかん、それは!!!」
阿笠博士は止めたのですが、一瞬早く刀が爆発してしまいました。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・博士、これは・・・・・・・・・?」
「破壊力増強の為につけた・・・・名づけて爆弾刀じゃよ!!」
「却下!!!!!!!!!ふつーのでいい!!!」
コナン君に怒鳴られ、博士は渋々普通の刀を用意してくれました。
「さ!行ってくるか!!」
お椀に乗り切れないコナン君は、歩いて都に行く事にしました。

何日もかかって、やっと都に着くと、コナン君は大きな侍の屋敷の前に来ました。
「たのも――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!」
あまりの大きな声に、飛び出てきたのは屋敷の主の小五郎さんでした。
「ああん!?なんだ、おめーはぁ!!!???」
「すいません、僕コナンって言います。・・・実はおじさんの名探偵ぶりを聞いて、弟子になりたいと思って田舎から来たんです!」
「ほ〜〜〜〜〜〜・・・田舎にまで俺の噂が・・・・・・」
「はい!!!」
にこにことコナン君は自分の最大の武器である、愛らしさを振りまいています。
小五郎さんは頭の中で計算を始めました。
目の前の子どもは悪い奴には見えません。
小五郎さんには年頃の娘がいますが、コナン君との年の差を考えても害にはなりそうにありません。
そんな小五郎さんの心中を察して、コナン君は最後の一押しとばかりに笑顔で言いました。
「おじさんみたいな名探偵になりたいんです!!!」
「そ・・・そうかぁ??・・・よし!いいだろう!!・・・・・・・・その代わり家の中の雑用は任せたぞ!」
「はい!!」

コナン君は身体は小さくても中身は大人の利口な子だったので、たちまち皆から可愛がられました。
中でも小五郎さんの愛娘である、お姫様の蘭ちゃんが一番に可愛がってくれました。
そして、コナン君は、そんな蘭ちゃんを守るのは自分でありたいと思うようになりました。
「ねーねー、コナン君は好きな子っている?」
「えっ・・・・・・!!」
「あ!・・・その表情はいるんだ!!誰?歩美ちゃん??」
「そ・・・それは・・・その・・・」
そこへ蘭ちゃんの乳母の佐藤刑事がくすくすと笑い出しました。
「お姫様、かわいそうですよ・・・そんなにいじめては・・・」
勘の良い佐藤刑事にはコナン君の気持ちが分かったようです。
コナン君は、身体さえ元に戻れば・・・と毎日毎日思っていました。

ある日、コナン君は蘭ちゃんのお供で観音様にお参りに行きました。
その帰り道・・・・・・・・ふいに赤鬼の白鳥警部と青鬼の高木刑事が現れ、蘭ちゃんを捕まえて連れて行こうとしました。
「待て!!!!」
コナン君は蘭ちゃんの前に出て刀を抜きました。
現在ならこれは立派な銃刀法違反です。
「・・・そんな刀でどうするんだね?コナン君・・・」
刀にも驚かず、白鳥警部が余裕の笑顔でそう切り返してきました。
「・・・コナン君がそんな刀で人を傷付けたりは出来ないって分かってるからねぇ・・・」
高木刑事も苦笑しながらそう言いました。
図星を指されてコナン君は少し焦りました。
「・・・・・・・・・・・くっ・・・・・・・・」
「・・・・・ごめんね、こういう役だから・・・」
人の良い高木刑事はぺこぺこ謝ります。
「そういう事だよ。さ、蘭さん、危害を加えたりするつもりはありませんから・・・」
「え・・・で、でも・・・・・・!」
蘭ちゃんは本気で困ってしまいました。
まさか高木刑事や白鳥警部を相手に得意の空手を使うわけにも行きません。
「・・・待てよ・・・。そんじゃ、これならどうだ・・・?」
コナン君のメガネがきらっと光りました。
「ん?・・・コナン君、なんだい?」
「・・・・・・・・・蘭ねーちゃんを無理矢理連れてくと、乳母役の佐藤刑事が悲しむよ?・・・・・・・いいのかなぁ〜、そんな事になっても・・・」
「う・・・っ!!!!!!!」
高木刑事も白鳥警部も痛い所を突かれてしまいました。
「たかが女の子相手に力ずくで連行してった事を話したら・・・佐藤刑事はどう思うかな〜?」
「・・・白鳥さん〜、やっぱまずいですよ・・・。やめましょう?」
「そ・・・そうだな・・・ここはひとまず・・・」
白鳥警部と高木刑事は蘭ちゃんを離して慌てて立ち去りました。
「よかったぁ・・・ありがと、コナン君!」
蘭ちゃんの笑顔を見て、コナン君もほっと一安心しました。
「さ、帰ろ!!」
立ち上がりかけた二人の足元に、何か転がっています。
「打ち出の小槌・・・!」
振りながら願い事を言うとなんでも叶うというアレです。
コナン君が元に戻るチャンスです。
「ねっ、ねっ、蘭ねーちゃん、それ僕に貸して?」
「え・・・願い事あるの、コナン君・・・?危ないからお姉ちゃんが振ってあげる!・・・どんな願い事?」
「・・・・・・・・・・・・そ、それはね・・・・・・・・・・・えっと・・・・・・・・・・」
まさか新一の身体に戻してくれとは言えません。
そんな事を言ったら、蘭ちゃんに正体がばれてしまいます。
「・・・・・・なあに?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ・・・・・・つまりね、えっと・・・・・・・・・・・・」
原作ではここで成長してりっぱな男の人になって、お姫様をお嫁さんに出来るのです。
コナン君の心の中で葛藤が始まりました。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ん?」
「・・・・・・・・・・・・・・あと3センチ背が欲しい・・・・・・・」
蘭ちゃんの笑顔に、コナン君はチャンスを手放してしまいました。
「うん!分かった!」
蘭ちゃんが勢いよく小槌を振り下ろすと、見事にコナン君の頭上にヒットしてしまいました。
「て―――――――――!!!!!!!!!!」
「あっ、ご・・・ごめんね、コナン君!!!大丈夫!!!????」
あまりの痛みに涙が出ましたが、その時出来たコブでコナン君の身長はしっかり3センチのびましたとさ。

・・・・・・・・・・・・・・めでたしめでたし?


わはは、遊んでしまいました♪
昔話の一寸法師にコナンのキャスティングです〜〜〜〜(^^;)
まるちゃねいさまのリクにお応え♪
ラストはくぬぎ流にちょいとアレンジ(するなよ(−−;))

鬼の配役は一番困りました(−−;)
元太と光彦でもいいかと思ったんですが、それだと力ずくでも簡単に逃げられちゃうし
双方が危害を加えられないという間柄で白鳥警部と高木刑事にご登場願いました。
(ファンの皆様すいません〜(^^、)くぬぎは高木刑事お気に入りですよ〜白鳥警部も・・・)